創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2020年9月11日 大久保の視点【大久保の視点】ホームページ制作SaaS運営の「ペライチ」がラクスルから4.9億円調達をどう見るか。
2020年9月10日、株式会社ペライチは、4億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、印刷・集客支援のシェアリング・プラットフォーム「ラクスル」などを運営するラクスル株式会社です。
ペライチは、ホームページ制作SaaS「ペライチ」を運営しています。
プロがデザインしたテンプレートと、使いやすいUIにより、誰でも簡単にオリジナルのホームページを制作することができます。
Web予約・決済などの機能もあるため、オリジナルのネット・ショップを開設することもできます。
ほぼすべての人がスマートフォンを保有するようになり、いつでもインターネットにアクセスできる環境にあります。そのため企業のホームページは情報発信や信頼性の確保のために重要です。
しかし中小企業は、IT人材の不足やコストの面から、ホームページの制作や運用に課題を抱えています。「ペライチ」のように、使いやすさを重視した制作・運用サービスは、このような中小企業の助けとなっています。
累計150万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、起業家の生の声を集め、本当に役立つ情報を提供しています。ホームページの作成ノウハウや、ネット初心者のためのネットPR方法など詳しく解説しています。
創業手帳の代表・大久保の解説
創業手帳 株式会社 代表取締役
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。 創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
解説者紹介
大久保幸世 創業手帳 株式会社 代表取締役
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。
カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | SaaS ペライチ ホームページ ラクスル 制作 大久保幸世 株式会社 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年5月25日、株式会社FOODCODEは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 FOODCODEは、アプリでしか買えないカレー「TOKYO MIX CURRY」を展開しています。…
2024年1月16日、株式会社ファミトラは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファミトラは、家族信託を利用し、認知症などを原因とする資産凍結を防止するサービスを展開しています。 最…
2024年10月17日、ポケトーク株式会社は、松竹株式会社から3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ポケトークは、AI通訳機「ポケトーク」シリーズを開発・販売しています。 2024年10月に…
2023年8月9日、IVA株式会社は、総額約8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 IVAは、AI真贋鑑定サービス「フェイクバスターズ」を運営しています。 多彩な経歴を持つ鑑定チームと最新鋭の…
2023年6月14日、ファーメランタ株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファーメランタは、植物由来有用成分の微生物発酵生産プロセスの開発などを手がけています。 合成生物学を…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
ホームページだけでなく、LP(ランディングページ)でもよく使われたりしています。
簡単に作れるのが特徴。また、国産なので外資勢に比べると利用者の草の根コミュニティなどにも力を入れている印象。
ホームページはゼロから立ち上げるより、こうしたCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使うと簡単にできます。
この領域では、オープンソースのWordpressの他、SaaS型では、外資勢のJimdo、wix、国内ではGMOのgoopeなどの中で、スタートアップから出てきた国産のCMSがペライチ。
スタートアップ業界では馴染みのある両者の提携。
CMなどもやっている印刷通販のラクスルと組むというのは面白い展開ですね。
ラクスルは、印刷通販からスタートして、総合的な広告販促支援に行こうとしてようなので、その中で、ペライチに出資することでシナジーを狙っていそうな感じです。
ペライチとしては、機能開発やアカウント獲得に資金をつぎ込むと思われます。
自分は創業前に、EC系のSaaSの会社の役員をしていましたが、SaaSビジネスは
SaaS系は、規模の経済が働くため、アカウント拡大と、機能開発は成長の車の両輪になります。
SaaSの場合、アカウント数が多いと機能開発のコストが分散するため、アカウントが増えると、機能開発しやすくなってより成長するという力学が働きます。
巨大なアカウント数と資金力を持つ、外資、大手の規模のメリットに対抗する上で、販売関係のシナジーと販促・機能開発の資金を両方を狙っているようです。
今後この件だけではなく、データベースを作った、WEB・紙の販促の統合運用もあるのかもしれません。