注目のスタートアップ

宇宙ビッグデータを活用した土地評価サービス「天地人コンパス」を展開するJAXAベンチャー「天地人」が2.5億円調達

company

2024年1月31日、株式会社天地人は、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

天地人は、地球観測衛星などから得られる宇宙ビッグデータを活用した土地評価サービス「天地人コンパス」をコア事業とするJAXAベンチャーです。

異常気象や地盤沈下などによる水道管の劣化を宇宙から見抜く「天地人コンパス 宇宙水道局」や、気候変動に対応したブランド米をつくる「宇宙ビッグデータ米」などを展開しています。

今回の資金は、「天地人コンパス」事業加速を目的とした事業運営・開発に充当します。


2010年の世界における宇宙ビジネス市場規模は約27兆円でしたが、2019年には約40兆円に大きく拡大しています。

さらに宇宙ビジネスは成長市場であると世界的に認識されており、2040年代には100兆円を超えるという予測もあります。

この成長の背景には小型衛星開発の進展に伴う衛星打ち上げの低コスト化があります。

小型衛星ならばロケット打ち上げ時に従来よりも多くの人工衛星を一度に打ち上げることが可能です。また製造コストも低くなるため、民間事業者の宇宙事業参入が可能となったのです。

こうした背景のもと成長している領域が衛星サービスです。

衛星サービスは、人工衛星から得られるデータを分析・活用し、さまざまなサービスを提供する領域です。農地分析、商業施設における売上推測、人流分析、災害対策、地盤沈下やインフラ施設の監視、海洋状況把握など多岐にわたります。

こうした中、天地人はJAXA認定の宇宙ベンチャーとして、土地評価サービス「天地人コンパス」を展開しています。

2023年4月から開始した「天地人コンパス 宇宙水道局」は、水道管の漏水リスク管理業務システムです。宇宙ビッグデータ、水道事業者保有の水道管路情報、漏水履歴、オープンデータなどを組み合わせてAIで解析することで、漏水リスクを評価するサービスです。

現在、全国では水道施設の老朽化が課題となっています。水道管の劣化スピードはその土壌によって大きく変わるため、老朽化の激しいもの・そうでないものを適切に見極め、点検・補修などを行っていく必要があります。しかし水道管は地面の下にあるものであり、目視による点検が困難です。地面を掘り返すにもコストがかかることから、外部から高精度に確認できるシステムが求められています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB JAXA インフラ 分析 土地評価 地球観測 天地人 天地人コンパス 宇宙 宇宙ビッグデータ 株式会社 気候変動 水道管 点検 衛星 衛星サービス 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

IRコミュニケーションプラットフォーム「みんなの説明会」を提供する「みんせつ」が「日本取引所グループ」「JPX総研」と資本業務提携
2022年7月27日、株式会社みんせつは、株式会社日本取引所グループ・株式会社JPX総研を引受先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 みんせつは、IRコミュニケ…
ITセールスシェアリングプラットフォーム「Smacie Platform」を開発する「Smacie」が2,000万円調達
2022年9月27日、Smacie株式会社は、2,000万円以上の資金調達を実施したことを発表しました。 Smacieは、ITセールスシェアリングプラットフォーム「Smacie Platform」を開…
日本の達人を世界に発信するオンデマンドビデオ講座「Narō.tv」を提供する「ナロ」が資金調達
2023年4月14日、ナロ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ナロは、日本の食・アニメ・漫画・伝統文化を中心にあらゆる道の達人の哲学やスキルを世界に発信するオンデマンドビデオ講座「Na…
政治家や中央省庁・地方自治体と国民を繋ぐプラットフォームを運営する「PoliPoli」が資金調達
2022年5月12日、株式会社PoliPoliは、資金調達を実施したことを発表しました。 PoliPoliは、政治家や中央省庁・地方自治体と国民を繋ぐプラットフォーム「PoliPoli」・「PoliP…
英語圏訪日外国人の集客設計・実行・送客を行う「Tokyo Creative」が「杏林大学」と共創し「オンラインインターンシップ」を実施
2020年9月17日、Tokyo Creative株式会社は、同社のCOOである中川智博氏が、杏林大学外国語学部観光交流文化学科における選択必修科目「インターンシップⅠ」のゲスト講師として「オンライン…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集