帳簿とは? 帳簿の付け方はエクセル・手書き・会計ソフトどれがいいの?

帳簿の種類と【手書き・エクセル・会計ソフト】の帳簿の付け方を徹底比較!

帳簿とは? 帳簿の付け方はエクセル・手書き・会計ソフトどれがいいの?
帳簿とは、事業における日々のお金の流れ(取引内容)を事細かに記録して、会社の資産や経営状況を明らかにするための書類のことです。

会社法では、株式会社の帳簿の作成および保存が義務付けられています。この帳簿は決算期末から10年間保存しなければいけません。そのため、帳簿の作成を会社としての義務と考え、作成・保存に取り組んでいる方も多いでしょう。

しかし帳簿は単に法律として作成・保存の義務があるだけでなく、会社の経営状況を把握したり、これからの経営戦略を考える上で重要な情報を与えてくれる存在でもあります。また、フリーランスの人にとっても帳簿は確定申告を行う際に必ず必要になってくる重要なもの
帳簿の種類、エクセル・手書き・会計ソフトごとのつけ方について、帳簿に関わるすべてを解説します。

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この記事の目次

帳簿とは

決算書作成までの流れ

前述した通り、帳簿とは、事業における日々のお金の流れ(取引内容)を事細かに記録して、会社の資産や経営状況を明らかにするための書類です。収益・費用の計上、資産や負債の入出など、あらゆる内容を記録し、決算期に作成する損益計算書(P/L)や賃借対照表(B/S)のもとになります

帳簿は言ってみればすべての取引を記録するメモのようなもの。決算は年に一度の業務ですが、根拠となるデータは日々の取引記録です。この取引記録である帳簿をまとめたものが試算表となり、決算整理を経て決算書が作成されます。つまり正確な帳簿の作成が、正しい決算へとつながるのです。

中には帳簿=面倒なものと思っている方もいるかもしれませんが、ちょっとした決まりごとさえ理解すればスムーズに作成することができます。

帳簿には「簡易簿記」「複式簿記」という2つの記帳方法があり、個人事業主やフリーランスの方は確定申告の内容(白色申告or青色申告)によって記帳方法が異なります。白色申告または10万円の青色申告特別控除を受ける場合は簡易簿記(単式簿記)、青色申告特別控除で最大65万円の控除を受ける場合は複式簿記で記帳する必要があります。

事業形態ごとの記帳方法

簿記の知識がなくても家計簿的な感覚でつけることができる簡易簿記に対し、複式簿記はやや複雑ですが、弥生会計 オンラインなどの会計ソフトを利用すればさほど難しくはありません。なお、法人はすべて複式簿記での記帳となります。

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なぜ帳簿を付ける必要があるのか

法人は会社法によって帳簿の作成・保存が義務付けられており、違反をすると100万円以下の罰金に科せられてしまいます。個人事業主やフリーランスも、確定申告の際に帳簿を付けていなかった場合は青色申告特別控除が取り消されたり、税務調査の時に税務署員から一方的に納税額を告げられるなど、不利に働く恐れがあります。ちなみに2014年以前は白色申告で合計所得が300万円以下の場合は帳簿を付ける必要はありませんでしたが、今は白色申告でも帳簿の作成が義務付けられています。

帳簿を付ける必要性はそれだけではありません。帳簿を付けることによって取引やお金の流れが明確になり、利益が出ているのか、経費がどれだけかかっているのかなどを正確に把握できるようになります。

いざ帳簿を付けようとすると記入項目も多く、煩わしさを感じるかもしれません。しかし帳簿を付けるということは決算書の基礎を作るということにもなりますし、会社の経営成績や財政状態を把握し、経営方針を決定するためにも非常に重要な作業です。

帳簿を付けることで会社の売掛金と買掛金が管理できれば、資金繰りをコントロールすることにもつながります。会社の経営状況を可視化しないまま事業を続けてしまうと、将来的に資金繰りが厳しくなってしまうかもしれません。そうならないためにも、これから説明する帳簿の種類や付け方について理解し、頭に入れておくようにしましょう。

帳簿の種類

帳簿の種類
帳簿には記録する内容によってさまざまな種類がありますが、大きく「主要簿」「補助簿」の2種類に分けられます。ここでは2つの帳簿について見ていきましょう。

主要簿と補助簿の違い

  • 主要簿:取引があるたびに必ず記入するもの
  • 補助簿:必要に応じて作成するもの。主要簿の内容を補う

主要簿とは、どの会社においても必要不可欠な帳簿で、取引があるたびに必ず記入するものです。主要簿は会社の取引全体を体系的に記録・計算するための帳簿類で、主要簿をもとに試算表が作られ、試算表は決算書(損益計算書や貸借対照表)の作成に用いられます

一方、補助簿は必要に応じて作成するもので、主要簿の内容を補うために使われます。補助簿は取引の種類ごとに記録するので、主要簿のようにあらゆる取引を記録するものに比べて効率良く集計作業を行うことができ、試算表を作成する際にも役立ちます。しかし補助簿が多いとかえって転記作業などが増えて煩雑になることもあるので、あくまで補助的な立ち位置の帳簿として存在しています。

主要簿の種類と特徴

帳簿には主要簿と補助簿の2種類があると説明しましたが、帳簿類のメインとなる主要簿はさらに「仕訳帳(しわけちょう)」「総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)」に分けられます。その特徴を見ていきましょう。

仕訳帳:日々発生するすべての取引を日付順に記録した帳簿

仕訳帳 見本

取引が発生すると、まずその内容を日付ごとに仕訳帳に記入します。日々の全取引を発生順に記録していくため、仕訳帳は仕訳日記帳と呼ばれることもあります。仕訳を記録する際は、取引ごとに「借方(かりかた)」と「貸方(かしかた)」に分類して勘定科目と金額を入力。資産が増加したり費用が発生する時は借方に、負債や純資産が増加したり収益が発生する時は貸方に記載しましょう。たとえば銀行から100万円の引き落としがあった場合、借方「買掛金100万円」、貸方「当座預金100万円」と記録することで、お金の流れを把握することができます。借方と貸方の金額は必ず一致し、仕訳帳は総勘定元帳のもとになる重要な帳簿です

総勘定元帳:仕訳帳の内容を勘定科目ごとに転記した帳簿

総勘定元帳 見本

総勘定元帳は、仕訳帳に記載した仕訳を勘定科目別に書き写して作成します。勘定科目とは、売掛金、買掛金、旅費交通費、接待交際費など、お金の流れや取引内容を分類する際に使用する名称のこと。仕訳帳がお金の流れを把握するものであるのに対し、総勘定元帳は積み上げ式に取引記録を把握するためのものになります。各勘定科目を一覧で確認できるため、それぞれの残高をすぐに把握したいときなどに便利です。決算期には、この総勘定元帳をもとにして貸借対照表や損益計算書などの決算書類が作成されます。

補助簿の種類と特徴

補助簿では特定の勘定科目について主要簿にはない詳しい情報を記入していきます。補助簿を作成することで会社の経営状況をより正確に把握できるため、補助簿という名称ながら、欠かすことのできない帳簿とも言えます。

補助簿のうち、代表的なものは「現金出納帳(げんきんすいとうちょう)」「預金出納帳(よきんすいとうちょう)」「売掛帳(うりかけちょう)」「買掛帳(かいかけちょう)」「経費帳」「固定資産台帳」の6種類ですが、すべての補助簿が必要というわけではなく、必要に応じて作成します。

現金出納帳:日々の現金の流れと残高を把握するための帳簿

仕入や売上、買掛金の支払いや売掛金の回収、経費の支払いなど、現金取引が行われた際に記録する帳簿です。取引が発生した順に入出金を記入し、帳簿上の現金残高と実際の現金残高が一致しているかを確認します。現金出納帳を付けることで日々の現金の増減が可視化されるので、資金計画を立てる時に役立ちます。

預金出納帳:金融機関の口座別に入出金を記録するための帳簿

預金口座における入出金の動きを日付順に記入し、その残高を管理します。金融機関の口座ごとにすべての預金の出し入れを記録するため、預金出納帳は取引のある預金口座の数だけ用意しなければいけません。預金出納帳には、会社としての預金残高を明らかにする役割があります。ちなみに預金通帳は預金出納帳と違って引き落とし日や振込額をはじめとした一部の情報しか記載されないため、預金通帳ではすべての現金の流れを把握することはできません。

売掛帳:販売済の商品やサービスの代金(売掛金)の回収状況を管理するための帳簿

売上は上がっているのに代金を受け取っていない未入金の売上を売掛金(ツケ)と呼びますが、その売掛金の残高を取引先ごとに管理するのが売掛帳です。売掛金の管理がずさんで取引先に正しい請求をできなかった場合、自分たちが損するだけでなく、取引先の信用も失いかねません。そこで売上が上がった時(取引先に請求書を発行したタイミングや報酬が確定した時)に売掛帳にどの相手にどのぐらいの売掛金があるかを記録し、売掛金を受け取ったタイミングで金額を計上します。クレジット決済で商品を提供したり、成果物を納品した1カ月後に代金を受け取るような場合、どこかに記録を残しておかないと混乱のもとになります。その際に活用するのがこの売掛帳で、確実に売上代金を回収するのに役立ちます

買掛帳:後払いの代金(買掛金)の支払い状況を管理するための帳簿

売掛と逆で、商品や原材料は仕入れているものの、後日支払うことになっている未払金を買掛金と呼びますが、その買掛金の残高を仕入先ごとに管理するのが買掛帳です。買掛帳は支払業務と直結した帳簿で、買掛帳がなければどこにどれだけ支払うのかを把握しきれません。常に現金払いがメインで掛けでの仕入がないような業種の方は買掛帳は不要ですが、食材などの材料代は掛取引で行うことが多いため、飲食業の方にとっては買掛帳は欠かすことのできない重要な帳簿です。ちなみに買掛金は自社で販売する目的のために購入した商品に対して使い、未払金はそれ以外の経費に対して使われる勘定科目です。

固定資産台帳:減価償却する固定資産を管理するための台帳

固定資産を保有している事業者が作成する帳簿で、資産管理にも役立つ台帳です。固定資産は、10万円以上で購入し、事業のために1年以上使う資産のこと。事業で使用している機械や車、パソコンなどの備品が対象となり、固定資産台帳は税金の計算にも関わってくる重要なものです。資産の区分、耐用年数、取得年月日、償却方法、取得金額などを資産の購入時に記入し、毎年1回実際に減価償却をするタイミングで更新していきます。

〜その他代表的な補助簿一覧〜

得意先元帳:得意先ごとに取引をまとめた帳簿

得意先ごとに取引内容や取引金額をまとめた帳簿で、「売掛金元帳」や「得意先帳簿」とも言われます。報酬(売掛金)が発生したり売掛金が振り込まれた際に記帳し、売掛金の増減が発生する取引があった場合は「総勘定元帳」の「売掛金勘定」にも記帳します。

仕入先元帳:仕入先ごとに取引をまとめた帳簿

仕入先ごとに取引内容や取引金額をまとめた帳簿で、「買掛金元帳」とも言われます。

受取手形記入帳:受取手形や支払手形に関する取引があった時に記帳する帳簿

手形で報酬の振り込みや費用の支払いが行われた際に記帳する帳簿で、受取手形の支払人(代金を支払う人)、振出人(手形を振り出した人)や、手形の決済が完了しているかどうかが一覧で分かります。受取手形記入帳には手形を受け取った日付と手形の種類を記帳しますが、約束手形の場合は「約手」、為替手形の場合は「為手」と表記し、手形番号も記帳します。

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帳簿の付け方【手書き・エクセル・会計ソフト】徹底比較

帳簿と言えば、昔はすべて手書きで付けるものでした。ですが今は、手書き、エクセル、会計ソフトの3パターンの帳簿の付け方が選べます。それぞれにメリットとデメリットがありますが、結論としてはやはり会計ソフトによる帳簿付けがオススメです。実際の帳簿の付け方も併せて見ていきましょう。

帳簿の付け方【手書き・エクセル・会計ソフト】比較表

手書きで帳簿を付けるメリット

簿記の知識が身につく

時間に余裕があり、簿記の知識をつけたいという人は、あえて手書きにチャレンジするのも悪くありません。手書きで行うことで自然と簿記や申告手続きに関する知識が確実に身につきます。書き方のコツをつかんで勘定科目をはじめとした専門用語にも慣れれば、それは将来的にも役立つご自身のスキルになります。

パソコンに不慣れでも作成できる

手書きはパソコンを介さずに作業できるので、おこずかい帳や家計簿をつけるのと同じような感覚でシンプルに帳簿を付けることができます。それほど取引の多くない小規模な企業や個人事業主であれば、手書きの方がかえって負担が少なくて済むかもしれません。

経営状況がより頭に入ってくる

手書きで帳簿を付けるということは、1つ1つのお金の流れをしっかり整理して形にしていく作業をおこなうため、より一層ご自身が置かれた経営状況を理解することができます。日々の現金の流れと残高を把握する現金出納帳を付けていない個人事業主もいますが、手書きで現金出納帳を付けることで残高も意識するようになるでしょう。時間に余裕があれば、経営状態を見直すという意味でも手書きはお勧めです。

手書きで帳簿を付けるデメリット

ある程度簿記の知識が必要

手書きで帳簿を付けるには、帳簿を付ける際に必要な用語や書き方を覚える必要があります。簿記の知識がある程度ないと、手書きで帳簿を付けるのは難しいかもしれません。インターネットや簿記のテキストで帳簿の書き方をチェックして、見本を見ながらやってみましょう。

手間と時間がかかる

簿記に限らず、パソコンを使った作業に比べて手作業は手間と時間がかかります。パソコンであればコピペで行けるような箇所も、すべて手書きで転記しなければなりません。取引が少ない場合はそれほど手間はかかりませんが、ある程度の従業員数がいる企業であれば、膨大な時間と手間を覚悟してください。手書きで帳簿を付ける場合は余裕を持って行いましょう。

計算ミスや書き間違いが起こりやすい

エクセルや会計ソフトを使えば自動で計算してくれるような箇所も、手書きの場合はすべて自分で計算する必要があります。その際計算ミスが起きても見つけづらく、時間がかかってしまいます。中でも総勘定元帳に関しては、仕訳帳や現金出納帳からの転記という形で作成するので、何度も同じ数字を書き写さなければなりません。慎重に作業しないとすぐに書き間違いが起こってしまいます。

帳簿の保管や保存に困る

会社法では、決算が終わった後も帳簿を一定期間保管しておかなければいけないという決まりがあります。仕訳帳や総勘定元帳をはじめとした帳簿類は10年の保存期間が定められているので、手書きで作成した場合はそれをどこかに置いておく必要があります(青色申告をしている個人事業主も7年間の保存義務が課されています)。クラウド上に保管しておける会計ソフト等と違ってバックアップがないため、万が一の時に備えてコピーしておいた方が良いでしょう。

手書きでの帳簿の付け方

帳簿をノートなどに手書きで付けていく場合の書き方について解説していきます。申告や決算にはすべての取引をまとめた主要簿(仕訳帳と総勘定元帳)と取引を目的別に管理する補助簿(現金出納帳など)が必要ですが、ここでは最低限必要になる項目について紹介します。

1.仕訳帳を記入する
主要簿の1つである仕訳帳は、どの企業でも必ず必要になる帳簿の基本です。手書きで帳簿を付ける時は、この仕訳帳から記入していきましょう。仕訳帳は日々の取引を日付順に記入していくもので、日付、借方勘定科目、借方金額、貸方勘定科目、貸方金額、摘要の6つの項目について記載します。この時注意しなければならないのが、借方金額と貸方金額の金額が一致すること。決まったフォーマットはないので、インターネットや簿記のテキストを参考にしながら作成してみましょう。

2.総勘定元帳へ転記する
仕訳帳に記載した仕訳を、売掛金や買掛金、旅費交通費、接待交際費などの勘定科目別に書き写し、総勘定元帳を作成します。書き写す際にそれぞれの数字を間違えないように、慎重に転記を進めてください。決算期には、この総勘定元帳をもとに貸借対照表や損益計算書などの決算書類を作成するので、とても大切な作業になります。

3.現金出納帳を作成する
仕訳帳と総勘定元帳を補う補助簿にはいろいろな種類のものがありますが、ほとんどの企業で必要になってくるのが現金出納帳です。現金出納帳は仕入や売上、買掛金の支払いや売掛金の回収、経費の支払いなど、現金取引が行われた際に記録する帳簿なので、仕訳帳と同じように日々の取引の記録を残していきます。動いた現金の額、残高、摘要の3つのポイントさえ押さえていれば良いので、ご自身がやりやすいフォーマットで作成して構いません。分かりづらい方はインターネットや簿記のテキストを参考にしながら作成してみましょう。

エクセルで帳簿を付けるメリット

もともと利用している場合、コストがかからない

エクセルは多くのビジネスに利用されている表計算ソフトなので、もともと使用している場合、導入コストがかかりません。ただ、普段から使用されていない方は、利用するにあたり月額費用がかかってきますため、注意が必要です。

互換性が高い

エクセルは多くのパソコンにインストールされており、PC環境によって仕様が異なることもないため、パソコンを換えてもすぐに同じデータを引き継ぐことができます。社内や社外の税理士とも簡単にデータを共有できるなど、互換性が高い点もメリットの1つです。

慣れた環境で作業ができる

エクセルは帳簿以外の用途にも使われているので、操作が分からず使えないということがほぼありません。煩雑な初期設定もないですし、操作に慣れているという意味では作業の効率化も図れます。

自在にカスタマイズが可能

エクセルはマクロや関数を組んでカスタマイズできるため、自由度も高いと言えます。担当者が使いやすいように仕様を変えたり、取引先とのルールを組み込んでより使い勝手の良い仕様に変えることができます。

エクセルで帳簿を付けるデメリット

ある程度簿記の知識が必要

エクセルで帳簿を付けるには手書き同様、帳簿を付ける際に必要な⽤語や書き⽅を覚える必要があります。フォーマットを作る上では、ある程度の知識が必要です。

帳簿のフォーマットを手作業で作成する必要がある

エクセルはあくまでもベーシックな計算ソフトなので、帳簿のフォーマット等は自分たちで作成する必要があります。作業を始めるまでには時間と手間がかかるでしょう。

エクセルでの帳簿の付け方

1.各帳簿のテンプレートを作成する
インターネット上にはさまざまな帳簿のテンプレートが溢れています。納税や保険料の仕訳などの計算を平準化するため、まず各帳簿のテンプレートを統一しましょう。フォーマットさえ決まればあとは作成するだけです。

2.帳簿の作成を行う
フォーマットが決まったら、仕訳帳を記入し、そのデータを総勘定元帳へ転記します。必要に応じて現金出納帳なども作成しましょう。エクセルは計算とコピペは自動で行えますが、細かい作業は手書きで帳簿の付ける時と同じです。該当箇所に記入して帳簿を完成させましょう。

会計ソフトで帳簿を付けるメリット(例:弥生会計 オンライン)

作業量が大幅に軽減されて効率化が図れる

弥生会計 オンラインを導入する最大のメリットは、作業量を減らして手間と時間を大幅に短縮できる点です。会計業務に特化して作られているので、ソフトを立ち上げればすぐに入力作業が始められますし、計算や転記も自動で行ってくれるので、こちらが考える前に処理が終わってしまうほどのスピード感です。
手作業では仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳と3つの帳簿を作っていましたが、弥生会計 オンラインでは取引の内容さえ入力すればあとは自動的に各種帳簿や総勘定元帳を作成してくれます。また、銀行明細、クレジットカードなどの取引データ、レシートや領収書のスキャンデータやスマホアプリで撮影したデータをAIが自動で仕訳してくれるので、入力と仕訳の手間を省くこともできます。効率化によって人件費も削減でき、コストダウンにつながります。

あらゆるミスが減る

弥生会計 オンラインは計算や転記を自動的に行ってくれるので、ミスをする確率が大幅に軽減されます。たとえ不具合が生じても、分かるように表示してくれますし、計算のミスはまず起こらないと言っても過言ではありません。

簿記に関する知識がなくても作業可能

弥生会計 オンラインの場合、自分でやるのは各取引の仕訳の入力のみ。入力箇所には取引の科目を選択できるプルダウン機能がついているので、専門的な知識がなくてもすぐに帳簿を付けることができます。また、弥生会計 オンラインには画面の案内に従うだけで、簡単に決算資料が作れる機能も。貸借対照表や損益計算書、株主資本等変動計算書も簡単に作成可能です。会計初心者には優しい作業環境と言えるでしょう。

経営状況を分かりやすく把握できる

弥生会計 オンラインを使えば日常的に帳簿を付ける癖が付くので、リアルタイムで会社の業績を確認することが可能です。日々入力した取引の集計結果はわかりやすいグラフで表示。業績を分析するツールによって、帳簿を付けるという範囲を超えた効果まで期待できます。

法令改正にも対応

弥生会計 オンラインの場合、いつでも最新バージョンが使えるため、法令改正も安心です。インストールソフトの場合、最新の製品にて法令改正に対応されるので、自分自身で対応の仕方や帳簿のフォーマット変更が必要になることもありません。

会計ソフトで帳簿を付けるデメリット(例:弥生会計 オンライン)

コストがかかる

手書きに比べ、継続的にかかる利用料など、便利さと引き換えに対価が発生します。1年間0円で使える特別特典なども活用することでコストを抑えることができます。

会計ソフトでの帳簿の付け方(例:弥生会計 オンライン)

1.取引データ(領収書など)を入力する
取引日や科目、取引手段、金額など、各ソフトの項目に従って入力

2.自動で帳簿の作成を行う
仕訳帳に取引の仕訳を入力したら、計算や転記は自動で行ってくれるので、会計ソフトの指示に従って進めれば問題ありません。また、例えば弥生会計 オンラインでは帳簿付けなどの日々の経理業務などの困りごとに対して、充実したWebサイトの記事やカスタマーセンターを用意しています。疑問点がでてきたら解決の助けになるはずです。

帳簿を付けるなら簿記や会計の知識がなくても大丈夫な弥生会計がオススメ!

「弥生会計」は、初心者からベテランまで様々な業種のユーザーに支持されており、売上No.1を記録している会計ソフトです。その理由は、はじめての方でも簡単に使える設計や、充実のサポートにあります。
帳簿作成においておすすめのポイントを詳しく見ていきましょう。

ポイント1:会計知識がゼロでもわかりやすいデザイン

弥生会計は、会計、販売管理、給与計算など、業務経験がない初心者の方でも、かんたんに使いこなせる設計を追求しています。勘定科目について知らない初心者の方でも、「かんたん取引入力」を使えばわずか4ステップで登録が完了。自分に合った記帳方法が選べるので安心です。取引の種類を選んで日付と金額を入れるだけで、入力した内容は関連する帳票に自動転記。集計表も決算書も簡単に作成できます。

それでも仕訳に悩んだときには、サポート付プランであれば仕訳相談が可能です。
(弥生会計 オンラインはベーシックプラン、やよいの白色申告・青色申告 オンラインはトータルプランが対象)

初心者にもわかりやすいシンプルなデザインで迷わず使える弥生会計。日付や金額などを入力するだけで、青色申告に必要な複式簿記の帳簿や、貸借対照表などの書類が作成できます。

ポイント2:取引データの自動取込・自動仕訳で手間を削減

弥生会計は紙のレシートからクレジットカードの取引データ、オンライン請求書データ、POSレジシステムで入力したお店の売上データまで、自動取込・自動仕訳が可能です。

紙の領収書やレシートを1枚ずつ手で入力するのは、意外と時間がかかります。弥生なら、スマホやスキャナで読み取れば文字を認識してデータに変換し、AIが自動で仕訳を実施。証ひょうの検索や確認も簡単にできます。また、弥生が連携している金融機関なら、取引データを自動取得できます。

また、交通機関を利用した外出の多い方の場合、交通系カードからデータ取り込みをすると、乗り降りの度に仕訳が作成され、膨大な仕訳データとなってしまう場合があります。こうなると、他の仕訳データを確認するのが難しくなってしまいます。「まとめ仕訳」機能では、旅費交通費など同じ科目の取引を自動で判断し、月ごとにまとめたひとつの仕訳として作成してくれます。
このように、自動取込・自動仕訳をしたあとは入力内容を確認するだけなので、記帳にかかる時間と手間の大幅に削減できます。

ポイント3:自動で作成できるグラフ・レポート機能

弥生会計では、会計業務だけにとどまらず、いつでも経営状態がわかるグラフ・レポート機能や経営を支援するサービスも提供しています。
日々の取引データを入力しておくだけで、レポートを自動で集計。決算や確定申告の時期にならなくても、事業に利益が出ているのか等リアルタイムで確認できるので、経営状況を把握して早めの判断を下すことができるようになります。

自動でグラフやレポートが作成可能

ポイント4:個人事業主も法人も利用可能。初年度無償キャンペーンを提供中!

弥生会計は、法人向けと個人事業主向けの製品が用意されており、日々の記帳や決算書類の作成・確定申告に適切に対応できます。
また、それぞれ初年度無償キャンペーンを提供中

法人向け

2人に1人が使っている「弥生会計」の初心者向けクラウド会計ソフト「弥生会計 オンライン」では、「弥生会計 オンライン」セルフプラン(税抜27,800円)、ベーシックプラン(税抜37,600円)が初年度0円となる「初年度無償キャンペーン」を提供しています!

下記の弥生Webサイトから、ぜひお申込みください。

個人事業主向け

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まとめ

帳簿は日々の取引を記録し、決算時にはそれをもとに損益計算書や貸借対照表などを作成するため非常に大切なものです。ひと昔前のように手書きやエクセルでしか帳簿を付ける方法がなかった時代とは違い、今は便利な機能を搭載した弥生会計 オンラインのような会計ソフトが出ています。帳簿の作成は、法人でも個人事業主でも、どんな業種でも必ず行わなければいけない経営会計業務です。苦手意識を持っている方は、ぜひ一度会計ソフトを導入することを検討してみてはいかがでしょうか。

(監修: 弥生会計
(編集: 創業手帳編集部)

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