注目のスタートアップ

タンパク質の次世代解析技術「AIプロテオミクス」の研究開発と実用化に取り組む「aiwell」が資金調達

company

2023年6月30日、aiwell株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、北洋SDGs推進2号ファンドです。

aiwellは、タンパク質の網羅的解析技術「AIプロテオミクス」の研究開発とその実用化・社会実装を進めているほか、自宅でも病院と同精度の血液検査が可能な微量採血キット「aiwell care」、「プロテオミクス」の技術を使用した企業との共同研究事業を展開しています。

2022年7月に北海道札幌市に支店を開設し、AIプロテオミクスの実用化に向けた取り組みを開始しています。具体的には、道内の競走馬・家畜・農業の生産現場において、病気や怪我の早期発見などの取り組みを行っています。

また、2022年12月に国内で特許を取得し、ヒトを含むあらゆる生き物の健康状態を予測するサービスとしての実用化を進めています。

今回の資金は、北海道内でのAIプロテオミクスの実用化の加速などに充当します。


生命活動においてタンパク質(プロテイン)は非常に重要な役割を担っています。プロテオミクスとは、この生命活動で重要なタンパク質の構造・機能を総合的に研究する学問です。

タンパク質の種類・状態は、生き物の身体の状態に応じて常に変化しています。もしこのタンパク質の状態を継続的に把握することができれば、身体の状態を把握したり、生命の謎を解明したりすることが可能となります。

aiwellは、東京工業大学で開発されたタンパク質の状態を画像として簡単に取得する技術を基に、この技術で得られる画像ビッグデータをAIで解析するAIプロテオミクス技術を実現し、この応用や事業化に向けた取り組みを行っています。

また、タンパク質解析は医療・ヘルスケアの領域だけでなく、食品や化粧品などの製品の開発にも応用できるため、aiwellは、2022年9月から住友商事北海道と共同で、生産性向上や安全でおいしい食品づくりを実現するタンパク質解析サービス「ai-PoP(アイポップ)」の提供を開始しています。

事業の拡大のためには資金調達や、シナジーの見込める企業との提携に戦略的に取り組むことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI aiwell AIプロテオミクス タンパク質 タンパク質解析 プロテオミクス 予測 予防 健康状態 北海道 技術 早期治療 早期発見 未病 株式会社 解析 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

製造業向けAIソフトウェア開発やノウハウ活用サービス「Pincy Park」などを展開する「LIGHTz」が3億円調達
2022年11月7日、株式会社LIGHTzは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 LIFGHTzは、製造業向けのAIソフトウェア開発や、DXコンサルティング事業、サブスクリプション型の…
マイクロモビリティのシェアリング・サービス運営の「Luup」が資金調達
2020年12月3日、株式会社Luupは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、大東建託株式会社です。 Luupは、マイクロモビリティのシェアリング・サービス「LUUP(ループ)」を運営し…
田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」を開発する「有機米デザイン」が2億円調達
2023年2月17日、有機米デザイン株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 有機米デザインは、田んぼの自動抑草ロボット「アイガモロボ」の開発や、有機米の生産支援・流通・販売を手…
大企業・行政機関などのデジタル化を推進する「LayerX」が30億円調達
2020年5月28日、株式会社LayerXは、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ブロックチェーン技術を軸として、金融領域など、様々な産業のDX(デジタル・トランスフォーメーション…
「オルツ」が食品業界に特化したAI強化音声認識エンジン「飲食業GIJIROKU」を提供開始
2023年2月13日、株式会社オルツは、「飲食業GIJIROKU」の提供を開始したことを発表しました。 「飲食業GIJIROKU」は、AI自動議事録ツール「AI GIJIROKU」の業種別音声認識機能…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集