【2025年版】0円起業の始め方|資金ゼロから始められる仕事と成功のコツ

創業手帳

0円起業はスモールスタートしたいフリーランスや個人事業主におすすめ。


「起業したいけれど、開業資金がない…」「自己資金数百万円なんて用意できない…」そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。

実は、資金ゼロでも始められる”0円起業”で成功している人が増えています。本記事では、開業費用をかけずに始められる仕事8選と、0円起業を成功させるコツ、注意すべきポイントを具体的に解説します。

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0円で起業する人は決して少なくない

日本政策金融公庫では、毎年「起業と起業意識に関する調査」を行っています。
2024年度の調査結果を確認すると、0円起業した割合は起業家が約3割、パートタイム起業家が半数以上です。
0円でなくても50万円未満の割合は、起業家では36.5%、パートタイム起業家では35.6%と、起業費用を「低く抑える」人が多いのが現状です。

2024年度起業と起業意識に関する調査

出典:日本政策金融公庫 「2024年度起業と起業意識に関する調査」~アンケート結果の概要

これらのデータから、少額または0円起業が現実的であることが分かります。特に自宅を利用したり、オンラインビジネスを展開することで費用を抑えるケースが増えているようです。

また、調査全体からは、日本の起業活動には小規模化や多様化の傾向が見られ、自身のスキルや経験を活かしながら、リスクを最小限に抑えた形態が支持されていることも明らかになっています。

起業する方法について、詳しくはこちらの記事を>>
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

おすすめの0円起業アイデア8選


0円起業を成功させるには、初期費用をかけずに始められ、かつ将来的に収益拡大が見込める仕事を選ぶことが重要です。

ここからは、工夫と継続的な取り組みで安定収入につながる可能性の高い8つのアイデアを、働く環境別に紹介します。自分のライフスタイルやスキルに合わせて、最適な選択肢を見つけてください。

自宅でできる仕事(在宅完結型)

Webライター

企業のWebサイトやオウンドメディアに掲載する記事を執筆する仕事です。文章を書くスキルがあれば誰でも始めることができ、パソコンとインターネット環境さえあれば他に必要なものはありません。最近では企業の情報発信が活発化しており、Webライターの需要は堅調に推移しています。

クラウドソーシングサイトには多くの案件が掲載されており、初心者でも小さな案件から実績を積み重ねることが可能です。得意分野を見つけて専門性を高めることで、徐々に高報酬な案件を獲得できるようになります。
また、WordPressなどのCMS操作ができれば、より幅広い案件に対応できるため収入アップにつながるでしょう。

Webデザイナー

WebサイトやLP(ランディングページ)のデザイン制作、バナー作成などを行う仕事です。デジタルマーケティングの重要性が高まる中、見た目が美しく使いやすいWebサイトの需要は増加傾向にあります。パソコンとデザインソフトがあれば始められ、HTML/CSSの知識があればより多様な案件に対応できます。

未経験から始める場合は、無料のデザインツールで練習を重ね、クラウドソーシングで小さな案件から受注していくのが一般的な流れです。ポートフォリオサイトを作成して実力をアピールし、継続的な案件獲得につなげることが重要です。マーケティングの知識と組み合わせることで、単なる制作作業を超えた価値提案ができるようになります。

オンライン教室

自分の専門知識やスキルを活かして、オンラインで講座を開催する仕事です。語学、プログラミング、料理、楽器演奏など、人が学びたいと思う分野であれば何でも教室にできる可能性があります。ZoomやTeachableなどのプラットフォームを活用すれば、技術的な知識がなくても簡単に始められます。

マンツーマンレッスンから複数人でのグループレッスン、動画コンテンツの販売まで、様々な形式で収益化が可能です。SNSやブログで専門性を発信して信頼関係を築き、無料体験レッスンを通じて顧客を獲得するのが成功のポイントです。
継続的な受講生を確保できれば、安定した収入源として期待できるビジネスモデルといえます。

スマホでできる副業(移動時間活用型)

SNS運用代行

企業や個人事業主のSNSアカウント運用を代行する仕事です。投稿内容の企画・作成、コメント返信、フォロワー獲得施策の実施などを行います。
SNSマーケティングの重要性が認識される中、専門的な運用を外部に委託する企業が増えており、需要は拡大傾向にあります。スマートフォンがあれば場所を選ばずに作業でき、移動時間や隙間時間を有効活用できます。

各SNSの特性やトレンドを理解し、効果的な投稿ができるスキルが求められます。自分のSNSアカウントで実績を作り、それを営業材料として活用するのが効果的です。結果を数値で示せれば、長期契約や複数アカウントの運用につながる可能性が高いでしょう。

写真・動画・音楽販売

ストックフォトサイトでの写真販売や、企業向けの写真・動画制作を行う仕事です。スマートフォンのカメラ性能向上により、プロ仕様の機材がなくても高品質な作品を制作できるようになりました。日常生活で目にする風景や物事を切り取り、それを求める人に販売する仕組みです。

ストックフォトサイトへの継続的な投稿で収益を積み上げたり、SNSで作品を発信して企業からの依頼を獲得したりする方法があります。トレンドやニーズを意識した撮影を心がけることで、より多くの人に求められる作品を制作できます。
既に写真や動画撮影を趣味としている人であれば、すぐに収益化を始められるでしょう。

スキル活用型のビジネス(専門性重視型)

コンサルティング

これまでの職歴や専門知識を活かして、企業や個人の課題解決をサポートする仕事です。マーケティング、人事、IT、財務など、様々な分野での経験を活かすことができます。高い専門性が求められる分野であるため、相応の実務経験や実績が必要ですが、その分高収入を期待できるビジネスです。

スポットでのコンサルティングから月額顧問契約まで、様々な形態で収益化が可能です。マッチングプラットフォームを活用すれば、比較的簡単に案件を獲得できます。信頼関係の構築が重要であり、無料相談から始めて徐々に有料案件につなげていくアプローチが効果的です。紹介や口コミで案件が拡大していく傾向があります。

動画撮影・編集

YouTubeの普及や企業の動画マーケティング活用により、動画編集・制作の需要が急拡大している分野です。YouTuber向けの動画編集から企業のプロモーション動画制作まで、幅広い案件があります。スマートフォンでの撮影と無料の編集ツールから始められるため、初期投資を抑えて参入できます。

クラウドソーシングサイトには多数の案件が掲載されており、継続的な仕事を獲得しやすいのも特徴です。技術の習得に時間はかかりますが、一度スキルを身につければ安定した収入源となる可能性があります。
収益化の目処が立ったタイミングで、より高性能な機材やソフトウェアに投資することで、さらなる収入アップが期待できるでしょう。

0円でフランチャイズ契約が得られる場合も

起業の一つの方法として、特定の企業とフランチャイズ契約を結び、商材を販売する方法があります。一般的な起業家でこの形式でビジネスを始める人も少なくありません。

現在ではフランチャイズ案件を紹介しているWebサイトも複数存在し、「初期費用0円」としている案件も紹介されています。ただし、将来的なロイヤリティの支払いや設備費用の負担が発生する場合が多いため、契約内容を十分に確認することが重要です。
複数の本部から資料を取り寄せ、説明会に参加して比較検討することをおすすめします。自分のスキルや地域特性とのマッチング、長期的な収益性を慎重に判断した上で契約を締結することが成功のポイントといえるでしょう。

自己資金0円でも使える補助金・融資制度


自己資金が0円で起業が難しい場合は、融資制度も検討しましょう。各種金融機関でも融資は受けられますが、ここでは日本政策金融公庫の代表的な3つの制度をご紹介します。
なお、新創業融資制度は2024年3月末で制度が廃止されています。

新規開業・スタートアップ支援資金

新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方が対象の融資制度です。融資限度額は7,200万円(うち運転資金4,800万円)で、返済期間は設備資金20年以内、運転資金10年以内となっています。

女性・若者・シニア起業家や廃業歴がある再チャレンジ起業家には特別利率が適用され、より有利な条件で融資を受けることができます。創業計画書の提出が必要ですが、適正な事業計画があれば自己資金要件は設けられていません。

中小企業経営力強化資金

経営革新や新事業分野の開拓を行う方が対象で、認定経営革新等支援機関による指導・助言を受けることが条件となる融資制度です。融資限度額は7億2千万円と大きく、自己資金不要で利用できるのが特徴です。

条件を満たす場合は特別利率①が適用されるため通常の基準利率よりも低い金利で借入が可能です。ただし、事業計画書の作成や進捗報告など、継続的なサポートを受ける必要があります。

挑戦支援資本強化特別貸付(資本性ローン)

スタートアップや新事業展開に取り組む企業の財務体質強化を支援する特殊な融資制度です。借入金でありながら金融機関の資産査定上は自己資本とみなされるのが最大の特徴で、融資限度額は7,200万円となっています。

返済は期限一括返済のため月々は利息のみの支払いで済み、業績が赤字の場合は金利0.5%、黒字の場合は3.25~3.95%と業績連動型の金利設定が適用されます。無担保・無保証人で利用できます。

0円での起業を成功させるコツ


自己資金を使わずに起業を成功させるためには、通常の起業とは異なる工夫やアイデアが必要になります。ここからは、特に0円で起業をスムーズに進めるためのポイントを5つ紹介します。

クラウドソーシングから始める

クラウドソーシングとは、小口の仕事をタスク単位で請け負って、収益を得る方法。クラウドワークスやランサーズといった企業がマッチングサービスを展開しています。

日々多数の小口の案件依頼が登録されていて、会員になれば、好きな案件に応募できます。ライティングやプログラミング、写真・動画の撮影・編集など、先に紹介した仕事内容が多数あるのも特徴です。

インターネットに接続さえできれば、簡単に応募でき、ノーコストで仕事を得ることができます。高い報酬の案件はそれなりにスキルも必要ありますが、初心者向けの仕事もあるため、小さい収入からコツコツ進めていける人には特におすすめです。

ITツールを積極的に使う

現代の0円起業のほとんどはハード面、ソフト面両面でITツールを有効活用することが重要です。

まずインターネットに繋げるパソコン・スマートフォン・タブレットがなければ仕事を始めることすらできないものがほとんど。日常使用している端末をそのまま使用しても問題ありませんが、もし所有していない場合は、少なくともパソコンとスマートフォンは購入したほうがよいでしょう。

その上で、クラウドソーシングやマーケティングツール、マッチングサービス、プラットフォームやAIなど、それぞれのビジネスに特化したツールを使いこなすのが重要です。

クラウドタイプのツールやAIでは条件付きでフリープランを用意してあることが多いので、こうしたプランをうまく使うことで、0円起業のハードルは大きく下がります。

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組み合わせて希少性を高める

際立った強みや専門性が見つからずに思うように収益化が進まない人は、強みを組み合わせる方法を考えてみましょう。

例えばWebサイトをデザインする能力とマーケティングの双方を組み合わせて、WebマーケティングのコンサルとWebサイトの構築・管理を同時に請け負うことができます。

ライターであれば、Wordpressへの入稿ができるなど、簡単なプログラミング知識があれば、案件の幅が広がります。

得意・強みを活かす方法を考える

写真や動画の撮影、音楽演奏など自分の得意なことをうまく起業につなげていけば、少ないストレスで収益化ができます。すでにSNSでフォロワーを獲得している人は、それを活かした起業も有効です。

また、経済や転職、マーケティングなど特定の専門知識を活かしてコンサルやWebライター、オンライン教室で起業すれば、より早いペースで収益の拡大を目指すこともできます。

副業から始めるのも一案

0円起業で当初から高収益を得るのは容易ではありません。そもそも手元に潤沢な資金がある人は、コストをかけずに起業する必要性が薄いといえます。

手元に資金が乏しい中で0円起業をする人は、まずは現在の仕事を続けながら副業として取り組んでいくのがよいでしょう。いずれビジネスが軌道に乗って、充分生計が経つほどに収益が拡大したタイミングで本業として一本化していくのがおすすめです。

0円での起業のリスクと注意点


初期費用がかからないからといって、リスクがないわけではありません。ここからは0円で起業することのリスクや注意点を紹介していきます。

報酬が少額になるリスク

0円でできるビジネスの多くは、当初は1案件で数百円など、極めて少額の案件を積み上げていくことになります。

初期費用がかからない分、まとまった金額を得るには時間がかかると想定しておきましょう。当面の間は会社員として月給を得るなど、他の収入獲得手段を確保しながら活動を継続していくのがおすすめです。

ランニングコストがかかるビジネスもある

ビジネスの内容によっては、初期費用がかからなくても、継続していくとランニングコストが発生するものもあります。

例えばフランチャイズ契約では、費用がかからない期間は限定されていて、数ヶ月〜半年後からは設備費用などがチャージされる案件が多くなっています。商品を販売するタイプのフランチャイズの場合は、仕入れ費用などを先に負担しなければならないケースもあります。

また、クラウドツールの中には、当初は0円でも、一定期間が経過したり、機能拡大したりするためには有料プランに加入しなければならないサービスが多くなっています。

0円起業といえど、将来のランニングコストを想定して、収益を着実に拡大していくプランニングを立てることが重要です。

税金支払いの発生に注意

収益が発生すると、所得税や住民税が発生します。年間20万円までは所得税の申告や支払いは免除される一方で、住民税は少しでも収益が発生したら支払う必要があります。

0円起業ではお小遣い稼ぎのような感覚でスモールビジネスから始める人が多いため、税金の支払いに対する意識が疎かになるケースも少なくありません。

知らず知らずのうちに申告漏れや脱税をしてしまわないように確定申告や税金に関する正しい知識を身につけておきましょう。

副業に関する確定申告については、こちらでさらに詳しく紹介!
副業の確定申告はいくらから?書類の書き方、申告のためのポイントを解説

資金調達が難しい

0円で起業するビジネスは、収入の規模が小さくかつ不安定であるとみられがちなため、基本的に金融機関の融資審査を通すのが困難。金融機関によっては、ある程度の自己資金が無ければそもそも審査申請を受け付けていない場合もあります。

まとまった資金調達ができないため、事業規模の拡大にも時間がかかります。0円起業でビジネスを行う場合や、通常の起業以上にじっくりコツコツ取り組む必要があることをおさえておきましょう。

法人化を考えている場合は0円起業が適さないケースも

0円起業は文字通り自己資金なしでチャレンジできるため、リスクを抑えてスモールビジネスから始めたい人にはおすすめです。一方で、事業規模の拡大のハードルは高く、また時間がかかるため、早期に法人設立を考えている人にはおすすめできません。

自己資金が乏しければ、法人口座を作るのが困難で、融資審査も通りにくくなります。収益規模を拡大して自己資金を貯めていけば、ゆくゆくは法人化の道もひらける可能性もありますが、まとまった資金調達が得られない中では、規模の拡大にも時間がかかります。

当面は個人事業主やフリーランスで生計を立てていく見通しであれば、まずは0円起業でミニマムスタートしてみるのもよいでしょう。ただしその場合も、生活が成り立つだけの収入の目処がたつまでは副業として取り組むことをおすすめします。

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