”借りない”資金調達方法である「AIファクタリング」と「レベニュー・ベースド・ファイナンス」についてPAYTODAYにお話を伺いました

スタートアップにおすすめの「AIファクタリング」と「レベニュー・ベースド・ファイナンス」とは?

さまざまな資金調達手段がある中で、特にスタートアップにおすすめの資金調手段にファクタリングとレベニュー・ベースド・ファイナンスがあります。今回は、どちらのサービスも展開されているPAYTODAY事業責任者の田中取締役に、両手法の特徴や、同社サービスの特徴などについて伺いました。

Dual Life Partners株式会社 取締役
オンライン型ファクタリングサービス『PayToday』事業責任者。
大手メガバンク出身。
行員時代には個人/法人の融資業務も担当。

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AIファクタリングについて

ーファクタリングサービスとはどのようなものでしょうか?

田中:ファクタリングとは、売掛債権(請求書)を売却し、早期に資金を得る資金調達方法です。請求書を買い取った後で、売上を先払いする、というイメージで捉えてもらえれば良いかと思います。

弊社PAYTODAYはファクタリングにAIによる審査を導入したAIファクタリングサービスを展開しています。

即日で資金調達も可能なほど調達スピードが圧倒的に早いのが特徴ですが、ファクタリングは融資よりもやや手数料が高くなってしまう点には留意ください。
したがって、AIファクタリングという資金調手段は「ビジネスチャンスが来たけど手元の現金がない…」というような場面でブリッジファイナンス(※)として利用するのに適しています。

※ブリッジファイナンス:日本語で「つなぎ融資」と呼ばれる。ある一定期間の限られた期間の資金調達のこと。

関連記事:ブリッジファイナンスとしてのファクタリングとは?

ー従来のファクタリングとAIファクタリングの違いは何でしょうか?

田中:最大のメリットは、AIを使って審査補助が可能な為、従来のファクタリングより資金調達のスピードがさらに早い事です。直接お会いする必要がないため、審査も早く行われます。

弊社の場合は、即日に対応できる審査基準、システム構築、人材体制を整えたことで、1~9.5%という業界最安水準の手数料でありながら最短30分での送金が可能です。

こちらについては弊社のオウンドメディアでも詳しく解説しておりますので、そちらも是非ご覧いただけると嬉しいです。

参考:Web完結型オンラインファクタリングとは?業者が教える即日資金調達するコツ

ー創業して間もないスタートアップにおすすめの、AIファクタリングの利用法をお聞かせください。

田中:請求書があれば気軽に申請いただけるので、事業を始めたばかりのスタートアップであっても、すぐに資金調達が必要な場面があれば、気軽にお使いいただければ良いかと思います。

レベニュー・ベースド・ファイナンスについて

ーレベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)とはどのような資金調達手段なのでしょうか?

田中:レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)とは、将来債権を売却し、早期に資金を得る資金調達手段です。

将来の請求書での資金調達が可能となる点が、請求書を売却して資金を得るファクタリングサービスとの違いです。ファクタリングはすでに売上があった請求書を売却します。

ーレベニュー・ベースド・ファイナンスにはどのようなメリットがあるのですか?

田中:レベニュー・ベースド・ファイナンスの最大のメリットは、調達までのスピードが融資よりも早い事です。一般的な銀行融資では資金調達までに2週間~2か月ほど時間を要してしまいます。しかし、弊社のレベニュー・ベースド・ファイナンスサービスを利用すると、最短1日で資金調達可能です。

ファクタリングとの違いは、資金返金までの期間が長いです。ファクタリングの場合、基本的に確定債権を取り扱うため、請求書や注文書が必要となります。そのため、直近での入金が見込まれるものが対象になるのですが、RBFサービスでは中期的な売上見込みでの資金調達が可能で、3ヵ月から1年くらいの売上見込みが対象となります。期間が長くとれるため、資金繰りの計画が立てやすくなります。資金繰りにおいて、この点は大きなメリットになるはずです。

また、手数料がファクタリングよりも安くなる点もメリットです。

ー反対に、レベニュー・ベースド・ファイナンスのデメリットをお聞かせください。

田中:RBFは手数料が融資よりも高いことと、返済期間が短いこと、がデメリットです。融資が活用できる場合では先に融資での資金調達を検討されることをおすすめします。

また、将来債権の売却という都合上、どうしても一定の売上額が前提となります。そのため、利用しづらい企業もある点もデメリットかもしれません。

ーレベニュー・ベースド・ファイナンス事業を展開されている理由をお聞かせください。

田中:もともと展開していたファクタリングサービスではカバーしきれないベンチャー・スタートアップ企業の資金調達ニーズに応えるべく「RBF by PAYTODAY」を立ち上げた、という経緯です。

ファクタリングでは入金予定の債権を扱うため、基本的に1~3カ月程度の期間でしか契約できず、お客様が調達できる資金は、当面のファイナンスに役立つ程度の金額に限られてしまう点が難点でした。

一方、RBFは、現状の売上をもとに算出した将来債権を弊社が買い取ります。売掛債権の流動化サービスの一種でありながら、長期債権を扱うことができます。事業の拡大・安定化のために投資が必要だけれども、手元の資金が不足している場合など、「当面の資金をつなぐ意味で使っていただきたいサービスを立ち上げよう」という思いから「RBF by PAYTODAY」を作りました。

ーレベニュー・ベースド・ファイナンスはどのような企業に向いている資金調達方法なのでしょうか?

田中:毎月継続収益のある事業を行う企業を対象としている資金調達方法のため、サブスクリプションなど将来の収益が予測しやすいサービスを提供している企業はRBFに向いています。

また、RBFも前回インタビューして頂いた時にお話しした「ブリッジファイナンス」としての利用も非常に有効です。

ー創業して間もないスタートアップにもおすすめできそうなファイナンス手法ですね。

田中:おっしゃる通り、レベニュー・ベースド・ファイナンスは創業して間もないスタートアップの方でも、最短1日で調達できる利便性からおすすめできるファイナンス手法であると言えます。

申請はオンラインで完結しますし、書類でのやり取りは不要です。スタートアップを経営していると、すぐに資金が必要になる場面もあると思います。そんなときに、レベニュー・ベースド・ファイナンスという手法があることを頭に入れておいていただきたいです。

ー日本だとまだまだRBFサービスは多くない印象ではありますが、「RBF by PAYTODAY」の貴社ならではの特徴を教えてください。

田中:一番の違いはスピードです。与信判断の方法が違うため、他社サービスよりも早く審査ができます。

他社サービスの場合、デットファイナンス(融資)を行うと同時に、更にRBFをサービスラインアップに加えています。つまり、RBFはデットファイナンス(特にベンチャーデット)の延長とみられています。

弊社の場合、ファクタリングサービスPAYTODAYの立ち上げを先に行っていたため、そのサービスを拡充する意図でRBFをサービスラインアップに加えた、という経緯があります。このため、ファクタリングでの与信判断の知見の拡充を行っており、与信判断のやり方で差が出ると考えています。

弊社のファクタリングサービスは最短30分での資金調達が可能です。RBFの場合でも、スピードが必要な場合は、最短で1~3日で資金調達できます。これは競合他社と比較してもかなり早いかと思います。弊社はお客様が「即日での資金調達」を希望された場合はそのニーズに対応可能です。

PAYTODAYについて

ー「PAYTODAY」と「RBF by PAYTODAY」、それぞれのサービスの利用対象者の違いをお聞かせください。

田中:PAYTODAYに関しては、地方の中小企業、フリーランス、個人事業主から、ベンチャー企業やスタートアップまで、多くの方にご利用いただいております。他方でRBFは将来の不確定債権を扱うため利用対象者を限定しており、売上予測の立ちやすいSaaS型サービスを行うスタートアップか、毎月継続収益のある事業を行う企業を対象としています。

RBFの利用審査においては、毎月の売上見込みと、その確度をチェックしており、これらがクリアできそうであれば、SaaSサービスを運営していなくとも、RBF by PAYTODAYをご利用いただける可能性はございます。

もし対象となりそうであれば、ぜひ一度弊社にお問い合わせいただけたら幸いです。

ー最後に、「PAYTODAY」と「RBF by PAYTODAY」の今後の展望をお聞かせください。

田中:まずは、より多くの経営者や個人事業主、フリーランスの方にファクタリングやRBFという「資金調達の選択肢」があることを知っていただきたいです。

ただし、場面ごとに「経済的に適切な資金調達方法」は違うので、一番コストが安いデットファイナンス(融資)だけで済むのであれば、それに越したことはありません。したがって、ただ認知を広げるだけでなく、どちらの方法も”ブリッジファイナンスとしての活用”という「経済的に適切な使い方」も合わせてみなさまに情報を届けていければと思っています。

弊社がご支援させていただいた企業が一時的な資金不足を乗り越え、次のステージに移行する一助となればこれほど嬉しいことはありません。

まとめ

フリーランスやスタートアップにとって、資金繰りは常に頭を悩まされる問題です。そこで今回ご紹介した、すぐに資金調達できるAIファクタリングと、レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)という2つの資金調達手段は、知っておいて損はないでしょう。

AIファクタリングも、RBFも、資金調達の早さが特徴です。AIファクタリングはすでに売上が上がった請求書、RBFは将来の請求書があれば、それぞれすぐに資金調達可能です。まさにスタートアップにうってつけの資金調達手段と言えるでしょう。ぜひ活用してみてください。

企業情報

企業名 Dual Life Partners株式会社
住所 東京都港区南青山2-2-6ラセーナ南青山7F
代表者名 矢野 名都子

HP

PAYTODAY公式サイト

RBF by PAYTODAY公式サイト

Dual Life Partners株式会社HP

(監修: Dual Life Partners株式会社
(編集: 創業手帳編集部)

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