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長期滞在型ホテル「SECTION L」などを運営する「セクションL」が2.5億円調達

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2022年9月27日、株式会社セクションLは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

セクションLは、自社ブランドの長期滞在型ホテル「SECTION L」の運営や、省人化ソリューションソフト、ゲストコミュニティプラットフォーム「InterSection」の開発を行っています。

「SECTION L」の運営では、北欧の高級家具ブランドや日本のローカルアーティストなどと協業し、オリジナリティのある空間づくりを徹底し、さらにUX/UIを重視したソフトウェアの開発やシティーガイドやコミュニティ機能の提供によって顧客体験を向上させることで、ホテル業界において高くても50%といわれるGOP率(営業利益率)において70%以上を達成しています。

今後、東京都内で2022年第4四半期〜2023年第1四半期にかけ、中央区3拠点、港区1拠点、文京区1拠点、台東区1拠点で「SECTION L」ブランドの宿泊施設の開業を予定しています。

コロナ禍により観光業は大きな打撃を受けることになりました。2022年9月時点で、倒産したホテル・旅館会社は100社を超えています。

一方で、コロナ禍においても業績を伸ばしているホテルもあります。これらのホテルの多くは、テクノロジーの活用と、新たな顧客体験の創出をキーワードとしています。

そもそもコロナ以前から宿泊業界は、高いインバウンド需要によって人手不足が大きな課題となっており、業務効率化とホスピタリティの向上を両立するための施策が求められていました。

コロナ禍によって顧客が大きく減少した状況では、効率化、ホスピタリティの向上に加え、顧客を集めるため、ホテルそのものの魅力を高める付加価値が必要です。

「SECTION L」は、長期滞在型ホテルにおいて、北欧家具やアートを利用し独自の空間を創造することで、顧客に唯一無二の体験を提供しています。

さらに、ホテルの運営方式についても、主流は運営母体が土地と建物を保有する「所有直営型」か、建物の保有者から賃借し運営会社が経営・運営する方式である「リース型」なのですが、セクションLは、ホテルの運営だけを引き受ける「運営委託型(MC方式)」を採用しています。

ホテル事業では「所有」「経営」「運営」という3つの役割がありますが、運営だけを行う運営委託型は、ブランドの品質を維持しやすい、リスクを抑えて事業を拡大できる、安定した運営委託料を受け取れるといったメリットがあります。

さまざまな業界でデジタル化が進んでいます。一部分をデジタル化するよりも、業務全体をデジタル化するほうが効果が高いことがわかっていますが、既存の業務を根本的に変えることは通常は高いコストがかかります。しかし創業期はまだ業務フローが確立されていないため、最新のシステムを導入し効率的な経営を実現することが可能です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

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