注目のスタートアップ

100%自然由来の超吸水性ポリマーを製造・販売する「EF Polymer」が資金調達

company

2025年9月30日、EF Polymer株式会社は、資金調達を発表しました。

今回の資金調達により、シリーズBラウンドの調達総額は26.3億円となりました。

EF Polymerは、オレンジやバナナの皮など、従来捨てられていた食物残渣をアップサイクルし、100%自然由来の超吸水性ポリマーである「EFポリマー」を農業資材として製造・販売しています。

また、「EFポリマー」を日用品・化粧品・医療品の原材料として応用を進め、企業のグリーントランスフォーメーション(GX)を支援しています。

今回調達した資金は、研究開発(R&D)における研究の加速と深化、事業開発におけるグローバルでの体制強化に活用します。


超吸水性ポリマーは大量の水分を吸収・保持する高分子素材です。紙おむつ、生理用ナプキンといった衛生用品から、保冷剤、芳香剤、携帯トイレ、化粧品など、さまざまな製品に活用されています。

超吸水性ポリマーの素材としては、ポリアクリル酸ナトリウムが代表的です。この素材は分解後にCO2・水・ナトリウムに還元されるため安全性が高く、幅広く活用されています。

農業や園芸でも保水剤などとして超吸水性ポリマーの活用が期待されます。一方で、ポリアクリル酸ナトリウム系超吸水性ポリマーは、土壌塩分の蓄積、肥料成分との反応とそれによる吸水性能の低下、非生分解性による環境負荷といった課題を抱えています。

これらの課題を解決するものとして、EF Polymerは作物残渣を原料とした100%自然由来の超吸水性ポリマーを開発・提供しています。この超吸水性ポリマーは土壌への環境負荷を軽減しつつ、従来素材では適用が難しかった分野への利用拡大に貢献しています。

事業を成長させるには資金調達が重要です。シリーズ発行累計250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Cy-Cool EF Polymer EFポリマー オーガニック 作物 保冷剤 化粧品 原料 吸水シート 吸水性ポリマー 株式会社 残渣 環境 生分解性 自然由来 資金調達 農家 農業 高吸水性高分子
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

発酵由来の次世代タンパク質食品を開発する「フェルメクテス」が2.5億円調達
2025年7月10日、フェルメクテス株式会社は、総額2億5000万円の資金調達を発表しました。 フェルメクテスは、発酵由来の次世代タンパク質食品を開発しています。 現在、納豆菌由来の粉末タンパク質食品…
ゲノム編集iPS細胞を用いた難治性脳疾患に対する遺伝子細胞治療方法の実用化を目指す「iXgene」が6億円調達
2023年1月5日、株式会社iXgeneは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 iXgeneは、ゲノム編集iPS細胞を用いた難治性脳疾患に対する遺伝子細胞治療方法の実用化を目指す慶應義…
VRゲームの企画・開発・運営を行う「CharacterBank」が3.5億円調達
2023年4月20日、株式会社CharacterBankは、総額約3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 CharacterBankは、2019年からVRゲームの企画・開発・運営を…
「2025年農林業センサス」
2025年2月1日時点で、「2025年農林業センサス」が実施されます。 調査対象 農林業経営体調査 全国の農業・林業を営むすべての方を対象とします。 「調査時期」 2024年12月上旬~2025年2月…
婦人科系疾患特化型オンライン診察アプリ「smaluna」提供の「ネクイノ」が20億円調達
2020年12月14日、株式会社ネクイノは、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名をネクストイノベーション株式会社から株式会社ネクイノに変更し、ロゴ、Webサイトのリニュー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集