注目のスタートアップ

スマートロッカーを展開する「SPACER」が6.15億円調達

company

2024年1月31日、株式会社SPACERは、総額6億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。

SPACERは、スマートロッカー「SPACER(スペースアール)」を開発・提供しています。

スマートフォンアプリからロッカーの空き状況、利用予約、キャッシュレス決済、鍵共有を可能とした多目的に活用できるスマホ完結型のコインロッカーです。

これまでのコインロッカーの不便を解消するだけでなく、鍵共有を実現することで、荷物の一時預け以外にも、荷物の受け取りや商品の発送などでも活用することができます。

また、EC需要増加などによる配送費高騰や配送ドライバー不足解決のため、鉄道事業者と協業し「SPACER」をBOPIS(Buy Online Pick-up In Store)対応マルチコンテンツオープンロッカーとして活用しています。

2023年12月末時点で、全国約200か所に約550台を設置しています。

今春には「SPACER」を活用した新サービスの展開を予定しています。

今回の資金は、サービス開発、システム開発に充当します。


駅や商業施設などに設置されているコインロッカーは、観光などの際に荷物を一時的に預けるものとして重要な存在です。

近年はインバウンド需要が劇的に増加し、繁忙期にはコインロッカー不足といった問題が生じていますが、一方で閑散期にはコインロッカーの稼働率が悪くなるという問題は残っています。

通常のコインロッカーは預けた本人しか解錠することができないため、基本的に荷物の一時的な保管としてしか利用されません。

こうした背景のもと、スマートロッカーはロッカーの可能性を広げるものとして注目されています。

スマートロッカーはインターネットに接続されており、鍵の施錠・解錠をデジタルで管理することが可能です。これにより本人以外にも施錠・解錠の許可を与えることで、荷物の非対面・異なる時間での荷物の受け渡しを実現します。

このスマートロッカーにより、ラストワンマイル配送における手間を削減したり、無人販売所などとして活用したりすることができます

「SPACER」は、BOPIS(Buy Online Pick-up In Store)、つまりオンラインで買い店舗(自宅以外の場所)で受け取る仕組みを実現するロッカーとしてさらなる成長を目指しています。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BOPIS BtoB SPACER アプリ キャッシュレス決済 コインロッカー スペースアール スマートロッカー スマホ ロッカー 予約 株式会社 物流 発送 荷物 資金調達 配送 鉄道事業者
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小型SAR衛星開発やクラウド型衛星データソリューション提供の「Synspective」が119億円調達
2022年3月29日、株式会社Synspectiveは、総額119億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Synspectiveは、小型SAR衛星の開発・運用と、衛星による観測データを活用したク…
オンラインギフトサービス「Giftmall」などを運営する「ギフトモール」が50億円超調達
2024年10月22日、株式会社ギフトモールは、総額50億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 ギフトモールは、オンラインギフトサービス「Giftmall(ギフトモール)」や、専属バイヤーが厳…
ARクラウドプラットフォーム「Pretia」が正式ローンチ
プレティア・テクノロジーズ株式会社は、2022年4月26日にARクラウドプラットフォーム「Pretia」を正式ローンチしたことを発表しました。 「Pretia」は、AR開発をより簡単にするクラウドサー…
不動産ビッグデータサービスを展開する「TRUSTART」が4.5億円調達
2023年8月2日、TRUSTART株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TRUSTARTは、不動産ビッグデータの提供とマーケティング施策の実行支援などを行う「R…
足腰力測定システムを開発する慶應義塾大学理工学部発スタートアップ「AYUMI BIONICS」が資金調達
2022年10月21日、株式会社AYUMI BIONICSは、資金調達を実施したことを発表しました。 AYUMI BIONICSは、足腰力測定システムを開発する慶應義塾大学理工学部発スタートアップです…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集