注目のスタートアップ

リング型ウェアラブルデバイスを活用した睡眠時無呼吸症候群スクリーニング事業を手がける「X Detect」が資金調達

company

2025年7月4日、X Detect株式会社は、資金調達を発表しました。

X Detectは、バイタルデータセンシングデバイスとシステムを開発・提供しています。

指輪型ヘルストラッキング用スマートデバイス「VINSTA RING(バインスタリング)」は、1秒ごとに脈拍数や血中酸素飽和度などのバイタルデータを収集・可視化するデバイスです。

とくに睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニングに活用できるレポート出力機能を特徴としています。

今回調達した資金は、さらなる機能開発、マーケティング、製品生産、人材採用などに活用します。


ウェアラブルデバイスは、心拍数、睡眠状態、消費カロリーといったバイタルデータをリアルタイムで取得し、テクノロジーを駆使した健康管理を日常生活に取り入れる方法として広く普及しています。とくに近年は、予防医療への関心や健康意識の高まりとともに、こうしたヘルスケア分野におけるテクノロジーの活用が加速度的に進んでおり、関連市場は今後もさらなる拡大が期待されています。

しかし、現在ウェアラブルデバイスとして主流のスマートウォッチには、いくつかの課題も指摘されています。たとえば、装着感やサイズの制約、バッテリーの持続時間といった問題があり、24時間体制でのデータ取得や睡眠中の使用には必ずしも適しているとは言えないケースがあります。とくに、高齢者や睡眠の質を重視するユーザーにとっては、長時間かつストレスフリーで装着できるウェアラブルデバイスへのニーズが高まっているのが実情です。

こうした背景を受けて、新たなウェアラブルデバイスとして注目を集めているのが「スマートリング」です。スマートリングはその名のとおり指輪型のデバイスで、スマートウォッチに比べてはるかに小型・軽量でありながら、心拍数、体温、睡眠パターンといった重要なバイタルデータを精密に計測・記録する機能を備えています。

X Detectは2023年に、日本で初めてリング型パルスオキシメーターとしてクラスⅡ医療機器製造販売認証を取得し、ウェアラブルデバイスを活用して患者や医療従事者の負担を軽減するソリューションを開発・提供しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SAS X Detect ウェアラブルデバイス システム スクリーニング センシング トラッキング バイタルデータ ヘルスケア 指輪 株式会社 検査 生体データ 睡眠時無呼吸症候群 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

高度環境制御ハウスを用いた機能性トマトの生産に取り組む「ゼブラグリーンズ」が資金調達
2022年10月12日、株式会社ゼブラグリーンズは、資金調達を実施したことを発表しました。 ゼブラグリーンズは、機能性成分が豊富な品種に着目し、生産・流通・消費・健康のバリューチェーンを構築することを…
AIセキュリティサービス「AutoPrivacy AI CleanRoom」などを提供する「Acompany」が11億円調達
2025年5月14日、株式会社Acompanyは、総額約11億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約21億円となります。 Acompanyは、秘密計算に関連した製品・技術と…
すべての学生を対象とした起業支援制度「GAKUcelerator」 第5期デモデイが開催
2020年11月4日、ディップ株式会社は、「GAKUcelerator -ガクセラレーター」の第5期生のデモデイを10月29日(木)に開催したことを発表しました。 「GAKUcelerator」は、小…
革新的核融合炉の実現を目指す「LINEAイノベーション」が17.5億円調達
2025年6月2日、株式会社LINEAイノベーションは、総額17億5000万円の資金調達を発表しました。 LINEAイノベーションは、中性子を出さず安全でシンプルな革新的核融合炉の実現を目指しています…
中・高校向けに伴走型ソーシャルアントレプレナーシップ体験プログラム「MoonShot」を提供する「MoonJapan」が3,000万円調達
2024年5月15日、株式会社MoonJapanは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MoonJapanは、中学校・高等学校向けソーシャルアントレプレナーシップ体験プログラム…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集