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2023年8月14日有翼式再使用型ロケットを開発する「SPACE WALKER」が7.13億円調達
2023年8月10日、株式会社SPACE WALKERは、総額7億1,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。
SPACE WALKERは、サブオービタルスペースプレーン(有翼式再使用型ロケット)の研究・開発と、軽量化の技術を活用した地球の脱炭素化に資する次世代複合材タンクの開発・製造・販売を行う、東京理科大学発ベンチャーです。
今回の資金は、サブオービタルスペースプレーンの技術実証、商業機の開発、複合材事業の拡大、人員強化、広告宣伝などに充当します。
これまで、衛星などを宇宙へ送り届けるためのロケットは、一度の打ち上げでその役割を果たし、その後は廃棄される「使い捨て」のアプローチが主流でした。
ロケット開発は高額な費用がかかりますが、再使用が行われなかった背景には、回収作業の手間や、再利用に耐え得る堅牢な構造の確立に要する費用が挙げられます。そのため、再使用に比べてコストが低い使い捨てロケットが一般的な選択肢とされてきました。
しかしながら、近年の技術の発展により、再使用型ロケットへの注目が高まっています。
たとえば、イーロン・マスク氏が設立した米国の宇宙企業SpaceXは、完全に再使用可能なロケットと宇宙船の開発に取り組んでいます。これによって宇宙輸送のコストを大幅に削減し、具体的には1/100にまで引き下げることを目指しています。
実際、SpaceXが手がける「Falcon 9」は、これまでに10回以上ものブースター再利用に成功しており、今後の更なる成果に期待が寄せられています。
また、国内においても、衛星の打ち上げに際して海外の宇宙輸送サービスに依存する体制から脱却するため、低コストな宇宙輸送システムの構築に向けた取り組みが進められています。
SPACE WALKERは、高度100km以上の宇宙空間に到達した後、地上に安全に帰還することが可能なサブオービタルスペースプレーンの開発を通じて、宇宙輸送のコスト削減を目指しています。
また、このロケット開発を通じて軽量化の技術を培っており、水素などを安全かつ効率的に輸送・貯蔵できる次世代複合材容器を手がけ、事業の多角化も図っています。
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