スタートアップワールドカップ2022優勝はSRTX!日本のスカイドライブは準優勝で大健闘

ペガサステックベンチャーズが運営するスタートアップワールドカップ決勝戦が現地時間9月30日サンフランシスコで開催された。決勝戦会場のサンフランシスコ・マリオットホテル・マーキスに2000人の観衆が詰めかけ、世界の予選を勝ち抜いた56社がプレゼンを行った。

日本からは空飛ぶ車のスカイドライブ、新電力事業のLooop、ファインバブルで汚れが付着しにくい水を手掛けるウォーターデザインの3社が残ってプレゼンテーション。また、アメリカ版”マネーの虎”「シャークタンク」出演のケビン・オライリー氏など著名人が講演を行った。
カナダ代表で新素材で破れないパンストのSheetexを展開するSRTXが優勝。破れて廃棄され買い替えることが前提のパンストを破れない素材で作るという点がSDGs時代に評価された。

また、日本のスカイドライブの福澤知浩社長は世界準優勝。空飛ぶ車の映像は会場の空気を変えるインパクトがあった。

スタートアップワールドカップを運営するペガサステックベンチャーズは現在230社に投資をしている2700億円規模の巨大ファンドだ。
代表のアニス・ウッザマン氏は創業手帳でもインタビュー記事が何度か出ており、日本とシリコンバレーの架け橋となることをミッションとしており、大企業のCVC投資の支援なども行っている。コロナの影響を感じさせない大盛況で来年以降の展開も注目される。

アニス・ウッザマン氏コメント
「創業手帳の読者、日本のスタートアップの皆様、こんにちは!スカイドライブは英語が母国語ではないハンディの中で運優勝になったのは凄いことだと思います。トップ3は甲乙つけがたく誇るべき成績だと思います。来年以降もスタートアップワールドカップは開催していきます。日本の皆様も来年に向けてぜひエントリーして下さい。一緒にスタートアップを盛り上げ頑張りましょう!」

スカイドライブ福澤社長コメント
「英語でジャッジから質問された時のやり取りは覚えていないくらい緊張しました。優勝できなかったとはいえ多くの方に見て頂けたのは今後、大きなプラスになると思います。創業手帳、日本の起業家に向けてのメッセージですが、自分も起業した時に分からない所を創業手帳を読んで調べたことを覚えています。2回めの起業ですが今はスタートアップワールドカップのような舞台や創業手帳もあり起業の環境は昔より整ってきたと思います。起業は自分の可能性を試せ、社会を変えることもできる素晴らしいことだと思います。一緒に頑張ってこの国を盛り上げていきましょう!」
破れないパンストのSheetexが優勝し投資賞金100万ドル(約1.5億円)を獲得した。
運営元のペガサス・テックベンチャーズ代表のアニス・ウッザマン氏。東工大出身で日本語が堪能だ。
会場に強烈なインパクトを残し世界ベスト3入りしたスカイドライブ福澤知浩社長巨大なワールドカップ。来年は誰の手に?

関連記事
・世界で1600億円投資!アニス・ウッザマンがニューノーマル時代の注目ベンチャーを緊急解説
・アニス・ウッザマン氏から日本の起業家へ 「海外と渡り合う方法」(インタビュー後編)
・「日本の若者は世界にチャレンジして欲しい。そのための架け橋になる!」アニス・ウッザマン氏インタビュー
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。

大久保の視点

コロナ後、久々の開催となったスタートアップワールドカップ。 これだけの数のエントリーが合ったのアフターコロナ・ウィズコロナを印象付ける。 決勝に残ったスカイドライブは「日本の良さ」が全面に出たプレゼンだった。 日本からはCVC・大企業投資の関係者も参加しており、大企業のスタートアップ投資の流れを感じた。 またエントリーした会社は途上国を含む世界各国に広がっておりスタートアップが世界的な流れとなっていることを感じた。 ジャンルでいうと、医療、アプリ、IP、シェアリングエコノミー、ハード、マッチングプラットフォームなど多岐にわたる。 先進国では、高齢化を反映して医療系の会社も多い印象だった。

解説者紹介

大久保幸世 創業手帳 株式会社 代表取締役

大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。

創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
カテゴリ イベント
関連タグ CVC Looop SkyDrive VC アニス・ウッザマン ウォーターデザイン シリコンバレー テクノロジー ペガサス・テック・ベンチャーズ 海外 福澤 知浩
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

イベントの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

衛星データを活用した農地状況把握アプリ「アクタバ」などを提供する「サグリ」が「SBテクノロジー」と資本業務提携
2022年12月21日、サグリ株式会社は、SBテクノロジー株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 サグリは、農業・環境の課題解決のため、衛星データ・AI技術・区画技術を活用したサー…
農業用自動収穫ロボットや次世代農業パッケージを開発する「AGRIST」が資金調達
2022年10月7日、AGRIST株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 農業用自動収穫ロボットの開発や、自動収穫ロボットに最適化したビニールハウスの開発、農業AIの開発などを行っています…
先進コンテンツ等の表彰と販路開拓支援「Tokyo Contents/Solution Business Award 2023」 募集開始
2023年4月20日、東京都は、「Tokyo Contents/Solution Business Award 2023」の募集を開始したことを発表しました。 東京都は、都内中小企業者などの、xR、A…
令和6年度「中堅・中小企業輸出ビジネスモデル実証事業費補助金」
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、令和6年度「中堅・中小企業輸出ビジネスモデル実証事業費補助金(中堅・中小企業の輸出を支援する民間事業者による新たなビジネスモデルを構築する事業)」の公募について発表しま…
「都市開発案件形成支援事業費補助金(海外スマートシティ案件形成支援事業)」
国土交通省は、令和5年度「都市開発案件形成支援事業費補助金(海外スマートシティ案件形成支援事業)」の公募について発表しました。 スマートシティ案件形成を加速するとともに、スタートアップ等の中小企業も含…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集