注目のスタートアップ

太陽光発電によるVPP事業などを手がける「アイ・グリッド・ソリューションズ」が30億円調達

company

2023年7月31日、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。

アイ・グリッドグループは、商業施設や物流施設の屋根上を活用して再生可能エネルギーを創出するオンサイト太陽光PPA事業を中心に、エネルギーマネジメントシステム、蓄電池、グリーンEV充電・活用サービスを組み合わせたGXソリューションを統合的に提供しています。

2023年6月末時点で、子会社である株式会社VPP Japanを通じ、43都道府県611施設134MWの稼働済の分散型太陽光発電所を保有しています。

今回の資金調達により、VPP Japanを100%子会社化するほか、資本力の充実を図り、非FIT分散型太陽光発電所をネットワーク化した次世代エネルギープラットフォームの機能拡充を通じて事業拡大や研究開発の強化を行います。


SDGs(持続可能な開発目標)の推進により、世界的に再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが進められています。

化石燃料は枯渇の問題を抱えているほか、CO2をはじめとした温暖効果ガスの大量排出によって地球温暖化・気候変動を引き起こす原因とされています。

太陽光・風力などの枯渇しない資源を利用した再生可能エネルギーは、持続的な社会を実現するためのエネルギーとして中心的な存在であり、今後さらに導入が進んでいくと考えられています。

企業は事業活動によって膨大なエネルギーを消費しています。経済産業省の「令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023)」によると、2021年度は企業・事業所他部門が最終エネルギー消費全体の63.5%を占めています。

そのため、企業の脱炭素化や再生可能エネルギーへの転換は、社会における相当な割合の脱炭素化・再生エネルギーへの転換につながります。

アイ・グリッドグループは、太陽光発電のオンサイトPPA事業を中心に、企業や地域の脱炭素化を推進しています。

オンサイトPPAとは、PPA事業者に自社の敷地を貸し、そこに太陽光発電を設置してもらい、そこで発電した電気を購入して自社で使うというモデルです。初期費用0円・メンテナンス費用0円で太陽光発電設備を設置でき、再生可能エネルギーを利用できるというメリットがあります。

またアイ・グリッドは、こうした分散した電源の需給を最適化し、オンサイトソーラーの余剰電力を活用し、FIT(固定価格買取制度)を用いない再生可能エネルギーの安定供給の実現を目指しています。

事業の大きな拡大のためには資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EV GX PPA VPP VPP Japan アイ・グリッド・ソリューションズ アイ・グリッドグループ エネルギー エネルギーマネジメント ソリューション ネットワーク プラットフォーム 充電 再生可能エネルギー 太陽光発電 太陽光発電所 株式会社 蓄電池 資金調達 非FIT
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小売店・ブランド向けオンラインマーケットプレイス運営の「homula」が1億円調達
2021年5月31日、株式会社homulaは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 小売店やブランド向けに、卸売・仕入れが行えるオンラインマーケットプレイス「homula」を運営してい…
クラウドシフト管理システム「らくしふ」などを提供する「クロスビット」が9億円調達
2024年1月10日、株式会社クロスビットは、総額9億502万8,100円の資金調達を実施したことを発表しました。 クロスビットは、クラウドシフト管理システム「らくしふ」や、シフトマッチ度を重視したア…
都市型立体ロボット倉庫「CUEBUS」を提供する「Cuebus」が資金調達
2024年12月23日、Cuebus株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社豊田自動織機です。 Cuebusは、都市型立体ロボット倉庫「CUEBUS」を提供しています。 …
化粧品ECプラットフォーム「NOIN」運営の「ノイン」が資金調達
2022年1月28日、ノイン株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 化粧品ECプラットフォーム「NOIN」を運営しています。 メイクアップ術やメイクの悩みを解決する記事などのコンテンツの発…
次世代PRM(パートナー関係管理システム)「PartnerProp」を提供する「パートナープロップ」が2.3億円調達
2024年8月21日、株式会社パートナープロップは、総額2億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 パートナープロップは、次世代PRM(パートナー関係管理システム)「PartnerPro…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集