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2024年3月15日【特許庁】特許審査におけるスタートアップ向けプッシュ型支援(PASS)実施へ

経済産業省 特許庁は、「スタートアップに対するプッシュ型支援」(PASS)を2024年4月から実施することを発表しました。
「スタートアップに対するプッシュ型支援」(PASS)は、特許庁からスタートアップにアプローチし、特許庁の各種支援施策の活用を促すことで、円滑かつ効果的な権利取得を支援する仕組みです。
スタートアップの事業戦略に応じて面接審査等を活用し、事業に即した権利の取得につながるよう特許審査官が支援を行います。
具体的には、特許を出願したスタートアップやその代理人に対して、特許庁側から電話やメール等で積極的に連絡を取り、各種支援策を紹介することでそれらの活用を促進します。
とくに、支援策のひとつである「スタートアップ対応面接活用早期審査」では、特許審査官によるきめ細やかなサポートを提供し、事業に即した権利の早期取得を支援します。
これまでの「スタートアップ対応面接活用早期審査」では、早期審査に関する事情説明書の提出が必要でしたが、PASSによって連絡を受けた出願人は、事情説明書を提出することなく、簡易的な手続きで早期審査を受けられます。
スタートアップはイノベーションの担い手として大きな期待が寄せられています。イノベーションは年々深刻化する社会課題を解決するものであると同時に、経済成長を牽引するものでもあります。
こうした中で、スタートアップは増加傾向にあり、大学発スタートアップの増加が顕著に増加傾向にあります。
大学発スタートアップはイノベーションをもたらすディープテック分野での事業化を目指している割合が高いことから、社会課題解決に果たす役割は大きいと考えられます。
しかし大学発スタートアップにおいてはIPOに至る企業数が少ないという課題を抱えています。
また、スタートアップがユニコーン企業などへの大きな成長を果たすには、自社のビジネスモデルに応じた知財戦略を構築することが重要です。
しかしながら、特許庁「スタートアップが直面する知的財産の課題に関する調査研究報告書」によれば、大学発ベンチャーにおいて「効果的な特許戦略へのアドバイス」を受けたとの回答は約2割(2021年時点)と、低い水準にとどまっています。
したがって、スタートアップの知的財産分野における支援の充実が求められています。
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