注目のスタートアップ

製造機器の視覚情報をAIカメラでデータ化する「IntegrAI」が資金調達

company

2021年11月13日、株式会社IntegrAIは、資金調達を実施したことを発表しました。

ハードウェアxディープラーニングによるイノベーションの創出と高専生の起業を支援する「DCON Start Up 応援1億円基金委員会」(一般社団法人日本ディープラーニング協会)の出資第1号案件となります。

製造業における、アナログメーターや、デジタルメーター、制御盤などの視覚情報をAIカメラによってデータ化する「レテロトランス フォーメーション」を提供しています。

IntegrAIは、高等専門学校生の学習成果を活用したハードウェアxディープラーニングの事業アイデアを競う「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2019(DCON2019)」において、最優秀賞(JDLA若手奨励賞)を獲得した、「長岡工業高等専門学校 長岡高専プレラボチーム」によって創業されたスタートアップです。

今回の資金は、機器のデータ収集と最適化の研究・開発の推進に充当されます。

製造業におけるデジタル化は、これまで人力で行っていた作業や紙での情報管理などのアナログで非効率的な業務を、システム、ロボット、IoT機器などのテクノロジーを活用することにより改善し、生産性を向上させることを目的としています。

現在製造業において、生産管理・在庫管理のシステム化・ペーパーレス化、生産ラインへのロボットやAI機器の導入、データ収集・可視化を目的とした既存の施設・機器にIoT機器を取りつけなどのデジタル化が進んでいます。

工場全体を見据えた効率化のためには、設備全体を最新テクノロジーを活用したものに取り替えることが理想的ですが、非常に大きなコストがかかるため現実的ではありません。

しかし既存の設備のままでは、アナログ計器などに表示されたデータは、人が目視して記録し手で入力するというアナログな作業になってしまいます。

そのため、製造業では製造機器のデータを自動で取得することがデジタル化の第一歩となります。

効率化はどの企業でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、効果的なシステムやツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI DCON IntegrAI カメラ データ ディープラーニング ハードウェア ものづくり レテロトランス フォーメーション 情報 株式会社 機器 製造 資金調達 長岡工業高等専門学校
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「Conoris Technologies」が7,500万円調達 クラウドサービス事業者向けセキュリティチェック効率化サービス「Conoris Answer」をリリース
2022年8月24日、株式会社Conoris Technologies(旧社名:株式会社ミツカル)は、約7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、新プロダクト「Conoris An…
DX推進と内製化を支援する「STANDARD」が5億円調達
2022年11月2日、株式会社STANDARDは、約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が運営する「未来創生3号ファンド」です。 STA…
ロボットの高度自律型遠隔制御システム(HATS)開発の「キビテク」が6,840万円調達
2020年9月18日、株式会社キビテクは、総額6,840万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ロボットの高度自律型遠隔制御システム(HATS)の開発と、ロボット用制御ソフトウェアの受託開発を行…
「オリエントコーポレーション」と電気自動車のファブレスメーカー「ASF」が資本業務提携
2022年11月8日、株式会社オリエントコーポレーションは、ASF株式会社と資本業務提携に合意し、オリコがASFの実施する第三者割当増資に係る株式引受契約を締結したことを発表しました。 ASFは、電気…
360度評価支援クラウド「スマレビfor 360°」など提供の「シーベース」が4.14億円調達
2022年9月28日、株式会社シーベースは、総額4億1,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シーベースは、360度フィードバック(多面評価)の支援に特化したクラウド型サーベイシステム「…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集