TVer広告とは?特徴・料金・出稿方法からYouTubeとの違いまで徹底解説
TVer広告で効率的なリーチが可能に

動画広告市場が拡大する中で、近年注目を集めているのが「TVer広告」です。
民放公式テレビ配信サービスであるTVerは、ドラマやバラエティ、ニュースなど幅広いコンテンツを無料で視聴できることから、多くのユーザーに利用されています。
そのため、テレビに近い視聴体験の中で広告を配信できる媒体として、企業のマーケティング施策でも活用が進んでいます。
一方で、「YouTube広告との違いは?」「どのくらいの費用がかかるのか?」と気になる人も多いかもしれません。
この記事では、TVer広告の特徴や料金体系、出稿方法、YouTube広告との違いまでわかりやすく解説します。TVer広告に出稿しようか迷っている人も、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
TVer広告(ティーバー広告)とは?

TVerとは、2015年に民放テレビ局が共同で立ち上げた無料動画配信サービスです。
テレビ番組を見逃してしまっても、TVerを活用してスマホやパソコン、タブレットなどから視聴できます。会員登録も不要であり、すぐに視聴できる点が特徴の動画配信サービスです。
そんなTVerに広告動画を配信できるサービスとして「TVer広告」があります。
近年はコネクテッドTV(ネット回線に接続されたテレビ端末)の普及に伴い、スマホで視聴するスタイルからリビングでテレビ番組として視聴するユーザーが増えてきました。
これにより、リアルタイムで見逃した番組を視聴できるTVerの需要が急増しているのです。
TVer広告の大きな特徴とメリット4つ

TVer広告には、他の動画広告とは異なる特徴とメリットがあります。ここで4つの特徴とメリットを解説します。
動画の完全視聴率が高い(90%以上)
1つ目の特徴として、TVer広告は動画の完全視聴率が高い傾向にあることがわかっています。広告の再生時間別・完全視聴率の平均値は以下のとおりです。
-
- 6秒:95%
- 15秒:94%
- 30秒:93%
- 45秒:92%
- 60秒:91%
短い動画広告だけでなく、60秒と長めの動画広告でも91%と、ほとんどのユーザーが動画広告まで視聴しています。
広告の完全視聴率が高い理由としては、他の動画プラットフォームだと「ながら視聴」や受動的に利用するユーザーが多い一方で、TVerは見たい番組を見るという能動的な視聴が中心となる点が挙げられます。
スキップ不可による「確実に伝わる」配信設計
TVer広告の特徴には、すべての広告をスキップできないことも挙げられます。YouTubeなどは再生時間6秒の広告でスキップ不可にすることが可能です。
しかし、わずか6秒の広告だと商品やブランドについて情報を伝えきれない場合が多く、ユーザーの興味・関心を引くのが非常に難しくなります。
一方、TVer広告なら60秒の長尺な動画広告でもスキップ不可になるため、ユーザーへ確実に情報を伝えられます。
また、一見スキップ不可になるとユーザーは離脱しやすいのではないかと考える人もいるでしょう。
しかし、そもそもTVerを視聴するユーザーはテレビCMに慣れている傾向にあり、途中で広告が入ることへの違和感や嫌悪感を抱く人は少ないです。
放送局の公式データによる高精度なターゲティング
TVerは、会員登録などは必要ないものの、利用する前に性別や年齢、郵便番号、興味のあるジャンルなどの情報を入力していきます。
このファーストパーティーデータと、TVer独自のターゲティングデータを活用することで、高精度なターゲティングが可能です。
また、広告はジャンルを指定して配信できますが、すべての放送局のコンテンツを横断して配信することが可能です。
このような特徴から、これまでテレビCMで難しいとされていたターゲットに向けた配信も可能となり、費用対効果の最適化を図れます。
ブランドセーフティ(信頼性の高いコンテンツにのみ掲載)
YouTubeなどのプラットフォームで動画広告を配信する場合、企業から個人まで、幅広いユーザーが制作した動画コンテンツに広告が掲載されます。
もしも低品質な動画コンテンツに広告が掲載されてしまった場合、自社の印象や評判まで下がってしまう可能性があります。
TVer広告は、セーフティ基準を満たした動画コンテンツのみを配信しており、権利処理が行われていない違法動画は配信していません。
信頼性の高いコンテンツにのみ広告を掲載できることから、意図しないところでブランドイメージが低下するリスクも防ぐことが可能です。
TVer広告の種類・掲載フォーマット

TVer広告には、動画視聴中に表示されるものや、動画と連動して表示されるものなど、複数の掲載フォーマットがあります。
広告の表示位置や見せ方によって、ユーザーへの印象や期待できる効果が異なるため、目的に応じた使い分けが重要です。
ここでは、代表的なTVer広告の種類について解説します。
インストリーム動画広告(プレロール・ミッドロール・ポストロール)
インストリーム動画広告とは、動画コンテンツの再生前後や途中で配信される動画広告のことです。
テレビCMに近い形で表示されるため、ユーザーに自然に視聴されやすい特徴があります。主な種類は以下のとおりです。
-
- プレロール広告:動画再生前に流れる広告
- ミッドロール広告:動画再生途中に流れる広告
- ポストロール広告:動画再生後に流れる広告
特にプレロール広告は視聴率が高く、認知拡大に適しています。一方、ミッドロール広告は番組視聴中に挿入されるため、最後まで見られやすい傾向があります。
また、TVer広告はスキップ不可の形式で配信されるため、広告の視認性が高い点も特徴です。そのため、ブランド認知や商品理解を深めたい企業に向いています。
コンパニオン広告(バナー連携)
コンパニオン広告とは、動画広告と連動して表示されるバナー広告のことです。
動画再生中や再生後に画面内へ表示され、ユーザーを公式サイトやキャンペーンサイトへ誘導する役割を持っています。
動画だけでは伝えきれない情報を補足できるため、商品詳細や購入ページへの導線を強化したい場合に有効です。
また、視聴後にバナーをクリックできることや、テキスト付きのCTAボタンを設定できることから、認知だけでなくコンバージョン獲得も狙いやすくなります。
特にキャンペーン訴求や資料請求、ECサイト誘導など、具体的なアクションを促したい場合に活用されるケースが多く、動画広告との組み合わせによって広告効果を高めやすいフォーマットです。
TVer広告の料金体系・費用相場

TVer広告を出稿する際にかかる料金は、広告代理店などによって最低出稿金額やその他の費用が異なります。
ここでは、主な課金方式と予算別の出稿シミュレーションについて紹介します。
課金方式は2種類
TVer広告の課金方式は、主にCPM課金方式(インプレッション)とCPCV課金方式(完全視聴)の2種類があります。
・CPM課金方式(インプレッション)
CPM課金方式とは、広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みを指します。
広告の再生回数(インプレッション数)が1,000回分保証されているため、商品やブランドの認知を広げたい場合に向いている課金方式です。
ただし、課金対象はあくまで表示回数になるため、最後まで視聴されたかどうかに関わらず費用が発生してしまいます。
・CPCV課金方式(完全視聴)
CPCV課金方式とは、動画広告を最後まで視聴された場合だけ料金が発生する仕組みを指します。
途中で離脱されると課金されないため、無駄な広告費を抑えられるというメリットがあります。
完全視聴が保証されているものの、CPM課金方式に比べて配信単価は高くなる傾向にあるため注意が必要です。
広告の費用対効果を重視したい場合や、商品やサービス、ブランドに関する情報をユーザーにしっかりと理解を深めてもらいたい場合に適しています。
予算別の出稿シミュレーション
TVer広告は、配信エリアやターゲット、配信期間によって必要な広告費が大きく変わります。
そのため、事前に「どのくらいの予算で、どのくらいの規模の配信ができるのか」をイメージすることが重要です。
ここでは、一般的な予算感ごとに想定される配信内容や活用イメージを紹介します。
【10万円~100万円程度】地方・特定ターゲット向け
TVer広告は10万円規模から出稿することが可能です。
10万円~100万円程度と比較的小規模な予算帯の場合、地域を限定した配信や特定のターゲット層に向けたアプローチが中心となります。
例えば、地方にある店舗の認知拡大や特定のエリアで開催するイベントの告知、地域密着型サービスのPRなどに適しています。
また、年齢や性別、興味関心などを絞ったターゲティング配信を活用すれば、限られた予算でも効率的に広告を運用することが可能です。
ただし、配信できる量には限界があるため、全国的な認知拡大よりも狙った層にピンポイントで情報を届けるような使い方をしましょう。
【100万円~1,000万円程度】エリア広域・認知拡大向け
100万円~1,000万円程度の中規模な予算を確保できる場合、より広範囲なエリアに広告を配信でき、新商品の販売プロモーションとして活用することで、認知拡大を目指すことができます。
都道府県単位や主要都市エリアを対象にした配信も視野に入れることができ、テレビCMとの連動企画を展開することも可能です。
また、インストリーム動画広告とコンパニオン広告の両方を組み合わせることで、認知を広げつつサイト流入数や問い合わせの獲得なども狙いやすくなります。
一定規模のマーケティング施策に取り組みたい企業には、100万円~1,000万円程度の予算でTVer広告を出稿するのがおすすめです。
【1,000万円以上】全国規模のブランディング
予算を1,000万円以上確保できるとなると、全国規模の広告配信や継続的なブランド訴求が可能になります。
テレビCMに近い形式で幅広いユーザーにリーチできることから、大手企業のブランディング施策としても活用されています。
テレビCMと組み合わせて活用することも可能です。
例えば、テレビCMだと商品・サービスやブランドの印象付けを目的とする広告を配信し、TVer広告では興味・関心に合わせてより具体的な訴求を行うこともできます。
また、長期間の配信や複数のコンテンツの展開など、本格的な動画マーケティング施策も実行しやすいです。
【比較表】TVer広告とYouTube広告の違い

動画コンテンツに配信できる広告サービスには、TVer広告以外にYouTube広告もあります。
この2つには具体的にどのような違いがあるのでしょうか?ここで、TVer広告とYouTube広告の違いを解説します。
| TVer広告 | YouTube広告 | |
| 費用 | 従来のテレビCMに近く、比較的高額になりやすい | 入札制で設定した予算に合わせて出稿でき、少額から始められる |
| 審査の厳しさ | 放送基準に基づいた厳格な審査 | Googleのポリシーや編集基準を満たす必要がある |
| ユーザー層 | テレビ視聴習慣がある幅広いユーザー層 | スマホネイティブを中心とする幅広いユーザー層 |
| 視聴環境 | テレビ番組の見逃し配信が中心、コネクテッドTVでの視聴も多い | 個人投稿が中心、スマホでの視聴が主流 |
TVer広告とYouTube広告を比較すると、TVer広告はテレビ視聴習慣がある幅広い年齢層のユーザーにリーチしやすく、家族がリビングで大画面視聴するケースも少なくありません。
一方のYouTube広告は、少額から広告を出稿でき、特定のターゲットに向けて低コストに抑えた配信が可能です。
コネクテッドTVでYouTubeを視聴することも可能ですが、一人ひとりがスマホで視聴するケースが多く見られます。
こうした違いを踏まえて、どちらで広告を出稿するべきか検討してみてください。
TVer広告の出稿方法・流れ

TVer広告にいざ出稿しようと考えた際に、どのような流れで出稿すれば良いのか事前に把握しておきたい人も多いでしょう。
そこで、TVer広告の出稿方法とその流れについて解説していきます。
1.公式サイト・認定代理店への問い合わせ
まずはTVer広告の公式サイトまたは認定代理店に問い合わせを行います。
TVerの正規代理店に問い合わせれば、直接TVer広告を運用できるため、低コストに抑えたい場合におすすめです。
広告の目的や予算などについて相談・打ち合わせを実施し、詳細な見積もりと具体的な企画・構成を作成します。
その後必要書類を提出し、契約を完了させます。なお、提出から契約が完了するまで5~10営業日程度の時間を要するので、契約が完了するまで待ちましょう。
2.管理画面アカウントの作成
契約が完了したら、次に広告を管理・運用するためのTVer広告の管理画面用アカウントを作成します。
管理画面アカウントからは広告の入稿だけでなく、詳細な配信設定から実績レポートの出力まで可能です。管理画面アカウントは契約完了から3営業日程度で発行されます。
3.業態考査(企業審査)
TVer広告はテレビCMと同様に、厳格な審査プロセスを設けており、広告主となる企業が放送局の定める基準をクリアしているか業態考査が行われます。
この審査によってユーザーは安心して広告も含めたコンテンツを楽しむことができ、TVer広告の信頼性を確保するためにも必要な審査です。
審査は管理画面から申請すると、通常3営業日程度で審査結果が通知されます。
4.配信シミュレーションとプランニング
業態考査の審査に通ったら、配信する広告のシミュレーションとプランニングを行います。
広告配信を行う上で事前の計画は必要不可欠です。例えば、実際に広告配信をする前にどのターゲットに向けて、どのくらい配信するのかをシミュレーションで計測します。
シミュレーションとプランニングを行っておかないと、配信後に効果的な認知を得ているか判断しにくく、効果測定も曖昧になるので注意が必要です。
5.素材考査(動画クリエイティブ審査)
配信予定の広告が完成したら、素材考査(動画クリエイティブ審査)が実施されます。
動画広告がTVer広告の入稿規定に則っているかどうかはもちろん、放送局が定める広告基準に基づき、表現は適切か、法令を遵守しているかなどを厳しくチェックします。
また、薬事法や景品表示法、著作権法などに抵触していないか、青少年に悪影響を及ぼす表現が使われていないかなども審査されます。
素材考査で指摘を受けたら修正し、再審査を受けなくてはなりません。
広告の配信スケジュールにズレを生じさせないためにも、修正が出ないような広告づくりを意識することが大切です。
6.入稿・配信開始・レポート確認
素材考査では特に問題もなく、管理画面から広告配信について細かく設定できたら、いよいよ広告配信が開始されます。
広告を配信している期間に、リアルタイムの配信状況や視聴実績などをレポートから確認することが可能です。
また、配信が終了した後も詳細な配信レポートが提供されるため、重要な指標を確認しつつ広告の改善に活かせます。
まとめ・TVer広告は「信頼」と「認知」を両立する強力な手法
TVer広告は、他の動画プラットフォームにおける広告配信サービスとは異なり、地上波放送と同様の厳格な審査による信頼性と、幅広いユーザー層への認知拡大を両立する広告配信サービスです。
TVerに配信されるコンテンツが高品質なものになるため、ブランドセーフティを意識するならTVer広告を利用するのがおすすめです。
ただし、厳格な審査プロセスや効果的な配信設定などで専門的な知識が必要となる場面も多いため、初めてTVer広告を出稿したい場合には、豊富な実績を持つ広告代理店からのサポートを受けたほうが良いでしょう。
創業手帳の公式LINEでは、補助金・助成金、AI活用、店舗運営に役立つ最新情報をお届けしています。制度内容は変更されることもあるため、最新情報をチェックしたい方はぜひご登録ください。
(編集:創業手帳編集部)
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