【中小企業庁】下請取引の適正化について関係事業者団体に要請

tips

2024年11月15日、中小企業庁は、下請取引の適正化について、関係事業者団体に要請を行いました。

物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響など、海外景気の下振れが国内景気を下押しするリスクとなっています。この状況が長期化する中、外的要因の影響を受けやすい立場にある中小企業・小規模事業者には大きな影響が出ています。

また、年末にかけて資金需要が高まる中、下請事業者の資金繰り等が一層厳しさを増すことが懸念されることから、下請事業者の資金繰りに支障を来すことがないよう、経済産業省は、関係事業者団体約1,700団体に対し、経済産業大臣及び公正取引委員会委員長の連名による文書をもって、下請取引の適正化について要請しました。

下請取引の適正化について

下請取引の適正化を推進するため、各関係事業者団体に対し、下請代金支払等の適正化、適正な価格転嫁の実現に向けた取組を要請しました。

内容

・労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針
・約束手形の現金化までの期間短縮の推進
・フリーランスと発注事業者間の取引適正化に向けた取組


中小企業は日本の全企業数のうち99.7%を占め、雇用の約7割を支える重要な存在です。しかし、大企業と取引を行う下請企業などは弱い立場に置かれることが多く、不利な条件を受け入れざるを得ないケースが多くあります。

そのため国は、下請法(下請代金支払遅延等防止法)などにより、親事業者による下請事業者に対する不当な取引を規制し、下請取引の公正化や、下請企業の利益保護に取り組んでいます。

今回、経済産業大臣・公正取引委員会委員長の連名により、下請取引の適正化の要請を行いました。

企業を成長させていくにはさまざまな知識を身につけることが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、資金繰り、会計・経理、販路拡大、ネット活用、人材採用、契約など、あらゆるノウハウについて詳しく解説しています。

また、別冊の資金調達に特化した「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法や、融資制度の活用法、クラウドファンディングを成功させるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ 下請 下請取引 下請取引の適正化 中小企業庁 経済産業省 要請
詳細はこちら

下請取引の適正化について、関係事業者団体に要請しました

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

令和5年度「飲食サービス業の競争環境整備に向けた商慣行実態調査」調査結果が発表
経済産業省関東経済産業局は、令和5年度「飲食サービス業の競争環境整備に向けた商慣行実態調査」の調査結果概要版を発表しました。 この調査は、長年にわたる取引形態・慣行等による労働生産性向上に課題をもつ飲…
【7/17-18開催】全国のアトツギ支援機関を対象とした「アトツギサポーターズサミット」開催
2025年6月27日、経済産業省近畿経済産業局は「アトツギサポーターズサミット」の開催を発表しました。 「KANSAIアトツギ支援ネットワーク拡大事業」の一環として、支援機関を対象とした「アトツギサポ…
「小規模事業者持続化補助金(第15回締切分)」補助事業者が採択
中小企業庁は「小規模事業者持続化補助金(第15回締切分)」の補助事業者を採択したことを発表しました。 「小規模事業者持続化補助金」は、小規模事業者等が、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、販路開拓等…
「Techstars Tokyo Accelerator」エクイティ方式(出資付き)のスタートアップアクセラレーションプログラム
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、内閣府・経済産業省・東京都と協力して、世界最大級のプレシードインベスターであるTechstars(本社:米国)を東京に誘致し、エクイティ方式(出資付き)のスタートアップ…
令和5年度「データセンター地方拠点整備事業費補助金」
経済産業省は、令和5年度「データセンター地方拠点整備事業費補助金」の公募について発表しました。 国内のデータセンターの8割は東京圏及び大阪圏に集中しており、データセンターのレジリエンス強化や電力負荷の…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集