分厚いマニュアルはもういらない。レンズに投影するマニュアル「Manual Assist」はどうやって生まれたのか?エイブリッジ寺田氏インタビュー

tool


機械のメンテナンスや修理を担当する方のなかには、「調べたい箇所のページを開くまでに時間がかかる」「そもそも持っていくのにかさばって邪魔になる・・・。」と困っている方も多いのではないでしょうか?
そんな方にご紹介したいのが「Manual Assist」。これは、装着するメガネ(ウェアラブルグラス)のレンズにデータとして取り込んだマニュアルを投影して、分厚いマニュアルを開かなくてもレンズに映った対応ページを見ながら作業することができる、というもの。
今回はこのシステムを開発した企業である株式会社エイブリッジの寺田徹 大阪支社長にお話を伺いました。

ー早速ですが、「Manual Assist」の特徴を教えていただけますか?

「Manual Assist」は、装着したメガネ(ウェアラブルグラス)のレンズに、マニュアルデータを投影することにより、分厚いマニュアルを見なくてもスムーズに作業ができるサービスです。

特徴は、サーバーを使わずに利用できますのでWifiが届かない場所でも利用できる点です。また、ページを探すのに、QRコードやARなどで呼び出すこともでき、工場などの組立などの箇所箇所にQRコードを記載すれば、その作業場所にあった内容をすぐに呼び出すこともできます。

お客様からは、修理の場面だけでなく、社員教育にも使えそうですね」と評価を頂いています。

ー「Manual Assist」を開発したきっかけはどのようなものでしたか?

ある製造メーカー様のアフターサービス様が分厚いマニュアルを見ながら故障や保守の作業をしているのを見て、「もっとスマートに作業が利用できるようにするには、どうすればいいだろうか?」思ったのがきっかけでした。

そこから社内でディスカッションをしていく中で、「ウェアラブルグラスの中に分厚いマニュアルを入れて、それを見ながら作業できれば便利そうだ!」と思い、開発しました。

ー創業までの経緯を教えてください。

IT技術の進歩で環境がどんどん変る中、世界の中で日本が遅れを取らないように、スピード感がある新しいプロダクトやサービス作りができる会社を目指し創業しました。

ー創業時に特に大変だったことは何でしたか?

プロダクトやサービスを展開するためには、新しい技術の検証や新しい工夫・アイデアが必要です。それに、プロダクトを進めるにあたり受託開発も当然避けれません。ただ、受託開発といってもどこの会社もできる事であれば将来的に残るものも少ないと考え、始めから、ARやAI、ホロレンズなどで新しい技術をお客様を説得し、導入してもらい新しい技術でチャレンジしました。

今でも、プロダクトやサービスを開発しながら受託開発も行っています。

ー今後はどのように事業を展開されていく予定ですか?

日本で開発してきたクオリティーをアジアへも展開しきたいと考えています。そのため、ミャンマーやベトナム、エストニアなど様々な国のエンジニアとの交流も始めています。

ー創業者の方にメッセージをお願いします。

目標に向かう気持ちがあれば、必ずその行動をしているので必ずたどり着きます。一緒に頑張っていきましょう!

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 便利なサービス
関連タグ システム開発
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フリースクールや通信制サポート校を運営する「無花果」が資金調達
2023年7月10日、無花果株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 無花果株式会社として通信制サポート校(学習等支援施設)「無花果高等学園」の運営や、教員研修システム開発を手がけるほか、N…
ライブコマース「PinQul」の運営元が2,700万円調達!
平成30年4月17日、株式会社Flattは、総額2,700万円の資金調達を実施したことを発表しました。 人気のインスタグラマーがライブ放送で最新のファッション情報を発信するアプリ「PinQul」を開発…
Jamstackを使ったWebサイト制作・システム開発事業を展開する「ちょっと」が5,000万円調達
2022年12月16日、ちょっと株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ちょっとは、Webサイト制作・システム開発の受託事業を展開しています。 2021年夏頃から、フロ…
ホテル・民泊横断検索サイト運営の「Stayway」が資金調達
株式会社Staywayは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社エボラブルアジアなどです。 ホテル・民泊横断型検索比較サービス「Stayway」や、旅行・バケーション・メディア「S…
岩手で介護福祉事業を展開する「航和」が資金調達
2022年9月1日、株式会社航和は、資金調達を実施したことを発表しました。 航和は、IoTを積極的に活用し介護現場の効率化を図った介護施設(居宅介護支援事業所、通所介護事業所、訪問介護事業所)の運営や…

大久保の視点

世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
IVSの進化・IVS京都2024現地レポート&島川敏明代表インタビュー
今年のIVSは何が違うのか スタートアップの代表的なイベントである「IVS(アイブイエス)」が、7月4日から6日まで京都市で開催されました。IVSの中で実施…
(2024/7/6)
「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」優勝は物流自動化のRENATUS ROBOTICS安藤 奨馬さん:賞金1000万円獲得!
日本最大級のピッチコンテスト「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」が2024年7月5日(金)に開催されました。 優勝(スタートアップ京都国際賞)…
(2024/7/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】