注目のスタートアップ

線虫がん検査「N-NOSE」の「HIROTSUバイオサイエンス」が資金調達

company

2022年8月23日、株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、資金調達を実施したことを発表しました。

尿から全身網羅的にがんリスクを調べられる検査サービス「N-NOSE」の展開や、線虫・線虫嗅覚センサーを利用したがん検査の研究・開発を行っています。

「N-NOSE」は、2020年1月の実用化以降、サービスの提供エリアを順次拡大し、2022年8月時点で、人口カバー率は約8割、首都圏一都三県と愛知・大阪・福岡では9割以上を達成しています。

今回の資金は、事業拡大、研究開発促進、海外展開に充当します。

がんは国内の死因として1981年~2021年まで連続で1位となっています。

がんは早期に発見し適切な治療を施せば9割は治せることがわかっています。そのため、早期発見・早期治療の重要性が叫ばれています。

一方で、がん検診の受診率は年々上昇してはいるものの、「平成28年国民生活基礎調査」によると、40~69歳の受診率は、もっとも高い肺がん検診で、男性が51.0%、女性が41.7%となっています。

この受診率はOECD(経済協力開発機構)加盟国34か国中もっとも低い水準となっており、受診率を向上させることが喫緊の課題となっています。

がん検診を受診しない理由としては、受ける時間がないという理由がもっとも多いため、既存のがん検診よりも簡便に受けられる検査が求められています。

「N-NOSE」は、尿中のがんの匂いを嗅ぎ分けることが可能な線虫を利用したがん検査です。

HIROTSUバイオサイエンスが利用している線虫は、ステージ0、1の段階にある早期がんでも高感度で検知できることが特徴です。

また、線虫は飼育コストが安価であることから、安価ながん検査を実現できます。2022年8月現在の検査の価格は定期検査コースの場合、13,800円(税込)となっており、既存のがん検診よりも安価となっています。

自宅で尿を採取して郵送するだけで検査できるという手軽さもあるため、今後さらに利用が拡大していくことが予測されます。

ビジネスやサービスのさらなる拡大には、戦略的にPR・マーケティングに取り組む必要があります。一方で創業期はリソースが不足しており、満足できるPR・マーケティング施策を実施できない可能性があります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期でも安価に展開できるネットでのPRノウハウや、SNSの活用方法などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ HIROTSUバイオサイエンス N-NOSE がん がん検査 嗅覚 株式会社 検査 海外展開 線虫 線虫がん検査 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

メタバースに関わるクリエイターが所属するプロダクション「メタバースクリエイターズ」が資金調達
2023年6月21日、株式会社メタバースクリエイターズは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、ソーシャルVR「VRchat」とクリエイタープロダクションとしては初となる公式パートナーシップ契…
CO2排出量算出・可視化クラウドサービス「zeroboard」運営の「ゼロボード」が資金調達
2021年10月4日、株式会社ゼロボードは、資金調達を実施したことを発表しました。 2021年9月21日にMBOを実施し、株式会社A.L.I. Technologiesが運営していたCO2排出量算出・…
データを中心としたDX支援を展開する「アイディオット」が「エイチ・アイ・エス」から資金調達
2022年6月30日、株式会社アイディオットは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社エイチ・アイ・エスです。 アイディオットは、DX支援事業や、データ売買マッチングプラットフォー…
オンライン研修サービス「Workschool」を提供する「TRUNK」が「ワンキャリア」から資金調達
2023年11月1日、TRUNK株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ワンキャリアです。 TRUNKは、オンライン研修サービス「Workschool」を運営しています。…
福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」など運営の「ベター・プレイス」が5.4億円調達
2021年12月22日、株式会社ベター・プレイスは、総額5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」の委託運営・導入支援や、福…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集