注目のスタートアップ

食に特化した事業承継プラットフォーム事業を展開する「まん福ホールディングス」が8.16億円調達

company

2022年7月20日、まん福ホールディングス株式会社は、総額8億1,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。

まん福ホールディングスは、食に特化した事業承継プラットフォーム事業を展開しています。

具体的な事業内容は、後継者不足に悩んでいる飲食事業者を対象に買収を行い、まん福ホールディングスのメンバーが経営者となってブランドや雇用を守ったまま成長させるというものです。

今回の資金は、今後の事業承継資金、承継先の経営者となる人材の採用・育成、経営管理体制の強化などに充当します。

国内の企業の99%は中小企業が占めており、その半数以上が60歳以上の経営者によって経営されています。

経営者の高齢化が進むにつれて年齢を理由とした経営者の引退が増加します。そのためこれまで培ってきた知見・経営資源・雇用が失われることがないよう、次世代の経営者に引き継ぐことが肝心です。

一方で、中小企業庁が発表している「2021年版 中小企業白書」によると、60代経営者の後継者不在率は48.2%、70代経営者は38.6%、80代以上は31.8%となっています。

経営者年齢の高い企業においても後継者がいない企業が一定数存在しているため、具体的な対策が求められています。

この後継者不足は大きな課題として広く認識されており、近年は政府・自治体・企業などによる取り組みが進んでいます。この成果が出ているのか、後継者不在率は2017年をピークに減少傾向となっています。

後継者不足を解決するために実施されている取り組みとしては、M&Aによる事業承継が注目されています。

M&Aでは第三者に株式を売却し、会社・事業をまるごと引き継いでもらうという形で事業継承を行います。M&Aによる事業承継は、事業内容が変わらないこと・従業員を解雇しなくてすむこと・売却益が得られることなどがメリットです。

もちろんまったくの第三者に引き継ぐことになるため、会社内の納得を得られるかは説明次第となります。そのため、引き継ぎを希望する人材を一定期間社内で受け入れ、企業内風土や事業内容などを教示したりします。

また、事業承継によって企業を受け継ぐことになる経営者は、すでにあるノウハウ・経営資源・ブランド・人材を活用できるため、ゼロからビジネスを立ち上げるよりも成長戦略を立てやすいというメリットがあります。

まん福ホールディングスはこの事業承継のメリットを活かし、食に特化した事業承継事業を展開しています。

事業継承は、起業のひとつの方法として注目されています。しかし事業継承はゼロからの起業とはまた違ったノウハウが必要となります。創業手帳は、無料で創業コンサルティングを行っています。また、起業家や専門家の生の声を基に記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ブランド まん福ホールディングス 事業承継 後継者不足 株式会社 資金調達 食品 飲食 飲食店
関連記事はこちら

まん福ホールディングス 加藤智治|承継した会社のストロングポイントを見極め、それを磨こう

飲食開業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AI屋内位置測位システム「TRAILS」を手がける「zeteoh」が資金調達
2024年2月14日、zeteoh株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 zeteohは、AI屋内位置測位システム「TRAILS」を開発しています。 スマートフォンを活用し、ビーコン不要で…
「リアコネ」が廃棄予定在庫をクローズドマーケット内で特定事業者に販売するBtoB販売サービス「リアコネBOX」をローンチ
2022年3月28日、株式会社リアコネは、「リアコネBOX」を開始することを発表しました。 「リアコネBOX」は、非耐久消費財メーカー(日用品、加工食品、化粧品など)がやむを得ず抱えてしまう廃棄予定在…
中小企業生産性革命推進事業「事業承継・引継ぎ補助金」(10次公募)公募発表
2024年7月1日、中小企業庁は、中小企業生産性革命推進事業「事業承継・引継ぎ補助金」(10次公募)の公募について発表しました。 事業承継・引継ぎ補助金は、事業承継を契機として新しい取り組み等を行う中…
「創業手帳」によるPR動画作成セミナー「動画の作り方体験講座」が1/14に開催 受講者募集中
創業手帳株式会社は「動画の作り方体験講座」を2021年1月14日(木)に開催することを発表しました。 「動画の作り方体験講座」は、簡単なPR動画を作成する方法を解説するオンライン・セミナーです。 スマ…
生活に溶け込むスマートホーム製品を展開する「mui Lab」が3億円調達
2022年11月11日、mui Lab株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 mui Labは、ユビキタスコンピューティングの祖であるマーク・ワイザー氏が提唱した設計思想であ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集