注目のスタートアップ

太陽光発電所の性能再生事業などを手がける「ヒラソル・エナジー」が資金調達

company

2024年3月22日、ヒラソル・エナジー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

ヒラソル・エナジーは、将来の太陽光発電所の運営にはデジタル化による管理の効率化・コスト削減が必要だと考え、発電性能の評価・再生をコア技術とした各種事業を展開しています。

具体的には、太陽光発電所の性能再生事業、太陽光発電所の集約化運営を推進する百年ソーラー事業、太陽光発電関連のDXソリューションの提供などを行っています。

今回の資金調達により、既設太陽光発電所の集約化運営モデルである百年ソーラー構想の拡張、次世代エネルギー制御システム「ぷらマネリンク」や、太陽光発電所管理システム「ぷらマネウェブ」などの太陽光発電のDXソリューションのさらなる開発と展開、地域の再生可能エネルギー電源の導入と定着を目指す地域電力支援の推進を加速します。


ヒラソル・エナジーが進める百年ソーラー構想は、地方自治体・地域金融機関・信託銀行・大学発スタートアップの連携により、地域の低圧太陽光発電所を取得・集約し運営するモデルです。

この構想は太陽光発電所の長期安定稼働と適切な管理を目的としています。具体的には、発電所の性能再生による再生可能エネルギー電源の比率増加、FIT期間終了後に危惧されている太陽光発電所の廃棄・放棄の防止、地域の電力安定化・地産地消の推進に寄与することを目的としています。

太陽光発電は従来の化石資源に依存したエネルギー構造から脱却するために普及が進められている再生可能エネルギーの一種です。

日本では国によるFIT・FIP制度などの推進によって着実に普及が進んでいます。

一方で2012年に始まったこのFIT制度(固定価格買取制度)は、売電から10年(もしくは20年)間は政府が定めた所定の金額で買い取るというものであり、FIT制度を利用した太陽光発電所の事業計画では10年・20年後に発電所を廃棄することが計画されています。

そのため全国的に廃棄あるいは放棄される太陽光発電所が出てきてしまうことが危惧されており、この対策や、より安定的な運用法の確立などが求められています。

ヒラソル・エナジーはこうした課題を解決するため、集約化とデジタル化による管理の効率化・コスト削減を実現することで、百年続く太陽光発電の実現を目指しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達やシナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法などを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB DX コスト削減 ソリューション 再生 再生可能エネルギー 効率化 太陽光発電 太陽光発電所 株式会社 発電 百年ソーラー構想 管理 評価 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

遺伝性希少疾患の創薬研究を行う「リボルナバイオサイエンス」が6.7億円調達
2023年5月25日、株式会社リボルナバイオサイエンスは、総額約6億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リボルナバイオサイエンスは、遺伝性希少疾患を対象としたRNAを標的とする低分…
「カカクコム」が実店舗の情報サイト「Pathee.com」などを運営する「Pathee」の株式を取得し子会社化
2022年9月21日、株式会社カカクコムは、株式会社Patheeの株式取得により子会社とすることと、第三者割当増資を引き受けることについて決議したことを発表しました。 カカクコムは、価格比較サイト「価…
スマート水田サービス「paditch」を開発・運営する「笑農和」が資金調達
2023年12月22日、株式会社笑農和は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社脱炭素化支援機構です。 笑農和は、スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」を開発・運営し…
「ナイル」が社員企業時に出資する「かどでに出資」制度により飲食店向けAIアンケートサービス「ReCoPo」を運営する「DiningX」に出資
2023年3月3日、ナイル株式会社は、社員の起業時に出資する「かどでに出資」制度にもとづき、株式会社DiningXに出資を行ったことを発表しました。 DiningXは、飲食店向けAIアンケートサービス…
保育施設向けICT・IoTサービス「ルクミー」展開の「ユニファ」が40億円調達
2021年6月2日、ユニファ株式会社は、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 保育施設向けICT・IoTサービス「ルクミー」シリーズを展開しています。 「ルクミー」シリーズは、ICT・…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】