注目のスタートアップ

BtoB決済サービス「ハヤメル/オクラス」などを提供する「Payment Technology」が金融機関からの融資により資金調達

company

2023年1月12日、株式会社Payment Technologyは、金融機関より融資により資金調達を実施したことを発表しました。

Payment Technologyは、法⼈向け売掛金早期回収サービス「ハヤメル」、買掛金立て替え払いサービス(後払いサービス)「オクラス」、給与前払いサービス「前払いできるくん」・「前払いできるくんLITE」、デジタル給与払い福利厚生サービス「エニペイ」、無料クラウド請求書サービス「請求書クラウド」を提供しています。

「ハヤメル」は、請求書発行サービスとクレジットカード決済を組み合わせることで、売掛金の早期回収を実現するサービスです。

このサービスで請求書を発行すると、通常よりも短い振込期限・カード決済のみという制約があるものの請求金額が1%オフになるという選択肢を請求先企業に提示することができます。これにより請求企業は本来よりもすばやく売掛金の回収を行うことができます。

「オクラス」は、クレジットカードでの決済を利用することで、請求書の支払いを最大53日延長できる、買掛金・未払い金の支払い延長サービスです。

今回の資金は、需要増加に対応するための運転資金、多様な決済サービスに対しての需要増加を見据えたオンラインマーケティングの強化に充当します。

BtoB取引では、商品・サービスの提供から販売代金・委託料の入金が1か月~3か月後になることがあります。この実際の取引から支払いまでの期間のことを支払いサイトといいます。

この支払いサイトが長い場合、請求元企業の資金繰りに問題が生じることがあります。

たとえば建設業は材料費や外注費などの支払いが先行するにもかかわらず、工事代金の入金は工事の完成後となり、支払いサイトが長いことで資金繰りに苦しむケースが散見されます。

近年はこの課題を解決するものとして、請求書を専門の事業者に売却することで通常よりも早期に資金を回収できるサービスであるファクタリングサービスをオンラインから利用できるようにしたクラウドファクタリングサービスが注目されています。

クラウドファクタリングサービスは信用情報を必要としないことから、小規模事業者やフリーランスなどにおいて緊急時の資金調達手段として活用されています。

一方、Payment Technologyの「ハヤメル」は、クラウドファクタリングとは異なるアプローチによって売掛金の回収を短縮するサービスです。

「ハヤメル」は、請求先企業に、通常よりも短い振込期限・カード決済のみという制約があるものの支払金額が1%オフとなるという請求書を発行することで、売掛金のスピーディな回収を実現するサービスです。

請求先企業は通常の振込期限も選ぶことができるため、「ハヤメル」導入にあたって請求先企業へのデメリットは存在しないといえるでしょう。

国内では起業したてでは法人カードが作れないことが多いほか、作れたとしても実用に値するほどの利用限度額ではないことから法人カードの普及率が低かったのですが、近年は法人カードの利便性に注目が集まり、スタートアップや中小企業でも発行できる法人カードが登場しています。

こうした法人カードの普及もあり、Payment Technologyのサービスは今後もさらに成長していくことが予測されます。

資金繰りは創業期において重要な要素です。もし資金繰りが上手くいかなければ、黒字なのに事業を畳まなくてはならないこともあるからです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の資金繰りや、キャッシュフローを見極めるためのノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Payment Technology オクラス キャッシュフロー ハヤメル ペイメント・サービス 売掛金 後払い 支払い 決済 給与前払い 請求書 請求書クラウド
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「Mmenu Japan」がキャンセル保証料付きレストラン予約機能「Mmenu Booking」をリリース
2023年8月25日、株式会社Mmenu Japanは、キャンセル保証料付き予約サービス「Mmenu Booking」を9月1日よりリリースすることを発表しました。 「Mmenu Booking」は、…
成長企業向け法人カード提供の「UPSIDER」が467億円調達
2022年10月19日、株式会社UPSIDERは、デットファイナンスにより、総額467億円の資金調達を実施したことを発表しました。 UPSIDERは、成長企業向けの法人カードサービス「UPSIDER」…
法⼈向け後払いサービス「1 month delay payment」など提供の「Payment Technology」が4億円調達
2022年1月6日、株式会社Payment Technologyは、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 法⼈向け後払いサービス「1 month delay payment」や、給与前…
「ソレクティブ」がフリーランス/副業ワーカーに特化した請求書作成サービス「請Q by Sollective」を提供開始
2023年1月26日、株式会社ソレクティブは、「請Q by Sollective」を提供開始したことを発表しました。 「請Q by Sollective」は、フリーランス・副業ワーカーに特化した請求書…
オンライン決済サービス「バンドルカード」運営の「カンム」が11.3億円調達
2020年8月11日、株式会社カンムは、総額11億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オンライン決済サービス「バンドルカード」を運営しています。 スマートフォン・アプリからプリペイ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集