注目のスタートアップ

【大久保の視点】ホームページ制作SaaS運営の「ペライチ」がラクスルから4.9億円調達をどう見るか。

company

2020年9月10日、株式会社ペライチは、4億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、印刷・集客支援のシェアリング・プラットフォーム「ラクスル」などを運営するラクスル株式会社です。

ペライチは、ホームページ制作SaaS「ペライチ」を運営しています。

プロがデザインしたテンプレートと、使いやすいUIにより、誰でも簡単にオリジナルのホームページを制作することができます。

Web予約・決済などの機能もあるため、オリジナルのネット・ショップを開設することもできます。

ほぼすべての人がスマートフォンを保有するようになり、いつでもインターネットにアクセスできる環境にあります。そのため企業のホームページは情報発信や信頼性の確保のために重要です。

しかし中小企業は、IT人材の不足やコストの面から、ホームページの制作や運用に課題を抱えています。「ペライチ」のように、使いやすさを重視した制作・運用サービスは、このような中小企業の助けとなっています。

累計150万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、起業家の生の声を集め、本当に役立つ情報を提供しています。ホームページの作成ノウハウや、ネット初心者のためのネットPR方法など詳しく解説しています。

創業手帳の代表・大久保の解説

編集者
ホームページ制作システムで有名なペライチ。
ホームページだけでなく、LP(ランディングページ)でもよく使われたりしています。
簡単に作れるのが特徴。また、国産なので外資勢に比べると利用者の草の根コミュニティなどにも力を入れている印象。

ホームページはゼロから立ち上げるより、こうしたCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使うと簡単にできます。
この領域では、オープンソースのWordpressの他、SaaS型では、外資勢のJimdo、wix、国内ではGMOのgoopeなどの中で、スタートアップから出てきた国産のCMSがペライチ。
スタートアップ業界では馴染みのある両者の提携。
CMなどもやっている印刷通販のラクスルと組むというのは面白い展開ですね。
ラクスルは、印刷通販からスタートして、総合的な広告販促支援に行こうとしてようなので、その中で、ペライチに出資することでシナジーを狙っていそうな感じです。
ペライチとしては、機能開発やアカウント獲得に資金をつぎ込むと思われます。
自分は創業前に、EC系のSaaSの会社の役員をしていましたが、SaaSビジネスは
SaaS系は、規模の経済が働くため、アカウント拡大と、機能開発は成長の車の両輪になります。
SaaSの場合、アカウント数が多いと機能開発のコストが分散するため、アカウントが増えると、機能開発しやすくなってより成長するという力学が働きます。
巨大なアカウント数と資金力を持つ、外資、大手の規模のメリットに対抗する上で、販売関係のシナジーと販促・機能開発の資金を両方を狙っているようです。
今後この件だけではなく、データベースを作った、WEB・紙の販促の統合運用もあるのかもしれません。

解説者 大久保幸世
創業手帳 株式会社 代表取締役
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。 創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。

解説者紹介

大久保幸世 創業手帳 株式会社 代表取締役

大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。

創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
カテゴリ 有望企業
関連タグ SaaS ペライチ ホームページ ラクスル 制作 大久保幸世 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマホ向けゲーム・アプリ開発の「ワンダープラネット」が資金調達へ
2019年7月2日、ワンダープラネット株式会社は、最大10億円の資金調達を実施することを発表しました。 パズルRPG「クラッシュフィーバー」や、『週刊少年ジャンプ』創刊50周年記念タイトル「ジャンプチ…
家庭料理の宅配サービス「つくりおき.jp」を運営する「Antway」が「三菱食品」と包括的業務提携
2023年5月31日、株式会社Antwayは、三菱食品株式会社と包括的業務提携を締結したことを発表しました。 Antwayは、家庭料理の宅配サービス「つくりおき.jp」を運営しています。 シェフと管理…
医療機器特化型アクセラレータープログラム「MedTech Angels 2021」募集開始 9/30締切
2021年9月3日、プレモパートナー株式会社は、「MedTech Angles 2021」の開催を発表しました。 「MedTech Angles 2021」は、国内初の医療機器(MedTech)特化型…
Web3領域でセキュリティプロダクトを展開する「KEKKAI」が2.3億円調達
2024年1月23日、株式会社KEKKAIは、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、新製品のWeb3セキュリティ標準搭載ブラウザアプリ「KEKKAI Mobile」を…
物流フルフィルメントプラットフォームサービスを提供する「オープンロジ」が35.5億円調達
2024年2月5日、株式会社オープンロジは、総額約35億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オープンロジは、物流フルフィルメントプラットフォームサービス「オープンロジ」を提供してい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集