中小企業の事業承継・引継ぎ支援に向けた中小企業庁と日本弁護士連合会の連携が拡充(共同コミュニケの改訂)

tips

2025年1月9日、中小企業庁は、中小企業の事業承継・引継ぎ支援に向けた中小企業庁と日本弁護士連合会の連携の拡充について発表しました。

中小企業庁と日本弁護士連合会は、中小・小規模事業者を当事者とするM&Aを中心に、中小企業の事業承継・引継ぎに対する支援について、連携を拡充し対応を進めることとし、共同コミュニケを改訂しました。

改訂に係る両者の連携の主な内容

中小企業庁と日本弁護士連合会は、中小M&Aを中心に、中小企業の事業承継・引継ぎに対する支援について、以下のとおり両者の連携を更に拡充します。

・令和6年度中に、事業承継・引継ぎ支援センターにおける弁護士人材の確保に向けて、地域の実情に応じた弁護士人材の紹介等の取組を開始するとともに、引き続きお互いの人材育成等を行う組織的な取組を実施します。
・その上で、継続的に当該取組の内容・効果の確認・検証等を行いつつ、令和7年度までを目途に、当該取組を希望する地域で段階的に導入を進め、全国規模での当該連携強化を目指します。


近年、経営者の高齢化に伴い、事業承継や新たな価値創出を目的としたM&Aが注目されています。

M&Aの実施件数は増加傾向にあり、経済産業省「2023年度版中小企業白書・小規模企業白書」によると、2011年には1,687件だった件数が、2022年には4,304件にまで大幅に増加しています。このような増加は、事業継続や競争力の強化を図る中小企業にとって、M&Aが重要な手段となっていることを示しています。

ただし、M&Aは経営者にとって非常に大きな判断であり、プロセスが複雑です。そのため、企業・組織・専門家による適切なサポート体制が重要となっています。

このような背景のもと、中小企業庁は、中小企業の事業承継・引き継ぎ支援の取り組みを強化しています。

その一環として、日本弁護士連合会と連携し、中小企業の事業承継・引き継ぎに関する法的課題解決の支援に取り組んでいます。

今回の共同コミュニケの改定により、連携をさらに強化するとしています。

M&Aは財務基盤の強化やEXIT戦略として重要です。M&Aを成功させるには、早期から戦略を立て、企業の基盤を整備することが重要だといわれています。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、M&Aのメリットや成功パターンについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ M&A 中小M&A 中小企業庁 事業承継 引き継ぎ 支援
詳細はこちら

中小企業の事業承継・引継ぎ支援に向けた中小企業庁と日本弁護士連合会の連携の拡充について(共同コミュニケの改訂)

事業承継手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

モビリティ関連スタートアップの欧州進出支援プログラム「The Drivery Japan : Go to Germany!」
2021年7月16日、CROSSBIEは、「The Drivery Japan : Go to Germany!」を2021年8月から開始することを発表しました。 「The Drivery Japan…
【8/21-22】第17回「アグリフードEXPO東京2024」
第17回「アグリフードEXPO東京2024」のご案内です。 地域性豊かな国産農林水産物・食品の国内外への販路拡大を応援する商談会です。 概要 イベント名:第17回「アグリフードEXPO東京2024」 …
【最大100万円支援】「小規模事業者持続化補助金(ビジネスコミュニティ型)」【6/2締切】
「小規模事業者持続化補助金(ビジネスコミュニティ型)」(暫定版)のご案内です。 小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革、被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイスの導入等…
社内IT環境構築支援サービス「シスクル シェアリング」を提供する「DXER」が1.4億円調達
2022年6月9日、DXER株式会社は、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DXERは、高い専門知識や知見を持つSaaSOpsな情シス人材をアドバイザリーに、社内IT環境…
「データスコープ」が「ココロトヒナタ」と連携 顔認証を搭載した顧客管理・接客支援クラウドサービス「リピあげ」をリリース
2022年4月22日、株式会社データスコープは、株式会社ココロトヒナタと連携し、「リピあげ」の提供を開始したことを発表しました。 データスコープは、顔認証端末「Face FC」シリーズや、顔認証統合管…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集