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2025年6月10日重量物に対応したAMR(自律走行搬送ロボット)を手がける「ニチエツ」が3億円調達

2025年6月10日、ニチエツ株式会社は、総額3億円の資金調達を発表しました。
ニチエツは、成形工場の自動化・無人化を目的に、AMR(自律走行搬送ロボット)金型交換装置を中核とする生産システムを開発しています。
これにより、金型の取り出し、成形機までの搬送、金型交換、生産開始、生産終了、金型の引き取りなどの一連の工程の自動化を実現します。
今回調達した資金は、成形工場の無人化を実現するAMR金型交換装置の研究開発、生産体制強化、事業の成長を支える人材確保に活用します。
成形工場は、金属や砂でつくられた型を使用し、金属や樹脂などの材料を加工して製品化する工場です。
成形工場における金型交換とは、製造する製品を変更する際に使用する金型を取り外し、別の金型に取り付ける作業のことです。金型交換は生産ラインを止めて行う必要があるため、製造現場にとって非常に重要な工程です。
金型交換のプロセスは複数の課題を抱えています。
まず第一に、金型交換は取り外し・取り付けに時間がかかり、生産ラインの停止による生産性の低下を招きます。つまり、金型交換の効率化を実現できれば、工場全体の生産性向上につながります。
また、金型交換は熟練作業員のスキルに依存しており、技術のばらつきや人員不足時の対応が難しいという課題を抱えています。
さらに、金型交換は安全性の問題も抱えています。重量物や高温部品を扱う上、狭い空間での作業が多く、死亡事故もしばしば発生しています。
したがって、金型交換のプロセスにおいては、安全性の確保と生産性向上のため、自動化・無人化が強く求められています。
このような背景のもと、ニチエツは、成形工場の完全自動化に向け、AMRによる金型交換装置を中核とした生産システムを開発しています。
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