注目のスタートアップ

わさびの自動栽培に取り組む「NEXTAGE」が資金調達

company

2024年10月1日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を実施したことを発表しました。

NEXTAGEは、2019年から、わさび促成栽培技術の開発と、自動栽培の実現に向けた実証実験に取り組んでいます。

2023年秋からわさび栽培モジュールの受注を開始しています。

今回の資金調達により、わさび栽培モジュール事業加速のため、わさび栽培技術や栽培管理ソリューションのアップグレード、販売促進体制の強化、海外展開に向けた調査・検討準備に取り組みます。


国内の農業は、高齢化と後継者不足を深刻な課題として抱えています。この問題を解決するためには、大規模経営や、ICT、ロボット、センサー技術などの先端技術を活用した省力・低コストな生産体制の確立が必要です。

すでに、農業用ドローンや農地を管理するセンサー、収穫支援ロボットなどの先端技術が導入されている事例も増えつつあります。しかし、農業においては天候や災害、気候変動といった外的要因が避けられず、これらの課題は既存のテクノロジーだけで完全に解決することは困難です。そこで、植物工場を代表とする完全に管理された環境での自動栽培が注目されています。

現在、植物工場では主にレタスのような葉物野菜が栽培されています。レタスは規格化された成長が期待でき、衛生面でのメリットがある水耕栽培に適しているため、効率的な栽培が可能です。

ところで、わさび栽培には特有の課題があります。わさびには渓流や湧き水を利用した「水わさび」と、畑で育てる「畑わさび」の2種類があります。前者の水わさびは栽培環境が限られており、風味に優れる高級品とされていますが、生産量は人手不足の影響で減少傾向にあります。

こうした課題に対応するため、NEXTAGEは、わさび栽培を容易にするための促成栽培技術や管理手法をパッケージ化したモジュールの開発・展開に取り組んでいます。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Agritech BtoB NEXTAGE アグリテック わさび わさび栽培モジュール 実証実験 技術 株式会社 栽培管理 植物工場 海外展開 自動 自動化 自動栽培 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「アスピレイション」がリモート・ワーク環境に特化した緊急セキュリティ診断サービスを提供開始
2020年4月9日、アスピレイション株式会社は、リモートワーク環境に特化した緊急セキュリティ診断サービスを提供開始することを発表しました。 サイバー・セキュリティ先進国イスラエルの最先端技術と知見を用…
ブロックチェーンを活用した分散型ブログ「HiÐΞ(ハイド)」運営の「和らしべ」が資金調達
2021年9月17日、株式会社和らしべは、資金調達を実施したことを発表しました 引受先は株式会社ゼロワンブースターです。 和らしべは、Firestore・ユーザー管理・CMSなどの既存技術とブロックチ…
小型SAR衛星の開発・衛星データの販売・データ解析によるソリューションの提供を行う「Synspective」が総額50億円の融資契約を締結
2023年7月20日、株式会社Synspectiveは、独立行政法人中小企業基盤整備機構による革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度を活用し、総額50億円の融資契約(期間5年)を締結したことを発…
遠隔操作・人工知能ロボットを開発する「Telexistence」が230億円調達
2023年7月6日、Telexistence株式会社は、総額約230億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Telexistenceは、遠隔操作・人工知能ロボットの開発と、それらを使用した事業を…
「SUSHI TOP MARKETING」と「​大日本印刷」がNFTを活用したコンテンツビジネスで業務提携
2022年7月12日、SUSHI TOP MARKETING株式会社は、​大日本印刷株式会社と、業務提携することを発表しました。 SUSHI TOP MARKETINGは、ブロックチェーン上の公開情報…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集