注目のスタートアップ

EV向け充電サービスを提供する「Terra Charge」が100億円調達

company

2024年12月4日、Terra Charge株式会社は、総額100億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Terra Chargeは、EVユーザー向けにEV充電器の利用・決済ができるアプリ「Terra Charge(テラチャージ)」を提供しています。

集合住宅・宿泊施設・商業施設・公共施設など、駐車場がある場所を対象に、EV充電インフラの導入を一括で手がけるサービスです。

無料で設置・運用できるプランもあり、オーナーは金銭的な負担なく導入することも可能です。

今回の資金は、充電インフラ網の拡充の加速、サービスのさらなる開発、海外事業の展開、採用・組織体制の強化に充当します。


気候変動対策の一環として、世界的に電気自動車(EV)への移行が加速しています。EVは走行中に排気ガスを出さないため、環境負荷の低減に大きく寄与する車両として注目されています。しかし、日本ではEVの普及が進みにくい状況が続いています。2022年の国内EV販売台数は前年の2.7倍となる約5.9万台に達しましたが、乗用車全体に占める割合は1.71%にとどまっており、欧米諸国と比べるとまだ低い水準です。

EVの普及が進まない要因のひとつとして、充電インフラの整備が遅れていることが挙げられます。特にマンションなどの集合住宅に住むEVユーザーは、自宅で充電設備を設置することが難しいケースが多く見られます。駐車場への充電設備の導入には、管理組合の承認が必要となりますが、設備導入にかかる費用や利用者間でのコスト配分の不透明さが障壁となる場合があります。

こうした課題に対応するため、充電設備の管理・監視をアプリで行えるシステムや、集合住宅での設備導入をサポートするサービスが登場しています。これにより、費用負担の透明化や承認プロセスの円滑化が図られ、EVユーザーの利便性が向上すると期待されています。

さらに、これらの充電インフラサービスは、商業施設の駐車場への充電設備導入にも貢献しています。商業施設側にとっても、EVユーザー向けの充電設備は集客力を高める付加価値となるため、今後さらに需要が高まることが見込まれています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB EV Terra Charge Terra Motors エネルギー サービス テラチャージ マネジメント 充電 充電インフラ 充電設備 再生可能エネルギー 株式会社 資金調達 電力 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIエンジンの研究開発・製品化を展開する「Nextremer」が資金調達
2020年2月17日、株式会社Nextremerは、資金調達を実施したことを発表しました。 機械学習を中心としたAIテクノロジーの社会実装を目指し、研究開発・製品化を行っています。 具体的には、自社研…
英語保育園や英語学童を展開する「COCOAS」が資金調達
2025年9月16日、COCOAS株式会社は、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は1.6億円となりました。 COCOASは、英語保育園「COCOAS KIDS Internat…
次世代ゲノム解析サービス開発の「Zene」が5,000万円調達
2021年3月8日、株式会社Zeneは、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、次世代ゲノム解析サービス「Zene360」をB2B/B2E向けに提供するため、サービス利用の募集を…
AIマッチングテクノロジーを活用した高還元SES「カイマク・テックファーム」を展開する「カイマク」が7,200万円調達
2024年5月21日、株式会社カイマクは、総額7,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 カイマクは、AIマッチングテクノロジーを活用した高還元SES(システムエンジニアリングサービス)「…
「第1回 電子化・オンライン化 支援 EXPO」「第1回 テレワーク・在宅勤務 支援 EXPO」「第1回 ニューノーマル オフィス EXPO」 横浜・大阪・オンラインの3会場で開催
2021年6月2日、株式会社イノベントは、「第1回 電子化・オンライン化 支援 EXPO」、「第1回 テレワーク・在宅勤務 支援 EXPO」、「第1回 ニューノーマル オフィス EXPO」を開催するこ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集