【国税庁】高騰する原料米価格の影響を受ける酒類業者向け各種支援について

tips

国税庁は、高騰する原料米価格の影響を受ける酒類業者を対象とした各種支援措置の案内や、農林水産省などの関係省庁等が発信する関連情報を掲載しています。

原料米価格の高騰により資金調達が必要な方

日本酒造組合中央会においては、原料米価格の高騰を受け、酒蔵の存続のための緊急対策として、資金繰りに困る酒蔵に向けた金融支援を実施しています。

日本政策金融公庫等による融資制度も活用できる場合があります。

・米価高騰緊急対策保証(日本酒造組合中央会)
・経営環境変化対応資金(日本政策金融公庫・沖縄振興開発金融公庫)

原料調達等支援特別保証<輸出拡大用>の申請をご検討の方

・原料調達等支援特別保証<輸出拡大用>(日本酒造組合中央会)
日本酒造組合中央会では、輸出向けの清酒を生産する方が、原料調達のために金融機関から借り入れる際の債務保証を行っています。この保証に要する保証料については、農林水産省が実施する「農林水産物・食品輸出関連信用保証支援事業」を利用することで、保証料の1/2相当額の補助を受けることができます。

・農林水産物・食品輸出関連信用保証支援事業(農林水産省)

酒類業振興支援事業費補助金の申請をご検討の方

・酒類業振興支援事業費補助金(国税庁)
国税庁の「酒類業振興支援事業費補助金」は、酒類事業者による日本産酒類のブランディング、インバウンドによる海外需要の開拓などの海外展開に向けた取組及び国内外の新市場開拓などの意欲的な取組を支援することにより、日本産酒類の輸出拡大及び酒類業の経営改革・構造転換を図るとともに、酒類業の健全な発達を促進することを目的としています。

物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金

内閣府では、エネルギー・食料品価格の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者の支援を通じた地方創生を図るため、「デフレ完全脱却のための総合経済対策(令和5年11月2日閣議決定)」への対応として、地方公共団体が地域の実情に応じてきめ細やかに必要な事業を実施できるよう、令和5年11月に「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」(重点支援地方交付金)を創設しています。

事業者向けの支援措置としては、農林水産業における物価高騰支援や中小企業等に対するエネルギー価格高騰対策支援等が推奨事業メニューとして示されており、地方公共団体において、具体的な支援措置を講じています。

国税局・国税事務所における相談窓口

高騰する原料米価格に困る酒類業者が活用できる支援措置の相談窓口は、都道府県の税務署に派遣されている酒類業調整官又は各国税局・国税事務所の酒類業調整官となります。


日本酒(清酒)は米を原料としています。そのため昨今の米の高騰の影響を大きく受けています。

かつては日本酒離れが深刻となっていましたが、近年はとくに高単価の日本酒の人気が盛り返してきています。また、海外からの評価も高くなってきており、輸出額は年々増加傾向にあります。

そのため、現在の原料米価格高騰は、ようやく立て直しができそうな業界にとって大きな脅威となっています。

国税庁や各省庁が実施する支援措置を最大限活用し、この危機を乗り越えることが肝心です。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。


補助金ガイド

カテゴリ トレンド
関連タグ アルコール コメ 原料 原料米価格 国税庁 支援 支援措置 酒類業者 食品 高騰
詳細はこちら

高騰する原料米価格にお困りの酒類業者の皆様へ

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【経済産業省】令和7年カムチャツカ半島付近の地震に伴う津波に関する被災中小企業・小規模事業者支援措置
2025年7月31日、経済産業省は、令和7年カムチャツカ半島付近の地震に伴う津波に関して被災中小企業・小規模事業者支援措置を行うことを発表しました。 令和7年カムチャツカ半島付近の地震に伴う津波に関し…
バックオフィス代行サービス「オフィス番」を提供する「レジリエント」が4300万円調達
2025年7月18日、レジリエント株式会社は、総額4800万円の資金調達を発表しました。 レジリエントは、バックオフィス代行サービス「オフィス番」、管理部長代行サービス「オフィス番プラス」、ゼロからの…
不動産業界向け商談支援サービス「DiSIM」を提供する「ディシム」が資金調達
2022年9月16日、株式会社ディシムは、資金調達を実施したことを発表しました。 ディシムは、不動産商談支援サービス「DiSIM(ディシム)」を提供しています。 マンションなどの不動産販売における商談…
食産業向けロボットサービスを手掛ける「コネクテッドロボティクス」とフードサービス機器メーカーの「ホシザキ」が資本業務提携
2022年10月7日、ホシザキ株式会社は、コネクテッドロボティクス株式会社と、資本業務提携することに合意したことを発表しました。 ホシザキは、フードサービス機器の研究開発・製造・販売・保守サービスを展…
大容量の食品・日用品をお得にまとめ買いできるアプリ「TinderBox」がリリース
2021年12月10日、Tinderbox株式会社は、「TinderBox」のオープンβ版をリリースしたことを発表しました。 「TinderBox」は、大容量の食品・日用品をお得にまとめ買いできるアプ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集