創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年7月7日空飛ぶクルマを開発する「SkyDrive」が83億円調達

2025年7月4日、株式会社SkyDriveは、総額83億円の資金調達を発表しました。
SkyDriveは、空飛ぶクルマの開発と、ドローン関連サービスの提供を行っています。
2025年4月に、大阪・関西万博会場内で公開デモフライトに成功しています。また、国土交通省航空局から型式証明の適用基準が発行され、証明計画策定へのフェーズへと開発を進めています。
今回調達した資金は、開発チームのさらなる増強、各種試験のインフラや環境整備、組織基盤の強化などに活用します。
空を飛ぶ乗り物、いわゆる「エアモビリティ」は、これまで旅客機やヘリコプターなどに限られていました。エアモビリティは他の交通機関と比較して、最短ルートで移動可能であり、離島・山間部などにも柔軟にアクセスでき、災害時にも利用しやすく、インフラ依存度が低いといった点を有しています。
一方で、これらの機体は、空港やヘリポートといった専用施設が必要であり、運用にも多大なコストや高度な操縦スキルを要するなどの理由から、一般社会での普及には高いハードルがありました。
しかし近年、航空技術と電動推進技術の急速な進展により、次世代の空の移動手段として「eVTOL(electric Vertical Take-Off and Landing)」の開発が世界的に注目を集めています。eVTOLは、電気駆動で垂直離着陸が可能な機体です。エアモビリティにおいて、垂直離着陸能力は滑走路のような広大な土地を必要としないという大きな利点があり、都市部や山間部など、従来の航空機ではアクセスが困難だった場所にも柔軟に対応できる可能性を秘めています。これにより、日常的な空の移動手段として、より身近な存在となる未来が、現実味を帯びつつあります。
eVTOLにはその他にも、低騒音、低運用コスト、高い安全性、ゼロエミッション(排出ガスゼロ)といった多くの利点があり、環境負荷の低減や持続可能な社会づくりにも貢献できると期待されています。
事業のさらなる成長のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ発行累計250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | eVTOL SkyDrive SkyLift エアモビリティ ドローン モビリティ 大阪・関西万博 株式会社 物流 空飛ぶクルマ 資金調達 運搬 電動垂直離着陸機 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年3月9日、エアモビリティ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。引受先は、日本特殊陶業株式会社です。 エアモビリティ(=空飛ぶクルマ)を、安全・容易・安価に航行・利用するためのサー…
2024年3月19日、株式会社エレクトリック・シープは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、第1弾プロダクトとして、Slack翻訳アプリ「TellYa(テルヤ)」をリリースした…
2025年5月26日、株式会社PeopleXは、総額7億6000万円の資金調達を発表しました。 PeopleXは、エンプロイーサクセスHRプラットフォーム「PeopleWork」、対話型AI面接サービ…
2022年10月5日、Pathfinder株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Pathfinderは、片道乗り捨て専用レンタカーの回送アウトレットプラットフォーム「…
2023年2月22日、株式会社テラーノベルは、総額約6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テラーノベルは、スマホ発小説投稿プラットフォーム「Teller Novel(テラーノベル…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…