ひとり起業のアイデアの見つけ方!選ぶコツやおすすめのビジネスも解説

創業手帳

ひとり起業のアイデアから成功するための戦略を立てていこう


ひとり起業は、煩わしい人間関係に悩まず、自由に事業を進められるなどのメリットがあります。
実際に起業したいと考えた時、どのような事業を始めるのかを決める必要があります。しかし、アイデアが見つからず、ひとり起業を断念してしまうケースも珍しくありません。

そこで今回は、ひとり起業のアイデアを見つける方法や選ぶコツを解説します。ひとり起業におすすめのビジネスもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ひとり起業でアイデアを見つける方法


起業をするためには、ビジネスの成功につながるアイデアを見つけなければなりません。
しかし、起業アイデアがそう簡単に見つかるものでないことが、ひとり起業の大きな悩みです。
ひとり起業のアイデアが思い浮かばず悩んでいる人は、以下の方法を試してみてください。

1.家族や知人に相談してみる

ひとり起業のアイデアが見つからない時は、家族や知人に相談するのがおすすめの方法のひとつです。
「三菱UFJリサーチ&コンサルティング」が実施した調査によれば、起業時の相談相手として「家族や知人」と挙げた起業家の割合は、39.2~52.6%との結果が出ました。
次点の「周囲の起業家・先輩経営者」は11.8~20.3%であり、この結果から起業家の多くは家族や知人を相談相手に選んでいることがわかります。
家族や知人は自分に近い存在だからこそ話しやすく、親身に相談に乗ってくれる存在といえます。

また、「こういった商品があると便利だな」・「この問題を解決してくれるサービスがほしい」など家族や知人の要望や悩みがビジネスのアイデアになるかもしれません。
自分にはない情報や知見からも新しいアイデアが見つかることも多くあります。

2.起業家同士のコミュニティに参加する

起業家同士のコミュニティへの参加も、ひとり起業のアイデアが見つかる可能性があります。
中小企業庁の調べによれば、約半数近くの起業家がコミュニティに参加し、情報交換や起業・経営ノウハウの収集などを行っている結果が出ています。

すでに起業している人たちからは、ビジネスに関する様々な情報やアイデアを聞くことが可能です。
そこから起業成功のヒントを得られる可能性が高くなります。また、起業家コミュニティへの参加には、起業前から人脈やネットワークを形成できるメリットもあります。

3.自分のニーズや不満から見つける

ひとり起業のアイデアは、自分のニーズや不満から見つかることもあります。
例えば、自己分析を行い、これまでに関わった仕事や活動、自分の得意なこと、好きなことなど書き出してみてください。
書き出した内容から自分の強みを把握でき、そこから自分に向いているビジネスが見つかる可能性があります。

また、普段から感じている不満も思い返してみることも有益です。
「このような商品やサービスがあったらいいな」・「この商品やサービスがこうだともっと使いやすいのに」といった思いが、ひとり起業のアイデアにつながる可能性があります。

4.起業支援を活用する

商工会議所や支援センターなど、起業支援を活用するのも良い方法です。
創業・起業に関する窓口相談やセミナー、イベントなど様々な起業支援を行っているので、支援や情報収集を通じてひとり起業のアイデアが見つかる可能性があります。

また、起業支援施設では、起業を目指す人との交流も可能です。アイデア出しだけではなく、起業家仲間を作りたい時にも役立ちます。

ひとり起業のアイデアの選び方


様々なアイデアが出たら、ひとり起業に向けてアイデアを絞り込み、まとめていく必要があります。
ここで、数あるアイデアの中から自分に合った起業アイデアを選ぶ時に意識したいポイントをご紹介します。

1.需要のあるもの

思い浮かんだアイデアに需要がないと、起業しても顧客がつかず経営が成り立たない場合があります。
そのため、今までにない独自のアイデアで起業する際は、ひとり起業の前に需要の調査を行ってください。
調査する方法は、SNS・インターネット掲示板の投稿・ターゲット層へのアンケート・インタビュー調査などがあります。

すでにライバルがいる分野で起業を検討している場合は、参入している人がどれだけの利益を出しているか確認してみてください。
稼いでいる人が多い分野であれば、今から参入してもビジネスチャンスを掴める可能性は高いと考えられます。

2.知識・スキルを持っているもの

自分が持つ知識やスキルからひとり起業のアイデアを選ぶ方法もあります。知識やスキルがあれば、競合を勝る商品やサービスを提供することが可能です。
また、専門性が高いからこそ、顧客が求めるものを正確に理解でき、集客も効率良く行えるので、競合と差を付けることができます。

未知の分野への参入もひとり起業の選択肢です。しかし、新しい分野に参入するためには、専門的な知識やスキルを身に付けなければなりません。
それなら手間に感じるようであれば、すでに自分が持つ知識やスキルからひとり起業のアイデアを選ぶことをおすすめします。

3.低コストで始められるもの

ひとり起業をするのであれば、できるだけ低コストで始められるビジネスをおすすめします。
初期投資が大きい事業やランニングコストがかかりやすい事業は、黒字になるまで時間がかかってしまいます。
反対に、低コストで始めることができれば、初期費用の回収も早く、比較的早い段階で黒字化することが可能です。

起業した時点では、想像以上に売上げが伸びないことがあります。だからこそ、赤字が長引かないように極力少ないコストで始めるのが大切です。
どれだけの初期投資やランニングコストがかかるのかを把握し、低コストで始められる起業アイデアを選択してみてください。

ひとり起業におすすめのアイデア10選


ひとり起業のアイデア探しには時間がかかります。
なかなか思い浮かばないという人は、ひとり起業に適したビジネスを把握し、そこからアイデアを考えるのも良い方法です。
ここで、ひとり起業におすすめのビジネスモデルを10種類ご紹介します。

1.ネットショップ

実店舗を出店するとなると、数百万円以上の初期投資が必要です。一方、ネットショップなら実店舗よりも少ない初期投資で、オンライン上に自分の店舗を持てます。
最近は誰でもクオリティの高いネットショップが作れるサービスが充実しているので、起業初心者も参入しやすくなっているのも大きなメリットです。

ネットショップの場合、取り扱う商品の選択肢は多岐にわたります。
ターゲット層にニーズのある仕入れ商品を販売するだけではなく、ハンドメイドが得意な人やイラストが描ける人などはオリジナルグッズを販売することが可能です。

また、製造元や卸元が直接商品を発送するドロップシッピングや受注販売など、工夫次第では在庫を持たずに物販事業を行うこともできます。

2.ネットビジネス

ネットビジネスとは、インターネットを活用して利益を得るビジネスです。具体的には、アフィリエイトや「YouTube」の動画などが挙げられます。

アフィリエイトは、自分のブログやホームページで紹介した広告を経由して商品の購入や資料請求などをしてもらうことで、報酬を獲得できるビジネスです。
自ら商品を売るのではなく、口コミやレビューを書くだけなので、気軽にチャレンジできます。パソコンやスマートフォンが1台あればできるので、副業にも最適です。

「YouTube」には動画を収益化できるプログラムがあり、投稿した動画の再生数に応じて広告収入を得ることができます。
動画で稼ぐとなると、「YouTuber」のように顔出しや面白い動画を作らなければならないというイメージを持つかもしれません。

しかし、実際には料理動画やゲーム実況、デッサンなどスキルアップ動画などでも再生数が伸びているケースは多くみられます。
そのため、自分の得意分野がビジネスチャンスにつながる可能性は十分にあります。

3.スキルの販売・代行

自分のスキルを人に提供して、利益を得るビジネスモデルもあります。
例えば、Webライティング・動画編集・サイト作成・SNS運用など、専門性の高いスキルは市場から求められやすいといえます。

実際、クラウドソージングサイトなどでは、「動画や記事、サイトを作ってほしい」・「SNS運用を代行してほしい」などの案件を見つけることが可能です。
もともと持っているスキルをビジネスに活用するので、ほぼ資金やリスクなしで取り組むこともできます。
また、完全リモートでの対応が可能な仕事であれば、場所を問わず受注できるので、仕事がなくなるリスクは低いといえます。

4.情報商材の販売

自分が持つ有益な情報を商品として売る方法もあります。自分だけが持つ価値の高い情報は、お金を出してでもほしいと思う人は少なくありません。
そのため、情報商材の販売は大きなビジネスチャンスにつながる可能性があります。

情報商材のジャンルは多岐にわたります。お悩み系であれば、美容・健康・恋愛などのノウハウを商品にすることが可能です。
また、投資ノウハウや資格や免許を取るための勉強方法など、誰かの役に立つ情報も商品に最適です。

5.コンサルタント

ひとり起業であれば、コンサルタントもおすすめできます。コンサルタントは、顧客の悩みや課題を聞き、解決策や改善案を提案する仕事です。
こちらも自分の専門知識やスキルを活かすことができます。コンサルタントのジャンルも多種多様です。
起業コンサルタントや営業コンサルタントといったビジネス系もあれば、人生設計をサポートする人生コンサルタントとして活躍する人もいます。

また、コンサルタントは資格がなくてもなることが可能です。
キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー・士業資格などの資格があれば、専門性の高い提案ができる証明になり、顧客からの信頼が高まるメリットがあります。

6.レンタルビジネス

レンタルビジネスとは、名前の通りレンタルサービスを提供する事業です。
例えば、冠婚葬祭に関するグッズをはじめ、スーツケース・ゲーム類・楽器・シーズン用品など利用頻度は低いものの、高価で購入が難しいものはレンタルで利用したいという人は少なくありません。

レンタル用品を揃える必要があるので初期費用はかかりますが、レンタルを通じてお金が入る仕組みが構築されれば、少ない労力で利益を上げることが可能です。
アイデア次第で、大きなビジネスにつながる可能性もあります。

7.教室の運営

教室は、自宅の一室やレンタルスペースなどを活用して開業できるので、ひとり起業にも最適です。教室というと子ども向けの学習塾が定番です。
学習塾の開業に教員免許など資格や免許は不要なので、誰でも開業はできます。

また、教室は学習塾だけに限らず、スマートフォン・タブレット・パソコンなどの教室や料理教室など、様々な分野で開業することが可能です。
そのため、勉強以外の自分の強みをビジネスにすることができます。
指導方法もひとつの教室に人を集めるだけではなく、家庭教師やオンライン講座という形で教室の運営もできます。

8.飲食の販売

飲食の販売となると店舗が必要となりますが、実店舗を開くのではなく、屋台や移動販売で開業する方法もあります。
実店舗だと料理人以外に、オーダーを取ったり料理を運んだり、会計を担当したりするホールスタッフも必要です。
しかし、屋台や移動販売なら接客と料理を同時に行うことが可能で、さらに実店舗よりも初期投資が少ないので、ひとりでも経営しやすいスタイルといえます。

移動販売であれば場所に縛られず、自慢の料理やドリンクを人々に提供できることもメリットです。
特に飲食店が少ない地域では、気軽に買って食べられることから注目の的になりえるでしょう。
ゆくゆくは店舗を持ちたい人も、地盤を固めていく意味で屋台・移動販売からスタートするのも良い方法です。

9.代行ビジネス

代行ビジネスとは、個人や企業の代わりに特定の仕事や業務などを行うサービス業です。面倒な業務や作業を任せられるので、代行ビジネスも需要は高まっています。

そのような代行ビジネスには、いろいろなジャンルがあります。
家事代行や運転代行をはじめ、賃貸物件を借りる際の保証人になる保証人代行、助成金・補助金の手続き代行、パーティーの幹事代行など、個性的なサービスを展開する起業家も少なくありません。
アイデア次第で、様々な代行ビジネスを展開できます。

10.軒先ビジネス

軒先ビジネスは、近年メディアでも注目されるビジネスモデルです。
マンションの空スペースやスーパーの駐車場など、使われていないスペースを時間単位で借りて事業を行うものです。

お店を持たずに商売ができるので、少ない初期投資で参入できます。
また、立地条件の良い場所や客入りが良い時間帯でスペースを借りられるため、集客に大きな労力を使わずに済む点もメリットです。
軒先ビジネスは、飲食・服・雑貨などを販売するビジネスと親和性の高い点が特徴です。

まとめ

ひとり起業に挑戦したいものの、良いアイデアが見つからない時は、周りの人に相談したり、起業家コミュニティや起業支援を通じて情報を得たりしてみましょう。
他者の意見や悩みから今までになかったアイデアが見つかるかもしれません。

また、自分の強みや普段から抱いている不満も新しいビジネスを生み出すヒントになる可能性があります。
アンテナを張り巡らせ、ひとり起業を成功させるアイデアを探してみてください。

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創業時に役立つ情報を手に入れられるので、ぜひお役立てください。

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(編集:創業手帳編集部)

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