注目のスタートアップ

アバターカウンセリングにより従業員のメンタルを整える「MentaRest」を提供する「Flint」が7,200万円調達

company

2022年10月26日、株式会社Flintは、総額約7,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Flintは、企業従業員向けのアバターカウンセリングサービス「MentaRest(メンタレスト)」を提供しています。

仮想空間内においてアバターを介し、メンタル不調に関するカウンセリングを提供するサービスです。

アバターを介することで、カウンセリング利用に関する心理的なハードルを低くしていることを特徴としています。

在籍カウンセラーは、臨床心理士もしくは公認心理師であり、エビデンスにもとづいたカウンセリングサービスを提供しています。

今回の資金は、プロダクト開発体制の強化に充当します。

厚生労働省の「平成30年版厚生労働白書」によると、2017年のこころの病気の患者数は約300万人となっています。

さらに新型コロナウイルス感染症の流行に伴う外出自粛などにより、国内では鬱病の患者が倍増したとの報告もあります。

メンタルヘルスの不調は目に見えず気づきにくいものです。時には本人ですら気づかないこともあります。

国内では労働者の自殺者の増加が課題となっていました。この自殺者増加の対策のため、職場でのメンタルヘルス対策が推進され、2015年12月から労働者50人以上の職場ではストレスチェックが義務化されるなど、国を挙げての取り組みが進んでいます。

一方、精神疾患にはいまださまざまな偏見があり、この偏見のことを「スティグマ」と呼んでいます。

スティグマには、周囲に知られると社会的な不利益があるかもしれないといった考えのほか、精神疾患を持つ人が自分自身に対して抱く偏見なども含まれます。

このスティグマのせいでクリニック・病院にかかることができないケースが相当数あることがわかっており、適切に治療やカウンセリングを受けられるような仕組みが求められています。

メンタルヘルスにおけるオンラインカウンセリングやオンライン診療は、誰にも知られることなく利用できるため、こうしたスティグマの影響を受けることがありません。そのため適切な治療を受けられる機会を増やすことができます。

Flintの「MentaRest」はこうしたオンラインカウンセリングの一種です。さらに、オンラインであるだけでなく、仮想空間とアバターを利用することが特徴的です。

アバターを介することで、カウンセラーの表情などがわからなくなることから、より気軽に相談や自己開示をできるというメリットがあります。

心身の状態は仕事をするために重要です。また、人を雇う場合、自分だけではなく従業員の状態も管理しなくてはなりません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、ストレスチェック実施のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Flint MentaRest アバター ウェルビーイング カウンセラー カウンセリング メンタル メンタルヘルス メンタレスト 仮想空間 健康 健康経営 公認心理師 従業員 心理 株式会社 臨床心理士 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

調剤薬局・零売薬局・訪問看護などを展開する「GOOD AID」が3億円調達
2022年4月28日、GOOD AID株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 GOOD AIDは、2022年5月現在、調剤薬局「おだいじに薬局」を26店舗と、子会社であるセル…
Webサポート事業の「ヘリックス・クリエイティブ」が資金調達
2020年11月9日、ヘリックス・クリエイティブ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、トータル・プロデュース事業を展開するLiNK-UP株式会社です。 ヘリックス・クリエイテ…
農家向け脱炭素施策の収益化やカーボンクレジットの流通サポートを手がける「フェイガー」が3.4億円調達
2023年12月6日、株式会社フェイガーは、総額3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フェイガーは、農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを手がけています…
心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器「超聴診器」の研究開発を行う「AMI」が9.1億円調達
2023年6月6日、AMI株式会社は、総額9億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AMIは、心疾患診断アシスト機能付遠隔医療対応聴診器「超聴診器」の研究開発を通して、聴診DXに取り…
AIの品質保守の自動化ツール「Citadel Radar」提供の「Citadel AI」が1億円調達
2021年10月4日、株式会社Citadel AIは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIの品質保守の自動化ツール「Citadel Radar」(β版)を提供しています。 AIの入…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集