海外のSEOプロ1,500人が考える「Webアクセスを増やす基本」

創業手帳

米SparkToroが、SEOのプロ1500人に行ったアンケート結果を、創業手帳大久保が紐解きます

(2019/09/26更新)

事業の立ち上げや拡大には、今やWebサイトは欠かせません。Webサイトが様々な施策のベースになります。ただし、Webサイトを作成しただけでは意味はなく、閲覧されることで初めて効果を発揮します。そこで、検索エンジン対策(SEO※1)が重要になってきます。
今回は米国のSparkToroがSEOのプロ1500人以上に行ったアンケート「検索順位に影響を与える要因」の調査結果を創業手帳の創業者大久保が解説します。
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※1SEO:「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化を意味する言葉。

この記事の解説者 大久保幸世
創業手帳 株式会社 代表取締役
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計100万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。無料創業相談も受付中。
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日本では検索エンジンシェアはYahoo!、Googleが二分。
ただしSEO対策はGoogleオンリー

日本での検索エンジン利用者シェアは、Yahoo!とGoogleで二分しています。
ビジネスパーソンはGoogleのユーザーが圧倒的に多く、一方でYahoo!はインターネット利用の初心者からの支持が根強いのです。
起業家は自分自身や周りがGoogleを利用することが多い(面白い傾向ですね。)ので、Yahoo!を軽視しがちですが日本全体のシェアで言うとYahoo!が半分以上を占めるので注意しましょう。
しかし、Yahoo!の検索エンジンの検索技術はGoogle社が提供しているため(検索結果はGoogleもYahoo!も広告の表示以外ほぼ同じ)、結果GoogleのSEO対策が重要になってくるのです。

Googleは200以上の要素で順位を決定している

Googleでは、検索した際にユーザーが満足するサイトを表示するために日々、検索エンジンのアルゴリズム(※2)の変更が行われています。その検索結果の順位は、200以上の様々な要因から決定されています。
※2検索エンジンのアルゴリズム:検索順位を決定するための計算手順のこと。

その要因について、米国のSparkToroがSEOのプロ1500人以上にアンケートを取り、結果を公表しています。創業手帳では、この結果の解説・分析を行います。

「SEOプロフェッショナル1500人が回答。検索エンジンのランキング要因」
https://sparktoro.com/blog/resources/google-ranking-factors-2019/
(調査内容)
・対象は1,584人のSEO担当者
・26項目のランキング要因に0点~10点の採点を行う

第1位はページコンテンツの関連性!

結果は以下の通り。

SEOのプロが評価する上位10要素
1位 ページコンテンツ全体の関連性
2位 リンクしているWebサイト&ページの品質
3位 検索クエリと関連する語句の使用
4位 ドメインのE-A-T評価
5位 モバイル対応
6位 完全一致のキーワードを使用
7位 被リンクの量と分散性
8位 一般的な事実に基づいた正確な情報のコンテンツ
9位 ドメインのリンクオーソリティ
10位 ページのE-A-T評価
出典:Google Ranking Factors 2019: Opinions from 1,500+ Professional SEOs

第1位だったのが「ページコンテンツ全体の関連性」です。

これは、Webサイトのコンテンツが特定のテーマを扱っているサイトのほうが有利に働く傾向があることを意味しています。

また、4位と10位のE-A-T評価というのは、Googleが公開する検索品質評価ガイドラインで定義されているWebサイトを評価する基準の1つのことです。E-A-Tは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったもので、サイトやコンテンツの信頼性や専門性、権威性を重く見るGoogleの最近の傾向がこの結果から分かります。

起業家がホームページに自身の専門性の高い記事を掲載するようなケースもあると思います。その際は、専門性が有るしっかりとした記事を掲載すると良いでしょう。できれば、記事を裏付ける事が入り内容がまとまっている記事が望ましいです。また、今回の記事はあくまでSEOの話ですが、基本的に読みやすさを忘れないことも肝心です。文章の明瞭さや、読者の立場に立った視点、写真などのビジュアル、まとめ、などもするとぐっとみやすくなります。SEOだけでなく、人が読んで読みやすい、自社のメリットになることも意識するようにしましょう。

「Googleが」ではなく「Googleを使っている人が」何を望んでいるかを考えよう。Googleは長期的にみれば検索している人が喜ぶ方向に確実に進化している。

1位から3位から分かることは、検索した時にちゃんと関連したサイトが表示されるということを重視しているということですね。

検索したら「関係ない変なサイトが出てきた!」というのは、Googleが避けるべき事態です。
検索キーワードに沿ったちゃんとしたサイトが表示されることを、検索するユーザーが望んでいるということです。そういったサイトづくりが、キーワード設定で望まれるということです。

サイトの質よりも、裏技的なSEO対策を駆使したサイトが簡単に検索エンジンで上位に来る時代が有りましたが、やはり時間の経過、Googleのアルゴリズムの進化とともに、昔ほどその対策が有効ではなくなり、逆にその反動が大きくなっています。

以前、一部のGoogleの原則に抵触した裏技的なSEO対策が全盛の時代が有りましたが、自社サイトではその手法は「過去のアップデートの傾向から3年以内に無効になるであろうから、リスクのほうが大きい。時間はかかってもE-A-Tを重視していこう」と予測して見送ったことがありました。実際、その手法はその後無効となり、自社のサイトは無傷で切り抜けられ、むしろ検索順位が相対的に上がることになりました。

ギリギリを攻めていた「SEOのプロ」を含めた業界が大騒ぎになり、なぜ、自分がアルゴリズムの変動を予測できたのか、と言われたことがありました。

ただ、Googleの進化の方向から見ると、重視している原則はそこまで変わらないので、テクニカルな手法をリスクを負ってやるのは「プロ」にまかせて、普通のサイト運営者は原則に則った、メジャーな手法に徹したSEO対策を重点的にやるのが、本質的、実務的にも好ましいと思います。

検索エンジンの進化はスタートアップにとってチャンス。
快適でコンテンツが充実したサイトを。

総合的なサイトよりも、良く掘り下げられて中身が濃く、専門性の高いコンテンツ、テーマ性のあるサイトが評価されやすいことをこのランキングでは意味していることがわかります。

逆に言うと、様々なコンテンツを扱っている大きな会社のサイトが必ずしも有利ではないことを意味しています。

このことは、起業家・スタートアップにとっては、一点突破で良いコンテンツを自社のWebサイトに集積していくことで、大資本とも戦いうる可能性があることですね。起業家にとっては、チャンスと言えるでしょう。

他にも下記の評価項目があります。

・Webページの読み込み速度
・コンテンツの公開の鮮度/最新性
・特定のランキングページを指すリンクのアンカーテキスト
・ページ上のコンテンツの合計量
・クエリに関連する一意の画像/ビジュアルの使用
・サイトのアクセシビリティ要因(見やすさ)
・ウェブサイト/ドメインの年齢(経過年数、古さ)

サイトの読み込み速度については、サーバーが重くサイトの表示が遅いことなどがあるとGoogleからの評価が下がってしまうということです。また、アクセシビリティや問い合わせフォームなどと合わせて、ユーザーが快適な体験をできることがGoogleから評価されています。

コンテンツの鮮度、コンテンツの合計量に関しては、価値があるコンテンツを充実させているところが強いということを意味しています。特にコンテンツのボリュームについては、近年のSEO対策で重要になってきています。

ウェブサイト/ドメインの年齢については、長く一定のテーマで継続しているサイトのほうが評価されるということです。Webサイトは早く始めることが肝要ということですね。

一般のユーザーはどうするべきか。まずはこれをやろう

さて、一般のサイト運営者はSEO対策として具体的に何をするべきでしょう?
SEOのプロフェッショナルが扱う用語は分かりにくい面もあります。
SEO対策の初心者で、かつ、それに割ける時間が限られている場合、まず何に気をつけるべきでしょうか。
今回の調査結果と、初心者が具体的にできることを考え合わせると下記の点はまず着手していくべきです。

・タイトルにキーワードを入れる。またそのキーワードに沿ったサイトのコンテンツにしていく。
・サイトの記事を充実させる。コンテンツ量を増やす。(やはりテキスト量が武器になります。自分の専門性が活かせる記事は特に良いです。)
・問い合わせをしやすくしたり、サイトの反応速度を上げたり、ユーザーが快適に見られるサイトにする。

これらは当たり前かつ、読者・サイト運営者にとって双方のメリットになることなので、地道にやっていきましょう。

Googleの変動に負けない究極のSEO対策とは?

全体として、専門性の高いコンテンツが充実したサイトをGoogleが高く評価する傾向が続いています。

調査元のSparkToroのCEOであるランド・フィッシュキン氏は、

「現在はコンテンツと品質が優位を占めている」

とコメントしています。

過去、検索エンジンの穴をつく、あるいはギリギリのラインを狙ったSEO対策は、検索エンジンのアップデートで落とされていく時代が繰り返されてきました。

いまだにリンクとキーワードは重要視されていますが、それらが極端に高く評価されていた時代は終わり、本来、検索上位に来るべき「良いサイト」がより上位に来る方向でアップデートが繰り返されています。

SEO対策の評価項目をチェックしつつ、コンテンツの充実した良質なサイトを作り、繰り返されるアルゴリズムの変動に強い究極のSEO対策をしていきましょう。

創業手帳でも多くの起業家からこのような相談をいただきます。
やはりまずはホームページ、そしてSNSアカウントの運用が、低い費用で効果的なPRの手段です。
一方で、検索で上位に来ず、見られなければ意味がないので、SEOも意識しながら、運営していきましょう。

Webサイトや資金調達、広報など全般の情報は冊子版の創業手帳にも掲載されているので読んでみてくださいね。創業手帳を無料でもらう

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(編集:創業手帳編集部)

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