注目のスタートアップ

核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を行う「京都フュージョニアリング」が15.6億円調達

company

2024年4月11日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額15億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

この調達により、シリーズCの累計調達額は120.6億円に、累計資金調達額は137.4億円となりました。

京都フュージョニアリングは、フュージョンエネルギープラント関連装置・システムの研究開発や、プラントエンジニアリングを手がけています。

プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体ポンプなど、先端核融合工学分野において、世界有数の技術力を有しています。

今回の資金調達により、フュージョンエネルギーの早期実現に向けた技術開発、グローバル市場での事業展開の加速を図ります。


SDGs(持続可能な開発目標)の推進などにより、世界的にクリーンなエネルギーの確立が重要なテーマとなっています。

こうした中で注目されているのが原子炉の一種である核融合炉です。

現在実用化されている原子炉は、重い原子であるウランやプルトニウムの原子核分裂反応を利用する核分裂炉ですが、核融合炉は、軽い原始である水素やヘリウムによる核融合反応を利用してエネルギーを発生させるものであり、原理が異なります。

核融合炉の利点は、エネルギー効率の高さ、構造上メルトダウンなど重大な事故が起きるリスクがない、燃料原子として海水中に存在する重水素を利用できる、高レベル放射性廃棄物が生じない、CO2を排出しない、といった複数の点が挙げられます。

核融合炉は技術的に非常に高度であることから、実現まで長い期間と資金が必要となることが課題となっていましたが、近年はエネルギー関連の事業に資金が投入されるようになり、核融合炉の領域でも早期実現を目指す核融合スタートアップが登場し、世界的に注目が高まっています。

京都フュージョニアリングは、核融合炉周辺・プラントに必要となる機器・システムの研究開発を行う、京都大学発スタートアップです。

全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持っており、その優れた技術力により世界の核融合研究に貢献しています。

革新的な技術を実現するには資金調達を成功させることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB エネルギー フュージョンエネルギー ブランド 京都フュージョニアリング 京都大学 先端核融合工学 工学 株式会社 核融合 核融合プラント 核融合工学 核融合炉 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AI調理ロボット開発の「TechMagic」が資金調達
2019年10月28日、TechMagic株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、独立系ベンチャーキャピタルの株式会社ジャフコです。 TechMagicは、店舗キッチンにおける一…
店舗向け仕入れプラットフォーム「PORTUS」がリリース 運営元が3,000万円調達
2019年10月8日、park&port株式会社は、総額約3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、店舗向け仕入れプラットフォーム「PORTUS(ポルタス)」をリリースする…
腸内細菌を活用した革新的な魚類の養殖・育種技術を開発する「ホロバイオ」が2.4億円調達
2025年2月25日、ホロバイオ株式会社は、総額2億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ホロバイオは、魚類の腸内細菌叢を最適化・機能化する養殖技術の実用化を目指す京都大学発スタートア…
AIや金融工学などのテクノロジーを核とした金融サービスを提供する「MILIZE」と「SCSK」が資本業務提携
2023年4月26日、株式会社MILIZEは、SCSK株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 SCSKはMILIZEの行う第三者割当増資を引き受け、7.5億円の出資を行いました。 MI…
社内規程管理クラウドや社労士向けサービスを展開する「KiteRa」が10億円調達
2024年4月16日、株式会社KiteRaは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 KiteRaは、社内規程管理クラウド「KiteRa Biz(キテラビズ)」と、社労士向けサービス「…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集