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1on1サポーター「Ando-san」や組織診断「イノベーション・サーベイ」を手がける「シンギュレイト」が3,200万円調達

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2024年1月12日、株式会社シンギュレイトは、総額3,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。

シンギュレイトは、ピープルアナリティクスの技術をもとに、1on1での話し方・聴き方を可視化する1on1サポーター「Ando-san」と、イノベーティブな組織への変革を促す組織診断「イノベーション・サーベイ」を提供しています。

「Ando-san」は、1on1の導入から、1on1の効果測定までを伴走するサービスです。現在利用しているビデオ会議システムに、Webアプリ「Ando-san」を同席させることで、話し方・聞き方のふり返りをデータで提供します。

「イノベーション・サーベイ」は、人と人の多様なコラボレーションを生み出す組織の信頼を測定し、イノベーションの生まれやすさを診断する組織診断サーベイです。チームワーク指標・コラボレーション指標・オープンイノベーション指標の3つのレベルから組織のイノベーション指標を知ることができます。

今回の資金は、マーケティング、セールス組織の拡大、プロダクト機能の拡充に充当する予定です。


1on1は、管理職と部下が一対一で行う、定期的な面談・ミーティングの形式です。

この1on1ミーティングは、部下の問題解決や、気づきを通じた部下の成長支援、モチベーションの維持、ストレス軽減、信頼関係の構築など、さまざまな目的のもとで実施されます。

近年は、コロナ禍においてテレワークが急速に普及した環境において、職場のコミュニケーション不足が顕在化しました。1on1は、このようなリモートワーク環境での組織内の対話を促進する手段として積極的に活用され、組織改善に有効な手法としてコロナ以後も引き続き運用を続けたり、導入する組織などが増えています。

1on1は部下の本音を引き出す必要があるため、マネージャーやリーダーには対話に関する経験や知識が求められます。そして同時に、部下も上司との対話に心理的な障壁を感じることがあるため、話しやすい環境を築くことが不可欠であるとされます。

しかし1on1は閉鎖的な環境であるため、客観的な評価・指導を受けることが難しいという課題を抱えています。したがって、1on1の実施やその改善をサポートするサービスなどのニーズが高まっているのです。

株式会社シンギュレイトのコメント

このニュースを受けまして、株式会社シンギュレイトよりコメントが届きました。

鹿内学(しかうち・まなぶ)
株式会社シンギュレイト 代表取締役
京都大学などの研究機関で教員・研究員として10年ほど、ヒトの脳(認知神経科学)の基礎研究に従事。その後、大手人材企業でピープルアナリティクスの事業開発に取り組む中、2016年12月に株式会社シンギュレイトを設立。1on1での話し方・聴き方を可視化する1on1サポーター「Ando-san」と、イノベーティブな組織への変革を促す組織診断「イノベーション・サーベイ」を通して、組織開発を支援している。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

サービスのグロースを目的に、主にマーケティング、セールス組織の拡大、プロダクト機能の拡充に充てる資金として調達いたしました。

・今後の展望を教えてください。

「信頼によって人と人をつなげ、多様性のある組織を増やす」のミッションのもと、1on1での話し方・聴き方を可視化する1on1サポーター「Ando-san」と、イノベーティブな組織への変革を促す組織診断「イノベーション・サーベイ」の2つのサービスの提供を強化してまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

不確かな今だからこそ新結合(イノベーション)が強く求められています。私たちは新結合をおこすべく、その土台となる組織づくりを科学の力で支援するサイエンスカンパニーです。認知神経科学やピープルアナリティクスを武器として、イノベーションを生み出す可能性を秘めた「信頼」に着目し、組織開発を支援します。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。一緒に、イノベーティブな組織をつくっていきましょう。

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