注目のスタートアップ

製造業向けナレッジマネジメントプラットフォーム「blooplinter」の開発などを行う「LIGHTz」と「豊田通商」が資本業務提携

company

2023年7月26日、株式会社LIGHTzは、豊田通商株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。

LIGHTzは、中小製造業向けDXツール「ものづくりコネクト」(旧:Pincy Park)や、ものづくり品質向上サービス「Indst Park」を開発・提供しています。

また、豊田通商と共同で、製造業向けナレッジマネジメントプラットフォーム「blooplinter(ブループリンター)」の開発・事業化を進めています。

「blooplinter」は、エンジニアリングチェーン上の各工程における人や、部門に蓄積されたナレッジ、ノウハウを3D図面上の特徴形状に紐づけてデータベース化し、デジタル空間上でフロントローディングを支援するプラットフォームです。

今回の提携により、研究開発・生産などの各部門でのシナジー効果を実現します。また、「blooplinter」などの開発を加速します。


ナレッジ(有益な知識・経験・ノウハウなど)の共有は、組織にとって重要な取り組みのひとつです。

もしナレッジが共有できていなければ、企業・組織においてさまざまな問題や損失が発生します。

具体的な問題としては、ノウハウを持った人材の退職・休職に伴うノウハウの喪失、過去に調べた物事の再調査による生産性の低下、業務の属人化に伴う引き継ぎの難しさなどが挙げられます。

製造業では職人が保有するスキルが大きな財産のひとつなっています。しかし近年は、人手不足によってスキルの継承が困難となってきており、各企業においてノウハウ・スキルが失われてしまうという危機が迫ってきています。

LIGHTzが豊田通商と開発している「blooplinter」は、3Dモデルを登録することで、過去の実績から類似形状を検索し、成立条件を確認しながら設計を進められるシステムです。

通常のナレッジマネジメントでは、3Dデータとナレッジは別々で管理することになるため、ノウハウ自体が属人的なものになってしまうという課題がありました。しかし「blooplinter」は、3Dデータにナレッジを紐づけて一元管理することで、製造業におけるナレッジ活用を実現します。

事業を大きく成長させるには戦略的な資金調達や、シナジーのある企業との提携・協業が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3D blooplinter DX LIGHTz エンジニア ツール データベース化 ナレッジ ナレッジマネジメント ノウハウ プラットフォーム ブループリンター フロントローディング ものづくり ものづくりコネクト 中小製造業 図面 株式会社 蓄積 製造業 豊田通商 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

Webサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」提供の「Wovn Technologies」が36億円調達
2021年7月28日、Wovn Technologies株式会社は、総額約36億円の資金調達を実施したことを発表しました。 たった1行のコードを追加するだけで、Webサイトを多言語化するサービス「WO…
「フィンプラネット」による確定拠出年金向けロボアドバイザー「fintsDC」が提供開始
2021年1月27日、株式会社フィンプラネットは、「fintsDC」のサービス提供を2021年1月から開始したことを発表しました。 「fintsDC」は、確定拠出年金制度における加入者の資産運用を支援…
画像認識AIを用いた各種ソリューションを開発・提供する「サイバーコア」 「電気興業」による株式取得・「電気興業」グループへ参画
2023年8月25日、株式会社サイバーコアは、電気興業株式会社(DKK)とサイバーコアの発行済株式を取得する株式譲渡契約および第三者割当増資に関する総引受契約を締結し、DKKグループに参画することを発…
メタバースに関わるクリエイターが所属するプロダクション「メタバースクリエイターズ」が資金調達
2023年6月21日、株式会社メタバースクリエイターズは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、ソーシャルVR「VRchat」とクリエイタープロダクションとしては初となる公式パートナーシップ契…
AI SaaS事業を運営する「GROWTH VERSE」が4.9億円調達
2025年3月14日、株式会社GROWTH VERSEは、総額4億9000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は21.6億円となりました。 GROWTH VE…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集