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2019年7月2日 大久保の視点「XTech Ventures」の1号ファンドが総額52億円で組成完了

2019年7月1日、XTech Ventures株式会社は、「XTech1号投資事業有限責任組合(1号ファンド)」が、総額52億円で組成を完了したことを発表しました。
XTech Venturesは、ミドル層を主に、多面的な経営支援、IPO支援を展開しています。
1号ファンドは、組成開始から1年で20社への投資を実行しています。
来年以降、2号ファンドの組成も予定しています。
“<創業手帳・創業者 大久保幸世の視点>
経験×若さのミドル層の起業はボリュームゾーン。XTechの投資戦略は的確。
起業の平均年齢は42歳。若者起業やシニア起業が注目されているが、逆にいうと、その層が相対的に少ないことを意味する。
学生起業など若い人の起業が増えると、1回失敗してもあとが長いのと、経営経験を積む若い人が増えるのは社会的に素晴らしい。また、シニアで退職する人が起業にチャレンジするのも素晴らしいことだ。一方で、起業は現実的に言うと、それなりの経験値と、無理ができる体力のある若さも必要になる。
経験と体力のある30代後半ー40代前半は、非常に起業向きの年代と言える。自分自身も業界、経営の経験を積んで35歳で起業した。この年代は、いろいろな責任が生じてきたり、仕事が面白くなってくるので、起業志望でも会社にそのまま居続けるケースが多い。成功確率の高い、キャリアを積んでから起業するタイプの人を集中的に応援するXTechは良いところに目をつけたと思う。
一方で、XTechは、若者も抜かりなく取り込んでおり、成長余地の大きい若手+現実的に成功確率の高いミドルを組み合わせている。
大手と組んでのクラウドファンディングへの参入なども予定されており、エキサイトのTOBで、波に乗る西條普一氏率いるXTechの今後が注目だ。また、投資先(顧客)プロフィールをビジュアルに見える化し、プレスする手法も起業家やビジネスパーソンの参考になる。
顧客属性の見える化は有効な手法と言える。
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解説者紹介
大久保幸世 創業手帳 株式会社 ファウンダー
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。