成功する起業アイデアを生み出す15個の方法

創業手帳

成功した起業家はどうやって起業アイデアを生んだか

(2018/06/20更新)

起業してビジネスを成功させるためのカギが「アイデア」そして「ビジネスモデル」。

ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏が「起業する時にどのビジネスを選ぶかで、同じことをやっても大きくも小さくもなるので、最初に挑戦する事業は膨大な選択肢を書き出し、どのビジネスで勝負するかを考えに考え抜いた」という話は有名です。

魅力的な市場であっても、その中に勝ち残れるアイデアがあるかどうか。それが、事業の実現性や、その先どれくらい成長するかの可能性を左右するのです。また、すでにアイデアがある場合でも、さらにいろいろなアイデアを追加で出すことでより可能性が広がってくるケースもあるでしょう。

まったく新しいビジネスモデルである「創業手帳」を生み出し、かつ日々多くの起業家と接する同編集部が、起業家、起業志望者のためのアイデアの見つけ方をご紹介します。

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アイデアを出すシンプルなコツ

アイデアといっても最初はなかなか浮かびませんし、ビジネス・起業につながるようなアイデアなど、そうそう出ないものです。しかし、ビジネスのアイデアを考える習慣を続けると、発想の土台が鍛えられ、徐々に慣れてきてアイデアが出やすくなります。

実現性や質にこだわらず、まずは数を出すこと

まずはアイデアの数が大事です。数があれば、そこから筋の良いアイデアを選んで掘り下げていくことができますし、数を出すことを意識することで“アイデアを出す体質”を作ることもできます。また、良いアイデア、悪いアイデアを比較検討しながら、考えを深めていくこともできるはずです。

紙に書き出して“見える化”すること

せっかくのアイデアも、頭の中にあるだけでは整理できず、考えが深まりません。一度紙に書き出したり、パソコンでエクセル・スプレッドシートに打ち込んでいくなどして、それを見返すことでアイデアが深まっていきます。思いついたらなるべく書きとめて蓄積していくことを習慣にしましょう。これは、筆者も実践していて効果的な方法です。

発想力が豊かな人に話すこと

アイデアは貯めこんでおいても成長しません。人に話すことで初めて客観化され、動き出します。人に分かるように話す過程で、欠けている点が分かることもあります。発想が豊かで、ものごとをポジティブにとらえる人に聞いてもらえればなお良いです。最初は冗談半分、思い付きだからと断って話をしていってもいいでしょう。アウトプットして、人に伝えることで、アイデアは膨らんでいきます。

掛け合わせる

アイデアは掛け合わせと言われます。違うもの同士を掛け合わせることで、新しいものが生まれるケースが多くあるのです。ちなみに、世界初の特許は「消しゴム付鉛筆」でした。
例えば、「業界」×「手法」、「市場」×「年代層」、「ニーズ」×「技術」など、いろいろな組み合わせを考えてみましょう。

限定する、捨てる、特化する

逆に、サービス・商品の対象範囲を限定して、既存のサービスや商品をトガらせるという方法もあります。特定のエリアでは初という地域を限定する方法や、〇〇専用の商品という考え方もあります。
例えば、アイデアが出尽くしたと思われた缶コーヒー業界でヒットになったのは「朝専用の缶コーヒー」。缶コーヒーを飲む人が朝に多いという着想から“朝専用の商品”としてアピールし、その他大勢の競合商品から抜け出してヒットした良い例です。

市場が狭くなりますが、勇気をもっていらない分野を切り捨て特化することで、特定分野において圧倒的に強くなるという方法です。

困っている人の声を聴く

ビジネスアイデアで失敗する例としてよく聞くのが、現場感、ユーザーの生の声とかけ離れていて、消費者の支持を得られないケースです。
逆を言えば、困っている人を助けるビジネスアイデアは、少なくともニーズがあるため利用者の支持を得やすいということ。困っている人の声は、新たな市場でもあるのです。

例えば、「創業手帳」は、起業家が起業した後、確かな情報がまとまっていないので1冊にまとめたらよいという発想からスタートし、急成長しました。
「創業手帳」が取材した、クレオフーガの西尾さんは、もともと映像関係の仕事に就いていて効果音を使いたかったものの、当時は効果音が流通していなかったことから、音を流通させるマーケットプレイスを立ち上げて成功しました。

このように、目の前の困っている人の役に立つという発想の仕方もあります。

音楽コンテンツの流通を革新するために
ユーザーの為に音楽業界をシンプルに変える!クレオフーガ社長 西尾氏インタビュー

時代の流れを考える

大きな時代の流れで、次は何が来るのか?と考える方法もあります。

明日の株価は分からないものの、10年後、20年後の日本の人口の推移は予測が付きます。また、発展する業界、業態なども短期的には見極めは難しいものの、長期的な予測にはあまりハズレはないものです。そんな中に、新しい視野が生まれることもあるでしょう。

かつて、人口が増え、郊外に住宅地ができて開発が進み、自動車が普及するという時代にはそれに見合ったビジネスが爆発的に普及しました。世の中が構造的に変化していったり、業界自体が拡大していったりする過程では、新しいビジネスが生まれたり、足りないものが生まれる=それを埋める新しいビジネスのチャンスが生まれたりするのです。

筆者が実践しているオススメの方法ですが、今までの時代の流れを書き出す一方で、今後の業界や社会の流れを書き出して見比べてみると、大きな時代の流れとニーズをとらえられるはずです。

シミュレートしてみる

「自分が会社を作ったら…」とシミュレートしてみるのも有効です。

例えば、「もし自分が会社を作るとしたら、どういう社名にするだろう」と、社名から考えてみてください。この時のコツは、あまり厳密に考えすぎないこと。実行の過程では詳細に考えていきますが、アイデアを出す段階では、楽しみながら想像を膨らませてみましょう。社名のアイデア出しをすることで、自分が起業で実現させたいことが逆に(思わぬ形で)明確になってくるかもしれません。

SNSを活用する

SNSを使うことで、興味がある人が発信している情報を得ることができたり、相互にやり取りをすることができます。起業のアイデア出しについても、以下のような活用法が考えられます。

  • 情報収集でヒントを得る
  • 連絡を取るなど、アイデアを実現するための行動に使える
  • つながっている人に、アイデアを聞いてもらい反応を見てみる

3について特徴的な活動をしているのが、ヒットを連発している幻冬社の箕輪厚介さん。SNSで自分のアイデアをフォロワーに投げてみて、その反応を見て考えているそうです。SNSでつながっている人が多くないとできない上級技です。

才能を追い続ける異能の編集者が語る「SNS時代の生き残り方」
ヒットメーカー「編集者・箕輪厚介」いま、才能が起業家に集まっている。 「起業は世界観の競争」

本やイベントなどから良質な情報を得る

受け身で情報を得ていても新しいアイデアは出てきにくいですが、積極的に働きかけて良質な情報を得ると頭が刺激を受け、日々の生活や仕事の中でもアイデアが出やすくなります。

例えば、本やイベントなどは発想の宝庫だと言えるでしょう。興味がある分野のセミナーに出席したり、起業家が集まる交流会に参加したりと、自分から行動の幅を広げると、新たな人との出会いから見えてくるものも増えるはずです。

創業手帳でも、毎月起業・開業・経営にまつわるセミナー&勉強会を開催しています。セミナー内で交流会も開催しているので、「非日常」の一つとしてぜひご参加ください。

起業アイデアを「生き方」「キャリア」から考える方法

これまで書いてきたアイデアを出すことを習慣づける方法に加えて、アイデアを「生き方」や「キャリア」から考えていく方法もあります。

「生き方」=好きなことは何か?から考える

好きなことを仕事にできれば、より人生が充実したものになるでしょう。一方で、好きな事で起業する場合、趣味に走ってしまってビジネスとして成立しないということもありますので、実行段階では検証が要りますが、アイデア出しの段階では、考える価値があるでしょう。

好きなことから起業するメリット
  • 仕事そのものが楽しくなる
  • トレンドに敏感で、情報収集がスムーズ
  • ビジネスを続けるモチベーションが高い
好きなことから起業するデメリット
  • 趣味に走ってしまいビジネスとしての成立させることがおろそかになるケースがある
  • 好きであるがゆえに冷静な判断ができないケースがある

まずは、自分の好きなものには何があるか?たくさん書き出してみてください。その中から、ビジネスになりそうなものを見つけ、掘り下げていきます。

例えば、ラーメンが好きなら、

  • こだわりのラーメン屋さんを経営する
  • 日本全国のラーメン屋さんを紹介する雑誌を作る
  • ラーメンのレシピを発売する
  • インスタントラーメン專門の通販サイトを運営する
  • ラーメン屋さんの事業継承をサポートする

など、いろいろな切り口から仕事が考えられます。

起業するからといって、必ずしも「世の中にない、新しいサービス」を生み出す必要はありません。自分の好きなことでビジネスを展開している人の例を参考に、取り入れられる点を探すのもひとつの方法です。好きなことでの起業でベースを作るために、副業や週末起業からスタートするという方法もあります。

起業の準備段階として副業を活用するメリット
副業から起業することでリスクを回避しよう

「キャリア」=得意なことは何か?から考える

ビジネスとしてすぐに形になりやすいのが、自分の「得意なこと」からヒントを探すこと。社会人として身につけたスキルや経験を最大限活かし、役立てることができます。
いわゆる「開発」「発明」といった大がかりな事業になる可能性もあり、その場合はそれ相応の知識や技術などが必要となるためハードルは高いですが、その分、成功した時のインパクトは大きいはすです。
自分だけでは実現できなくても、アイデアをもとに仲間を探して足りない部分を補ってもらい、形にしていくという方法もあります。

得意なことから起業するメリット
  • 培ってきた経験を活かせる
  • すでに仕事で使っていたスキルであれば、起業後も仕事につながりやすい
  • 自分のスキルアップにつながる

まずは、取得している資格やそれまでの仕事で得意だったことを見つめ直し、そこからビジネスになるものを探します。今までやってきた仕事や、一般的な資格など多くの人が持っているようなスキルなどから起業する場合は、競合となるビジネスが多いことが予想されるので、自分らしさの+α要素をうまく見つけるのがポイントです。

例えば、英語が得意であれば、

  • ビジネス英語に特化したスクールを作る
  • オンラインでできる英会話サロンを立ち上げる
  • 受験英語の添削サービスを運営する
  • 海外留学のサポートをする

などが考えられます。

「生き方」「キャリア」からのアイデアで起業したケース

起業家の中には、今回紹介したような「日常生活の中のヒント」から着想を得て、ビジネスを成功させた方がたくさんいます。ここに創業手帳でインタビューした起業家の事例をご紹介します。アイデア探しの参考にしてください。

株式会社発明ラボックス代表取締役 松本奈緒美氏

苦手な家事をラクにするため、さまざまな便利グッズを”発明”し、数々の企業とロイヤルティ契約を結ぶ。2010年に起業し、自身の発明家としての経験を生かして個人発明家のアイデアをメーカーにつなぐ「アイデアご意見隊」システムを構築。発明家と企業をつなぐ架け橋となっている。

株式会社コンプ 代表取締役 鈴木 優太氏

石油化学の研究者時代、研究に没頭するあまり、偏った食生活で体調を崩した経験から、「手軽で健康な食生活を送りたい」という悩みを解決するための食品を開発。ヒトに不可欠な必須栄養素を理想的に配合した完全食「COMP(コンプ)」シリーズを企画販売している。

ecbo株式会社 代表取締役社長 工藤 慎一氏

街で偶然出会った訪日外国人に「このスーツケースの入るコインロッカーを一緒に探してほしい」と頼まれたが、全然見つからなかった経験から、荷物預かりの現状に課題感を感じ、起業。「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを提供する店舗」をつなぎ、コインロッカーの代わりにカフェなどの店舗の空きスペースに荷物を預けることができる、シェアリングサービスを提供している。

株式会社コードミー 代表取締役社長 太田 賢司氏

香料会社でのフレグランス開発に10年ほど従事した経験をもとに、起業。香料業界で経験を積んだ強みを生かしながら、IT型のパーソナライズアロマを提供するサービス「コードミー」と、他業界の企業へ向けたデータに基づく香りのマーケティング支援を行っている。

人の起業を「応援する」ところからヒントを得る

起業家を助けることが、なぜ自分の起業のアイデアを考える上で役に立つのか・・・不思議に思う方も多いかもしれません。しかし、起業家を助けることで受けられる刺激は大きく、実は起業アイデアの宝庫でもあるのです。
労力やスキルで貢献する、あるいはお金で貢献するなど起業家を支援することで、生の情報を得ることができ、そこからアイデアが生まれやすくなる、というのは、スタートアップの最前線の方法です。

労力やスキルで起業家を助ける

身のまわりで起業する人がいたら、積極的に応援、支援してみましょう。身のまわりにいないなら、起業のイベントなどで、知り合いを作るのも手です。

自分の仕事での経験や、勉強してきたことを起業に役立てられればベストですが、そういった強みがないという場合あるでしょう。また、起業には踏み切れない、イメージが具体的にわかないといった場合でも、起業家を身近で見て、一緒に活動することで、起業の現実を見ることができます。すると、自然とネットワークや情報が入ってきて、現実的なアイデアが自然と沸いてくることもあります。場合によっては、ぼんやり考えているアイデアを試す機会もあるかもしれません。そのため、実際に起業家を助けることは最大の起業準備になります。

起業すると、例えばホームページやSNSの運営、人集め、イベントの運営、営業など、いろいろな面で人手が足らないものです。中には学生でもできるような、簡単な作業もあります。人手を欲している起業家は多いですから、喜んで受け入れてくれるでしょう。ただし、収益はこれからというケースも多いので、賃金をもらうためという観点ではなく、あくまでも「起業について学ぶ」というスタンスで、得意分野で、かつ時間的に無理のない範囲内で手伝う、ぐらいの感覚が良いと思います。学校に行って授業料を払うのに比べれば、はるかに実践的な勉強になります。

筆者も起業前のサラリーマン時代に、ボランティアで起業家を支援していたことがありました。手伝っていた会社は、その後、上場するまで大きくなりましたが、その時の経験やネットワーク、起業の現実的なノウハウは、自分が起業する時に役立ち、また、人の起業を見ることで、色々なアイデアが出るきっかけになりました。

投資やクラウドファンディングに参加してみる

成功した経営者は、起業家にエンジェル投資するケースが多いですが、なぜだか分かりますか?

自分が得たお金を社会に還元したい、税制上のメリット(エンジェル税制)がある、投資リターンが得られる、個人的に応援したい・・・といったこともありますが、現役の経営者が個人投資をする大きな理由のひとつは、「情報が得られる」ということでしょう。起業家の情報をそのまま使うという意味ではなく、社会の最前線の動きを株主への報告という形で受けるため、ニュースなどでは知りえない生の情報を知ることができ、そこから刺激を受けて、新しい事業上のアイデアを生み出すということでもあります。

投資やクラウドファンディングに参加することは、先に述べた「起業家を手伝う」ことにも似ていますが、さらに上級なものだと言えます。

身のまわりに起業家がいないケースも多いため、 “クラウドファンディング”で投資ししてみるというのもひとつの手です。クラウドファンディングは、証券型(GoAngel、エメラダ、ファンディーノなど)と、購入・寄付型(マクアケ、ReadyFor、campfire、Faavoなど)に分かれます。この場合の注意点は、あまり大きな金額を入れるのではなく、例えば自由に使えるお金のさらに一部にして、ゼロになった場合でも授業料と諦められる範囲にしておくことです。数千円でできるものもありますし、証券型でも、投資額の上限が1人50万円までと法律で決まっています。

対象は自分が興味のある分野の事業が良いでしょう。投資先は、単に儲かるという観点より、関わることがおもしろい、という観点で選ぶことが重要です。投資先とのコミュニケーションを積極的に図れば、自身の起業の参考になったり、刺激を受けたりする部分も大きいはずです。

起業アイデアを「人の縁」から考える

とはいえ、起業というのは最後は「縁」や「チャンスをどうつかむか」だったりもします。ですから、周囲にあるネットワークを整理して、どの人と、どういう仕事ができそうかで考えるというのも現実的な方法です。

自分が仕事をしたいと思う人と、その人と関われる分野を書き出し、どこに起業のチャンスがあるかを考えましょう。

まとめ

起業へのアイデアは、まずはアウトプット、アイデア出しをする習慣をつけるとアイデアが出やすくなり、情報やネットワークが集まりやすくなります。まずはアウトプットと、興味がある分野で行動してみることをおすすめします。

(執筆:創業手帳編集部)

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