注目のスタートアップ

細管内の走行・撮影が可能なミミズ型ロボット開発の「ソラリス」が1.6億円調達

company

2022年1月19日、株式会社ソラリスは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

細管内の走行・撮影が可能なミミズ型ロボットを開発しています。

独自開発の人工筋肉によりミミズのような蠕動運動を再現することで、人間や他のロボットでは侵入の難しい細いパイプの走行が可能なロボットです。

カメラを搭載しているため細管内の撮影が可能なほか、インフラ・工場・プラント・ビル配管の点検・清掃に活用することができます。

また、蠕動運動を活用することで高粘度・固液混相流体の混合・搬送を実現するポンプロボットの開発も行っています。

今回の資金はこれらロボットの開発と実用化・製品化に充当されます。

ミミズには100を超える体節があり、それらひとつひとつを順番に伸縮させることで身体を移動させています。

この運動を蠕動運動(ぜんどううんどう)と呼び、人間の食道・腸も同じ運動を行っています。

蠕動運動による移動は速度が遅いという欠点がありますが、移動に必要な空間がもっとも小さいというメリットがあります。

ソラリスはこの蠕動運動を再現することにより、パイプなどの狭い空間でも移動することができるロボットを開発しています。

現在、配管の清掃においては、高圧の水・空気・専用ブラシを流す高圧洗浄、化学薬品による洗浄、ウレタンや金属素材のボールを複数流すピグと呼ばれる洗浄などが行われています。

また換気を目的としたダクトの場合は専用の機械によって粉塵などを吸い込む清掃方法などが採用されています。

しかしこれらの方法では、小さな配管や湾曲部が多い場合は完璧に清掃することができません。

また小さな配管や湾曲部が多い配管は、点検においても課題があります。

ソラリスのミミズ型ロボットはこれらの課題を解決するロボットとしての実用化が期待されています。

ロボットなどの研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ インフラ カメラ ソラリス パイプ ミミズ型ロボット ロボット 人工筋肉 工場 株式会社 清掃 点検 蠕動運動 資金調達 配管
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ロボットのエレベーターや自動ドアを利用したフロア間・エリア間移動を実現する「LCI」を提供する「Octa Robotics」が1億円調達
2022年10月6日、株式会社Octa Roboticsは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Octa Roboticsは、ロボット・建物設備間連携に特化したマルチベンダー型のインターフ…
デジタルアセットの会計・税務・データ管理サービスを提供する「Aerial Partners」が2.7億円調達
2023年9月4日、株式会社Aerial Partnersは、総額約2億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Aerial Partnersは、暗号資産(仮想通貨)を中心とするデジタ…
企業・自治体・大学などと連携してコワーキングスペースを展開する「ATOMica」が6.5億円調達
2024年4月5日、株式会社ATOMicaは、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ATOMicaは、「ソーシャルコワーキング」の企画・開発・運営や、「knotPLACE」の…
一次産業向けの人材支援サービスなどを展開する「YUIME」が4.4億円調達
2025年1月20日、YUIME株式会社は、総額4億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 YUIMEは、一次産業のインフラとしての人材支援サービスを核にプラットフォームの提供を目指して…
エンジニアの採用育成支援サービス「TechTrain」提供の「TechBowl」が1.3億円調達
2022年1月27日、株式会社TechBowlは、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エンジニアの採用育成支援サービス「TechTrain」を提供しています。 50社100…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集