「クロスロケーションズ」が「ジオテクノロジーズ」と資本業務提携 ロケーションテック関連事業を加速

tips

2022年6月29日、クロスロケーションズ株式会社は、ジオテクノロジーズ株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

クロスロケーションズは、独自開発の位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine」の開発と、このエンジンを使った位置情報データの活用を可能にするクラウドサービス「Location AI Platform(LAP)」を提供しています。

「Location Engine」は、位置情報ビッグデータを、地図・エリア・施設情報と関連付けて解析することで、さまざまな統計データとして出力するAIエンジンです。

「Location AI Platform」では、位置情報データを活用し、エリア分析や、人流データの準リアルタイムでの把握、生活動線や顧客のライフスタイルの推測などを可能にし、ニーズに合わせたさまざまな機能を提供しています。

ジオテクノロジーズは、カーナビや法人向け地図データ・位置情報ソリューションや、「トリマ」「MapFan」ブランドによる個人・法人向け地図サービスを提供しています。

今回の提携により、ジオテクノロジーズが保有する最新の地図データ・地図関連技術・人流データを「Location AI Platform」に提供・実装し、機能の高度化やサービスの高品質化を図ります。

スマートフォンの普及により、日々膨大な量の位置情報データが蓄積されています。

また、2018年11月から、日本版GPSの準天頂衛星「みちびき」4機体制によるサービス提供が開始されています。2023年には7機体制への拡充が予定されています。

「みちびき」の運用開始により、さらにデータの精度が向上し、位置情報データの種類・量が飛躍的に拡大することが予測されています。

GPSでは、ユーザーの緯度・経度を数分から数十分単位で測位し、測位の際には測位日時や誤差などの情報を取得しています。このデータを用いることで、人が移動した軌跡を知ることができ、地理情報と結びつけることでさまざまな分析ができます。

たとえば、ユーザーの行動の予測や、自然災害の被害予測、需要予測、販売促進、物流などにおけるルートの最適化などで活用されています。

クロスロケーションズ株式会社のコメント

このニュースを受けまして、クロスロケーションズ株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資本業務提携の目的は何ですか?

当社の位置情報ビッグデータ解析技術とジオテクノロジーズ社保有の高精細地図データおよびスマホアプリ「トリマ」の膨大な位置情報データを組み合わせて
当社「人流データ」分析クラウドサービスである“Location AI Platform®(LAP)”を高度に進化させること。および進化した“LAP”をジオテクノロジーズ社が顧客に販売することを目的としています。

・今後の展望を教えてください。

第三四半期中にジオテクノロジーズ社のデータも実装した“Location AI Platform®(LAP)”を市場投入。その後、両社の他の技術・データを連携させた新サービスの開発・提供。

・読者へのメッセージをお願いします。

コロナ禍でにわかに注目が集まった“現実世界の人々の動きが見える化できる「人流データ」”は今後あらゆる産業・公共で利活用が進む「インフラデータ」となります。

米国では既に、こうした人流データ提供サービスを行うベンチャー企業が企業価値1,300億円と評価されています。世界市場での規模も2026年に299億ドル(約4兆300億円)と2021年の約2倍になるといわれています。

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ AI AIエンジン LAP Location AI Platform Location Engine クロスロケーションズ ジオテクノロジーズ データ ビッグデータ リアルタイム 位置情報 分析 地図 株式会社 解析 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

Web制作・システム開発・UI/UXデザインなどを展開する「GIG」が「イノベーション」と資本業務提携
2022年6月23日、株式会社GIGは、株式会社イノベーションと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 GIGは、Web制作、Webコンサルティング、システム開発、Webマーケティング、フリー…
災害対策長距離無人航空機の実用化を目指す「テラ・ラボ」が3億円調達
2020年5月20日、株式会社テラ・ラボは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 大規模災害発災直後の人命救助や救援・復旧作業のために、被災地情報を迅速に収集・分析できる長距離無人航空機…
医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を提供する「Medii」が資金調達
2024年3月14日、株式会社Mediiは、資金調達を実施したことを発表しました。 Mediiは、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を提供しています。 主治医が抱える難渋症例を信頼で…
子供向けSTEAM教材開発の「ワンダーラボ」が資金調達
2021年3月3日、ワンダーラボ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 2020年7月の資金調達と合わせて、総額3.1億円の調達となります。 ワンダーラボは、STEAM教育領域において、思…
不動産仲介会社向け営業支援システム「プロポクラウド」提供の「Housmart」が「フォーメンバーズ」と業務提携
2022年5月24日、株式会社Housmartは、株式会社フォーメンバーズと、業務提携を行うことを発表しました。 Housmartは、不動産仲介会社向け営業支援SaaS「プロポクラウド」を提供していま…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】