注目のスタートアップ

法人向けファイナンスアプリ「BlueBank」を提供する「Scheeme」が3億円調達

company

2023年7月5日、Scheeme株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Scheemeは、法人向けファイナンスアプリ「BlueBank(ブルーバンク)」を提供しています。

スモールビジネスの経営者に対し、請求書後払いやビジネスカードなど、経営に必要となるファイナンスサービスを提供するスマートフォンアプリです。

また、支払いや銀行口座の残高などの一元管理機能や、ユニークな与信・ポイントプログラム、カスタマーサクセスも提供しています。


中小企業は、国内企業の99.7%を占める巨大な存在です。

また、中小企業庁の「中小企業・小規模事業者の現状と課題」(平成28年10月)によると、過去10年間の主なイノベーションの担い手として、45%が中小企業が担っているというアンケート結果になっており、経済の発展や社会課題の解決にとっても重要な存在であることが示唆されています。

一方、中小企業庁「2016年版 中小企業白書」によると、約24%の中小企業が、成長のための課題として「資金繰り」を挙げています。そのため、中小企業の成長を後押しするため、資金に関する課題を解決する取り組みに注目がされています。

多くの中小企業の資金は、借入金の占める割合が大きく、金融機関による貸し出しの是非の影響を受けやすい構造になっています。中小企業の成長が金融機関によってのみ縛られている状況はあまり健全であるとはいえないことから、中小企業に向けたより多様な金融サービスが求められています。

こうした金融サービスの担い手としては、FinTech企業が挙げられます。

FinTechとは、金融(Finance)と技術(Technology)を合わせた造語であり、金融の分野にIT技術などを組み合わせた領域です。

Scheemeは、スモールビジネス向けのファイナンスアプリ「BlueBank」の提供により、支出の管理や、資金繰りの改善を支援しています。

2023年8月には、ビジネスカード(法人カード)の提供開始を予定しており、さらに機能を強化していくようです。

法人カードは、代金の支払いを一時的に遅らせられるほか、支払いをまとめることが可能であるため、資金繰りの一種として活用できます。また、会計ソフトなどと連携することで経理業務も効率化されることから、近年さまざまな企業で注目が高まってきています。

利用率が低い法人カードですが、業務効率化に役立つものでもあるため、リソースの足りない創業期では大きな助けとなってくれるかもしれません。「冊子版創業手帳」では、法人カードの活用法や、おすすめのカードについて詳しく解説しています。

また、成長企業はその成長を確かなものにするため、戦略的な資金調達が重要となります。「資金調達手帳」では、さまざまな資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Fintech アプリ スマートフォン スモールビジネス ファイナンス ポイント 一元管理 与信 後払い 支払い 株式会社 法人 請求書 資金調達 金融
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

金融工学×AIの「MILIZE」が金融・経済メディア運営の「ZUU」と資本業務提携
2021年4月23日、株式会社MILIZEは、株式会社ZUUと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 MILIZEは、AIを活用した売上予測ツールや、投資判断ツール、トレーディング支援ツールか…
クラウド型受発注ソフト「建設PAD」提供の「KPtechnologies」が5,200万円調達
2022年3月2日、株式会社KPtechnologoesは、総額5,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 建設業界向けクラウド型受発注ソフト「建設PAD」を開発・提供しています。 契約書…
SaaSのプリセールス・オンボーディングを支援するツール「Arch by HiCustomer」を提供する「HiCustomer」が資金調達
2022年12月21日、HiCustomer株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 HiCustomerは、SaaSのプリセールス・オンボーディングを支援するツール「Arch by HiC…
上空シェアリングサービス「sora:share」などを手がける「トルビズオン」がデッドファイナンスによる資金調達を実施
2023年6月23日、株式会社トルビズオンは、日本政策金融公庫 福岡西支店 国民生活事業から融資による資金支援を受けたことを発表しました。 トルビズオンは、上空のシェアリングサービス「sora:sha…
「ソラメド」が資金調達 手術予定管理AI SaaS「オペプロ」を正式ローンチ
2025年10月23日、株式会社ソラメドは、資金調達を発表しました。 また、手術予定管理AI SaaS「オペプロ」の正式ローンチも発表しました。 「オペプロ」は、手術予定情報を統合し、現場で蓄積される…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集