注目のスタートアップ

空間活用・無人運営を実現する「StayX」展開の「matsuri technologies」が20億円調達

company

2022年3月24日、matsuri technologies株式会社は、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。

空間活用・無人運営を実現するソリューション「StayX」や、民泊向けPMS「m2m Systems」、リゾート地での貸別荘 「s-villa」、法人向けマンスリーマンション「sumyca」、海外からの帰国者・入国者のためパッケージサービス「一時帰国.com」などを展開しています。

「StayX」は、空き家・賃貸物件・別荘などの空間の活用を促すソリューションです。自社開発したソフトウェアによって、ネット集客・予約管理・スマートロック接続・オンラインチャット・清掃員管理・運用分析を効率化し、ユーザーごとに最適な無人管理を実現しています。

今回の資金は、「StayX」事業の拡大に充当されます。

総務省「平成30年住宅・土地統計調査」によると、居住世帯のある住宅は全国に5,361万6,000戸(総住宅数のうち85.9%)、空き家は848万9,000戸(13.6%)となっています。また空き家の数は年々増加傾向にあり、空き家問題として知られています。

空き家が存在していると、老朽化による倒壊、景観の悪化、放火による火災、雪など自然災害による倒壊・落雪などの問題が生じます。そのため空き家の所有者は適切に空き家を管理しなくてはならないのですが、遠くに住んでいたりコストの問題があるため適切に管理できる人は限られています。

一方で、コロナ以前、東京オリンピックに向けた訪日観光客の受け入れのため、空き家などを活用した民泊が大きく推進され、特に都市部ではその数を急激に伸ばしていました。空き家で収益をあげられることから、空き家問題の解決に資するものとして注目されていたのですが、新型コロナウイルスの流行によって大きな打撃を受けることになってしまいました。

matsuri technologiesは、民泊運営の効率化において事業を展開していましたが、新型コロナウイルスの影響をもろに受けてしまいました。しかし、「一時帰国.com」事業や、「s-villa」事業など新規事業を立ち上げ、コロナ禍においても事業を成長させています。

今後、コロナ禍においても空き家などの空間の活用を促進するため、空間を非対面での予約・決済・入居ができる宿泊/滞在施設に生まれ変わらせる「StayX」に力を注いでいくようです。

業務効率化はすべての領域において重要です。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ matsuri technologies StayX マンション 不動産 別荘 株式会社 無人 空き家 空間 賃貸物件 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

循環に欠かせない回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワンストップで提供する「ECOMMIT」が資金調達
2023年1月31日、株式会社ECOMMITは、資金調達を実施したことを発表しました。 ECOMMITは、循環型社会の実現に必要となる回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワン…
3Dアイテムに特化したNFTマーケットプレイス「MetaMart」などを展開する「Suishow」が「ピアズ」と業務提携
2022年7月27日、Suishow株式会社は、株式会社ピアズと、業務提携契約を締結したことを発表しました。 Suishowは、メタバースとブロックチェーンによる新しい価値の創出を目指す、東京大学・早…
アプリ・外部サービス・IoTをつなぐことで快適な働き方を実現する「WorkstyleOS」提供の「ACALL」が10億円調達
2022年5月25日、ACALL株式会社は、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ACALLは、様々なワークスペース、モノ、行動、人をつなげ、どこでも安心・安全・快適な働き方を実現する…
不動産取引プラットフォーム「カナリー」運営の「BluAge」が12億円調達
2021年9月29日、株式会社BluAgeは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産仲介業者の業務をデジタル化する業務効率化ソリューション/お部屋探しアプリ「カナリー(CANA…
EC売上最大化を実現するECプラットフォーム事業などを展開する「ACROVE」が11.4億円調達
2023年10月11日、株式会社ACROVEは、総額11億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ACROVEは、EC売上最大化を実現するECプラットフォーム事業と、M&Aを通してブラ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集