注目のスタートアップ

国産オリジナルのゲノム編集の基盤技術開発に取り組む「C4U」が15億円調達

company

2023年5月17日、C4U株式会社は、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。

C4Uは、国産のゲノム編集技術であるCRISPR-Cas3を基盤技術とする、2018年3月に設立された大阪大学発のバイオベンチャー企業です。

真下知士教授(東京大学医科学研究所)などが発明した、CRISPR/Cas3系ゲノム編集方法ツールを基に、ゲノム編集の最新の学術情報と最先端の技術を用いて国産オリジナルのゲノム編集の基盤技術を開発しています。

CRISPR-Cas3技術を用い、遺伝性疾患だけでなく、遺伝子を改変した細胞を用いた治療などによる新規治療法の開発などを進めているほか、技術のプラットフォーム展開により提携先における同様の治療法の開発を推進しています。

今回の資金は、さらなる研究開発体制の強化などに充当します。


ゲノム編集技術とは、ハサミのようにDNAを切断する酵素を利用し、特定の塩基配列を選択的に切断・改変する技術です。

DNAを切断すると細胞の機能によってDNA修復が起きますが、この際に特定の配列を与えることで、切断部に狙った配列を挿入することができます。また、配列を挿入しなくても、DNA切断・修復の過程で突然変異が起こることから、この変異を利用して改変を行います。

ゲノム編集技術は、新たな治療技術の創出、創薬の加速、農作物の品種改良の加速などで応用されており、今後さまざまな分野で重要な技術となっていくことが予測されています。

現在のゲノム編集技術において一般的に利用されている酵素CRISPR/Cas9は、高効率・低価格・自由度が高い・構築が容易などのさまざまなメリットを持っていることからスタンダードとなっている一方で、標的部位ではない場所も改変してしまうオフターゲット変異という現象が発生しやすいことが課題となっています。

また、CRISPR/Cas9はその特許が複雑な状況にあり、企業での活用において問題が生じる可能性もあります。

C4Uが研究を進めるCRISPR/Cas3技術は、オフターゲット変異のリスクが少なく、ゲノム中のターゲットその上流を比較的大きく削ることができるといった特徴を持っています。

CRISPR/Cas9の特許状況に左右されない国産のゲノム編集技術として注目を集めています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ゲノム編集 バイオテクノロジー 基盤技術 大阪大学 技術 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2026年最新版】会社設立の流れがわかる!やることリスト完全版 失敗しない手順まとめ
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2026年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

脳動脈瘤コイル留置用ステントを手がける「PENTAS」に「NES」が出資
NES株式会社は、株式会社アルムの子会社である株式会社PENTASに出資したことを発表しました。 PENTASは、流体力学的手法を用いた血流抑止効果の高い新たなステント「PENTASステント」と、それ…
AIを活用した経費精算ソリューション「SAPPHIRE」を提供する「Miletos」が5.5億円調達
2023年12月4日、Miletos株式会社は、総額約5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Miletosは、AIを活用した経費精算ソリューション「SAPPHIRE」を提供してい…
災害情報システム「Spectee Pro」を提供する「Spectee」が「インフォコム」と資本業務提携
2023年6月2日、株式会社Specteeは、インフォコム株式会社と資本業務提携を締結したことを発表しました。 Specteeは、災害情報システム「Spectee Pro(スペクティプロ)」を提供して…
マイナンバーカードを活用したデジタルウォレットなどを手がける「マイナウォレット」が2億円調達
2025年6月16日、マイナウォレット株式会社は、総額2億円の資金調達を発表しました。 マイナウォレットは、マイナンバーカードを活用したデジタルウォレット「マイナウォレット」や、マイナンバーカードでの…
農家向け脱炭素施策の収益化やカーボンクレジットの流通サポートを手がける「フェイガー」が3.4億円調達
2023年12月6日、株式会社フェイガーは、総額3億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フェイガーは、農家向け脱炭素施策の収益化と、カーボンクレジットの流通サポートを手がけています…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
無料冊子
創業手帳冊子版(無料) 補助金ガイド 創業手帳woman 飲食開業手帳