「スカイランドベンチャーズ」が共同投資プログラム「SVコインベスタープログラム」を開始

tips

2019年7月11日、スカイランドベンチャーズ株式会社(SV)は、「SVコインベスタープログラム」を開始したことを発表しました。

また、スカイランドベンチャーズのベンチャー・パートナーとして、株式会社キープレイヤーズCEOの高野秀敏氏が参画することも発表しました。

「SVコインベスタープログラム」は、SVから推薦のあった、SV投資先全社に対して投資を行う、共同投資プログラムです。

SVは、U25のシード・スタートアップ投資をメインに行う、ベンチャー・キャピタルです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。

大久保の視点

人材と投資で有名な高野氏と若者向け投資で有名な木下氏のコラボ。

コインベスト、共同投資、つまり一緒に投資をするというのは、ベンチャー投資の世界では現実によくある(Aさんが出すのでBさんも出す)。ここまでコンセプトを整理して制度化しているのは珍しいのでは。リスクが高い案件に対して、複数の人が投資することで、資金の提供力が増す他、投資家が起業家に提供できるネットワーク、知見が増える。VC(ファンド)の場合、LPとGPにわかれており、お金だけ出すLP(例えば大企業、資産家)、管理・運営するGPは管理報酬をもらう仕組みになっている。LPのお金をGPが集約するのが一般的なVCの仕組みだ。
今回のコインベストは、GPを経由するのではなく、お金の出し手(従来のLP)が直接、一緒に投資するというのが違う点になる。柔軟性が増す、管理コストが下がるということと、投資家から起業家への支援がよりダイレクトになる、広がりやすい、などの特徴があるように思う。VC、投資家サイドからすると、CVC、大企業からスタートアップへの投資が増えて、資金供給が多くなっている分、ファンドで資金を抱え込むより、こうしたスキームの方が動きやすいのかもしれない。いずれにしてもスタートアップ、起業家にとってはプラスになる動きと言える。

解説者紹介

大久保幸世 創業手帳 株式会社 代表取締役

大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。

創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
カテゴリ トレンド
関連タグ CVC VC お金 コンセプト スタートアップ ネットワーク ファンド 制度 創業 創業者 資産 起業家
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ICT STARTUP LEAGUE」開発支援金・伴走支援
総務省は、令和5年度から「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を開始することを発表しました。 この事業では、ICT分野におけるスタートアップの起業や事業拡大に必要な支援と競争の場を提供する官民…
「第23回 Japan Venture Awards」
独立行政法人中小企業基盤整備機構が主催する「第23回 Japan Venture Awards」が開催されます。 革新的かつ潜在成長力の高い事業や、社会的課題の解決に資する事業を行う、志の高いベンチャ…
第6回「IP BASE AWARD」 スタートアップ・スタートアップ支援者の知財に関する取り組みを表彰
第6回「IP BASE AWARD」のご案内です。 知財に関する取り組みについて各部門で高く評価されたスタートアップ・スタートアップ支援者のベストプレイヤーを表彰する賞です。 スタートアップ部門、スタ…
AIソリューションベンダーの「ギリア」と「日本郵船」が資本業務提携
2023年1月30日、ギリア株式会社は、日本郵船株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ギリアは、AI開発スタートアップのUEIと、ソニーコンピュータサイエンス研究所の合弁会社として…
神戸市のスタートアップ支援事業に参加した企業60社によるイベント「KOBE STARTUP WEEK」が3/11~3/19に開催
2022年2月21日、神戸市は、「KOBE STARTUP WEEK」を3月11日(金)~19日(土)の約1週間にわたり開催することを発表しました。 「KOBE STARTUP WEEK」は、これまで…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集