分析AI「YOSHINA」など提供の「レトリバ」と感情解析サービス提供の「anyenv」が協業を開始

tips

2021年12月10日、株式会社レトリバは、anyenv株式会社と、協業を開始したことを発表しました。

レトリバは、顧客の声の分析AI「YOSHINA」や、テキスト文書自動分類AI「Predictor」、社内文書検索アプリケーション「TSUNADE」などを提供しています。

anyenvは、音声をテキスト化する音声認識と音声から感情を解析する音声感情解析を同時に行う解析サービス「Emovis」や、Flutterアプリ開発ソリューション、Shopify構築支援事業などを展開しています。

今回の協業により、テキスト情報だけでは見えない顧客の感情を可視化し、顧客満足度の向上や事業の拡大を目指します。

ビジネスの現場では多くの業務効率化が推し進められています。

当初デジタル化は、数値・数量が明らかにできる定量的な領域に限られていました。コンピューターは人間のような定性的な(数値化できない)判断ができないからです。

しかしAI技術の進展により、表情や声などから人間の感情を可視化できるようになりました。

すでにこの技術を活用したプロダクトがいくつも登場しており、たとえばパッケージデザインの善し悪しを分析するサービスや、コールセンターなどで実装されています。

顧客の声(VOC)はプロダクト・サービスの改善のために重要となるデータです。

しかしテキスト情報だけでは、顧客の持つ不満・怒り・不安といった感情を正確に把握することは困難です。

また会話においてはできるだけマイナス表現を避けようとする意思が働くため、本当の声を把握することができず、それが結果的に顧客満足度の低下につながってしまうこともあります。

感情分析はこういった課題において大きな力となると考えられており、今後も活用の幅が広がっていくことでしょう。

株式会社レトリバのコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社レトリバよりコメントが届きました。

・今回の協業の目的は何ですか?

テキスト情報だけでは見えない顧客の感情を可視化し、顧客満足度の向上、事業拡大を目指すためです。

テキスト化された情報だけでは、不満や怒り、不安といった顧客の感情まで正確に把握することはできず、特に会話においては出来るだけマイナス表現を避ける傾向にあるため、従来の分析手法では「わかりました」という一見肯定に見える言葉でも、実は渋々了承しているといった真意をキャッチアップできず、目に見える「クレーム」は少ないにも関わらず顧客満足度が低いという状況に対応することができません。

テキスト上には残らない顧客の感情値を活用することで「本当に満足しているのか」を可視化することにより一歩先の顧客課題の解決、満足度向上が見込めます。

・今後の展望を教えください。

YOSHINAは分析初心者でも使えるツール、をモットーに開発しています。

テキストという定性情報はどうしても難易度が高くなりますが、機械ができることを技術で拡大し、人がやるべきことの工数を削減し、わかりやすく利用していただくということを大事にして製品開発を進めています。

今回anyenv様との協業によりYOSHINAでは感情値が分析できるようになりました。

今後も分析できるソースの追加、自動連携といった仕組みを強化していきます。また次期大型アップデートでは、レポート機能を刷新し社内共有・提案といった活用フェーズでも使いやすい機能開発を予定しています。

・読者へのメッセージをお願いします。

顧客の声活用において、これまではコールセンターを中心とした活用が主流でしたが、コロナ禍におけるコミュニケーションの変化によりオンライン上でのミーティングや商談、社内での会議や面談といったデータを蓄積できるエリアも増えてきています。

対お客様へのサービス改善はもちろんのこと、企業内のオペレーション改善やコミュニケーションの活性化にも活用できるようになります。表面上の把握に留まらない「本当の声」をきちんと把握し改善につなげる、そんな企業様をご支援できたらと考えております。

自社内に「音声情報」がないという企業様向けには「YOSHINAリサーチ」という市場の声を収集するサービスもございます。

自社に寄せられる声、市場の声、取引様の声、社員の声、各企業様にとっての「声活用」してみませんか?
課題発見AIツール「YOSHINA」:https://www.youtube.com/watch?v=-UjAoElrGEU
800万人のモニターから1万人にアンケート「YOSHINAリサーチ」:https://www.youtube.com/watch?v=FVEjfdoeFWw
お問合せ先:yoshina-sales@retrieva.jp

AIはこれまでなかったようなサービスを次々誕生させています。業務効率化に大きく貢献するサービスもあるため、自社に最適なものを導入すると良いでしょう。「冊子版創業手帳」では、社内システムの構築のノウハウについて詳しく解説しています。業務効率を向上させるツールを導入し、ビジネスを加速させましょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ AI anyenv Emovis VOC YOSHINA レトリバ 分析 協業 感情 株式会社 自然言語処理 自然言語解析 解析 顧客の声
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

法人プリペイドカード一体型経費精算サービス「Staple」提供の「クラウドキャスト」が資金調達
2022年7月7日、クラウドキャスト株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、三井住友信託銀行株式会社がSBIインベストメント株式会社と共同で設立したプライベートファンド「SuMi…
リファラル採用サービス運営の「MyRefer」が6億円調達
2021年2月25日、株式会社MyReferは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 リファラル採用を活性化させるサービス「MyRefer」を運営しています。 企業・従業員・将来の採用候…
中央省庁や自動車産業など特定産業に特化したバーティカルAI事業を展開する「RUTILEA」が86億円調達
2024年9月2日、株式会社RUTILEAは、総額約86億円(借入枠含む)の資金調達を実施することを発表しました。 RUTILEAは、中央省庁や自動車産業など特定産業に特化したバーティカルAI事業を展…
会員制捜索ヘリ・サービス「ココヘリ」運営の「AUTHENTIC JAPAN」が2.2億円調達
2021年3月5日、AUTHENTIC JAPAN株式会社は、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 会員制捜索ヘリ・サービス「ココヘリ」を運営しています。 災害や遭難などでの…
個別化医療の実現を目指す「NPT」が化学メーカーの「日本ゼオン」と資本業務提携
2022年10月20日、株式会社NPTは、日本ゼオン株式会社と、資本業務提携について基本合意したことを発表しました。 NPTは、個別化医療の実現のため、独自の再生医療技術を活かした細胞製剤や遺伝子治療…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集