検索上位で注目度アップ!起業家や経営者が行うべきオウンドメディアのSEO対策とは?

創業手帳

SEOの歴史から見る現代の対策とは?オウンドメディアSEO対策の失敗例と必要なことを具体的に紹介

オウンドメディアに必要なSEO対策

(2020/08/12更新)

自社のブランディングや広告活動のために「オウンドメディア」を活用している起業家や経営者も多いのではないでしょうか。

HPやブログなど、100%自己発信で情報提供できるオウンドメディアは、インターネットを使ったデジタルマーケティングが主流となっている現在において欠かせない企業戦略の1つです。自由にコンテンツを作成でき、アピールしやすいという特徴があるオウンドメディアですが、ただやみくもにコンテンツの作成と発信を行っていてもサイト訪問数は増えません。

そこで重要なのがSEO対策です。よく耳にする言葉ですが、実際にどういったものなのか、どのようにしてその対策を自社サイトに反映していけばいいのか、具体的にわからないという方も多いでしょう。

そこで今回の記事では、変化し続けるSEOの歴史をたどりながら、起業家や経営者がオウンドメディアの運営で行うべきSEO対策について見ていきます。

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SEO対策とは?なぜ必要なの?

SEOとは、「Search Engine Optimization」の頭文字を取ったもので、「検索エンジン最適化」という意味があります。
SEO対策とは、Yahoo!やGoogleといった検索サイトでキーワードを入力した際に、上位表示させるための施策のことです。
オウンドメディアにとって、なぜSEO対策は必要なのでしょうか。

SEO対策を行うべき理由

オウンドメディアでSEO対策を行うべき理由は、できるだけ検索上位に表示され、多くのクリック数を獲得するためです。自社サイトへのクリック数が上がればサイト内からの申し込みや予約、購入などが増えたりして、自社で立てた最終目標の達成に繋がります。
ユーザークリック率(CTR)は、検索結果1ページ目の1位は約21%、10位は約1.6%で、その差は12倍近くにも及ぶというデータもあり、検索上位表示がいかに大切であるかわかります。

現代SEO対策で間違った手法

SEO対策の悪い例
オウンドメディアを検索結果の上位に表示させることは、ニーズに合った消費者を流入できるという観点から、将来的な売り上げを見込める戦略です。しかし、正しいSEO対策を行わなければ、検索上位を狙えません。

検索サイトの代表格である「Google」では、アルゴリズムを用いたサイト評価を独自で行っており、そのアルゴリズムは常に変化しています。以前は、質より量を重視した記事の量産、キーワードの羅列による内容のない記事、被リンクをたくさん貼り付けたサイトなどが、検索上位に表示されることもありました。
しかし、それらは今はもう通用しなくなっています。
意味のないSEO対策をしてしまわないために間違った例を見ていきます。

間違ったSEO対策~その1~キーワードを詰め込んだだけの記事

検索上位を狙うためのSEO対策として、「キーワード」を盛り込むことは重要な要素です。一昔前のSEO対策であれば、狙ったキーワードを大量に含めることで上位表示が有効でした。しかし、現在では、ただ単にキーワードを詰め込んだだけのコンテンツは、Googleによって「スパム」として認識されてしまう可能性があります。
ページタイトルだけでなく、見出し、本文のなかにキーワードを過度に入れることによって、SEO対策として逆効果につながるため注意しなければなりません。

連動性を持たせるような自然な形でタイトルにキーワードを入れて、ユーザーが情報を得やすいように適度にキーワードを散りばめることが、現代SEOとして評価されています。

間違ったSEO対策~その2~低品質記事の量産

コンテンツの量産は評価につながるとされていますが、質の悪い記事は量産しても意味がありません。具体的には、キーワードを変えただけで中身は同じような記事や、競合サイトのコンテンツをそのままコピーしただけの記事などがあげられます。
ひたすら記事を大量生産するという手法が行われていましたが、現在の検索アルゴリズムでは評価をされないため、1つ1つ丁寧に記事を作成しなければなりません。

間違ったSEO対策~その3~悪質な被リンクを増やす

Googleの検索アルゴリズムでは、「被リンク数」を有効な対策としています。被リンクとは、自社で保有しているオウンドメディアなどが、他サイトで設置されたリンクのことです。
被リンク数が多ければ多いほど、外部ページから「有益な情報発信」として高評価されているとみなされ、アルゴリズムにも高評価されます。
ただし、質の悪い被リンクは、逆に評価が落ちてしまうため、気を付けなければなりません。大量のドメインをつくり、自作自演でリンクを掲載することや、公序良俗に反したサイトからの被リンクは、検索順位の結果に悪影響を及ぼします。

SEOの歴史からヒントを得る

アルゴリズム変更に伴うSEO対策
正しいSEO対策を行うためには、SEOの歴史を振り返り、どのような変化が起きてきたのかを調べる必要があります。Googleによる評価方法は常に変化しているため、その時代に適したSEO対策を行わなければなりません。
それでは、過去のSEOがどのような観点で評価をされ、現在まで変化をしてきたのかを振り返ってみましょう。

2000年代のSEO 【Google誕生によるSEO改革】

SEO自体の歴史は浅く、1990年代にインターネット上において「キーワード」を用いた検索サービスが始まりました。その後、1990年後半に、検索エンジン最大手である「Google」が誕生し、本格的にアルゴリズムによる検索順位の評価が行われるようになります。

2000年代のSEOのキーポイントは、現在でも重要とされている「被リンク数」です。「Page Rank」と呼ばれるアルゴリズムによって、被リンク数が多いサイトほど優れているという評価を受けていました。このため、SEO業者を通して被リンクの購入や、ディレクトリ登録サービス、相互リンクを行うことがSEO対策に効果的だったとされています。

2010年代前半のSEO 【低品質サイトの排除】

2010年代前半に入ると、国内の大手検索エンジンサイトである「Yahoo!JAPAN」もGoogleの検索エンジンシステムを使用するようになり、SEOは全てGoogleに依存するという形態に変わります。2000年代に起きていた不当な方法を使って、検索順位を上げようとするサイトに対してペナルティを課していく方針が採用されたのもこの頃です。

検索結果の浄化を行うために2011年に発表した「パンダアップデート」によって、複製や自動でつくれられた「低品質のコンテンツ」を排除し、良質なサイトを適切に評価する動きが進められます。
さらに、2012年の「ペンギンアップデート」では、不自然な被リンクがあるサイトや過剰な相互リンクといった、2000年代にSEO対策として用いられた手法がGoogleによって違反であると示されました。

2010年代後半のSEO 【モバイル媒体との親和】

2010年代に入り、インターネットに接続できる媒体として大きな変化を生み出したのが「スマートフォン」です。これまでは、パソコンでの検索が一般的でしたが、時代が進むにつれて、個人が所有するスマートフォンでのインターネット利用が急激に増加しました。

インターネットへの接続媒体の変化は、SEOにも大きな影響を与えています。2015年には「モバイルフレンドリーアップデート」によって、パソコンだけでなく、モバイル端末にSEOもが適応されるようになりました。
キーワードや被リンクなど「テクニック」がSEO対策の主体でしたが、今後は、社会の急速な変化に対応していく必要があります。

現代におけるSEO対策としてできる3つのこと

アナリティクス分析によるサイトのブラッシュアップ
SEOの歴史が示しているとおり、各年代によって対策方法は、大きく異なります。Googleのアルゴリズムは、常に変化を続けているため、時代に沿ったSEO対策を自社のオウンドメディアに反映しなければなりません。
そして、いまこの瞬間にも検索順位は、さまざまな要因がGoogleによって評価をされることで変動しています。WEBマーケティングの担当者は、常にSEO対策に注視するようにしましょう。

SEO対策による優良サイトを運営する方法として効果的な方法を3つあげていきます。

その1:SEOに強いCMS(コンテンツ管理システム)を選ぶ

CMSとは、「Contents Management System」の略で、ホームページなどを立ち上げる際に、WEBやプログラミング言語の専門知識を必要とせずに管理が可能なシステムのことです。

幅広く利用されているCMSの代表格である「WordPress」は、インターネット上に情報が多く掲載されており、拡張性が高いことなどから、Googleの開発担当者からも高評価を得ています。また、豊富なプラグインが用意されているため、WEB知識の浅い個人でも比較的簡単にSEOの効果を得やすいのがポイントです。
自社で新たにオウンドメディアをつくる場合でも、SEOに最適化されたCMSを選ぶことで、検索順位の上位を比較的狙いやすくなります。

その2:E-A-Tを意識したサイト構成

Googleにおける検索品質評価のガイドライン内にて、SEOに最も重要な要素として「E-A-T」を挙げています。
E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の3つの単語を合わせた言葉で、高品質なページとして評価を受ける基準です。

たとえば、ある分野における専門家が執筆した記事や、業界内で成功を収めている経営者の方が運営しているサイトなどは、専門性も高く、ポジションから説明できる点から権威性もあり、記事内容における信頼性を満たしています。つまり、E-A-Tが表しているように、筆者の世間的な評価や、特定の領域に強い高品質なページこそがSEO対策に最適であるということです。

その3:検索流入だけに依存しないSNSを活用した集客

新しいアプリなどが開発されるにつれて、検索エンジン以外の方法からでも情報を得られるようになりました。TwitterやInstagramなど個人間での情報のやりとりが可能になったことで、商品やサービスを調べる際に検索バーにキーワードを入力するのではなく、SNSを利用してリアルな情報を調べる形態に移行しつつあります。

メディアの増加に伴い、SEOやリスティング広告の競争が激化していることから、費用だけでなく対策にかける時間も必要です。今後はキーワードによる検索流入に加えて、SNSを活用した2重の導線を確保することが、自社のオウンドメディアを成長させるための欠かせない施策となります。

粘り強く続ける必要があるSEO対策

一昔前では、キーワードを大量に組み込むことや、被リンクを購入するなど「テクニック」の面がSEOに効果的でした。しかし、現代SEOでは、良質な被リンクの確保や、E-A-Tによる評価基準を満たし、読者にとって有益なページをつくることが、検索順位上位を狙うための必須条件です。
良質な被リンクの獲得や、オウンドメディアに対して専門性や権威性、信頼性を与えていくには、粘り強く読者にとって有益な情報を発信し続けなければなりません。

継続することがSEO対策の近道

オウンドメディアを立ち上げたばかりの初期段階では、SEOの効果はすぐには表れません。ゼロからドメインをつくり、ページの作成を始めていっても、検索順位の上位を獲得できるようになるまで、半年以上はかかると言われています。
E-A-Tの評価を高めるには、自社のマーケティング担当者による記事作成だけでなく、専門性のある執筆者への外部発注も有効です。読者が必要としている情報を正しく供給できる高品質な記事をつくり続けることが、検索順位の上位を狙う近道です。

デジタルマーケティングは重要な経営戦略

起業家や経営者が自社のサービスや商品の販路を拡大するためには、オウンドメディアを立ち上げ、検索エンジンによる顧客の流入を増やすことが1つの方法です。しかし、競合企業が多い業界では検索キーワードによる競争が激しく、思うような結果をすぐに得ることは難しいでしょう。そのため、粘り強く情報発信を続けていくことが大切です。

SEOのアルゴリズムは、時代に合わせて変化が起きているため、最新情報に基づいたSEO対策の実践が求められます。テクニックやお金で順位を得るという方法はではなく、良質な記事を継続して作成することがSEO対策の基本です。

創業手帳冊子版では、WEBマーケティング対策をはじめとした、起業家や経営者にとって必要な情報を掲載しています。新しいマーケティング手法など気になる方は、ぜひご活用ください。

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(編集:創業手帳編集部)

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