注目のスタートアップ

顧客対応クラウド「Re:lation」提供の「インゲージ」が10億円調達

company

2022年5月31日、株式会社インゲージは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

インゲージは、顧客対応クラウド「Re:lation(リレーション)」、社内外のメールを集約するメール共有・管理クラウドサービス「Re:lation for Biz」を提供しています。

「Re:lation」は、メール・チャット・LINE・Twitterなど様々な問い合わせ情報の一元管理・社内共有を可能とするクラウドサービスです。

2022年1月には電話機能も追加しています。電話の受発信だけでなく、会話内容が自動で文字起こしされるため、電話による問い合わせ情報を蓄積・共有することが可能になります。

今回の資金は、人材採用の強化、開発力の強化に充当します。

スマートフォンの普及やSNSなどコミュニケーション手段の多様化により、企業と顧客の接点は以前とは比べ物にならないほど多様化しています。

接点の多様化は管理の複雑さを生んでしまいますが、販売機会を最大化できるなどのメリットもあります。

そこで顧客との多様な接点を戦略的に用意しこれを管理するマルチチャネル化が注目されています。

マルチチャネル化は、製品のみの差別化だけでは市場の拡大を狙えなくなった状況において、顧客に製品以外の部分で価値を提供することで売上・継続率の向上につなげることができます。具体的には、顧客ごとに最適なコミュニケーションを実施することで顧客体験を向上させます。

一方でマルチチャネル化の課題のひとつとして、様々な接点があることで管理が煩雑になることが挙げられます。問い合わせ対応で発生しがちな問題として、二重対応や対応漏れ、対応のクオリティのばらつき、担当者の振り分けに時間がかかるなどがあります。

「Re:lation」は、この問い合わせを一元管理し、顧客対応のクオリティを向上させると同時に業務効率化を図るクラウドサービスです。

顧客管理システムとしては電話に対応していることが特徴的です。電話による会話を自動で文字起こしするため、通話後にメモを残したりする時間を削減することができます。またテキストによって情報が残るため、口頭だけでのコミュニケーションで発生しがちな「言った・言わない」問題を防ぐことができます。

顧客満足度の向上が重要視されている中、カスタマーサポートの重要性も高まっています。質の高いカスタマーサポートを提供するためには専用のツールやシステムの導入が有効です。「冊子版創業手帳」では、カスタマーサポートなどを効率化・最大化させるためのシステムの導入について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ LINE Re:lation Twitter インゲージ クラウド チャット メール リレーション 一元管理 会話 共有 問い合わせ 情報 文字起こし 株式会社 管理 自動 資金調達 電話 顧客対応
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社と株式会社の違いサムネイル
合同会社とは?株式会社との違い、メリット・デメリットをわかりやすく比較
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

会計研修サービス「カズサポ」を運営する「スキルアップサポート」が資金調達
2023年9月20日、株式会社スキルアップサポートは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、XTech Venturesです。 スキルアップサポートは、従業員の会計スキル習得にコミットする…
空間の価値を最大化するソリューション「StayX」を展開する「matsuri technologies」と「東急不動産ホールディングス」が連携
matsuri technologies株式会社は、東急不動産ホールディングス株式会社が出資するCVCファンド(GP:SBIインベストメント株式会社)からの資本参画を実施したことを発表しました。 ma…
がん・マラリア・デング熱などのワクチンを研究開発する「VLP Therapeutics Japan」に「双日」が出資
2023年8月2日、双日株式会社は、VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州、CEO:赤畑渉、VLPT US)の100%子会社である日本法人VLP Therapeutic…
神経・精神疾患領域における革新的な新薬を開発する「アキュリスファーマ」が68億円調達
2021年10月28日、アキュリスファーマ株式会社は、総額約68億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、フランス・パリに本社を置く製薬会社Bioprojet Pharmaとの間で、睡眠障害…
中高生向けタブレット教材提供の「atama plus」が15億円調達
2019年5月13日、atama plus株式会社は、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIを活用した中高生向けのタブレット型教材「atama+」を開発・提供しています。 AIを…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集