タクシー・交通業界のDXを推進する「電脳交通」が25億円調達

2025年4月10日、株式会社電脳交通は、総額25億円の資金調達を発表しました。

電脳交通は、クラウド型タクシー配車システム「DS」や、配車業務委託サービス「タクシーCC」、クラウド型点呼システム「電脳点呼」などの提供を通じ、タクシー・交通業界のDXを推進しています。

今後は、タクシー事業者の経営課題に対応する総合的なサービスを提供していく計画です。具体的には、労務管理、業務効率化、車両の調達・管理支援、採用支援など、経営全般をサポートするソリューションを強化します。

今回調達した資金は、既存事業の強化、M&Aの推進、新規事業開発の推進に活用します。


タクシー業界では運転手の高齢化が進んでおり、人手不足が進行しています。法人タクシー事業者は過去10年間で10%減少し、運転手数は同じ期間に38万人から30万人へと減少しています。

一方で、インバウンド観光によってタクシー需要は増えており、タクシー業界では運転手不足が深刻な課題となっています。

このような背景のもと、電脳交通は、主に無線配車のデジタル化と業務効率化を実現するためのクラウドサービスを提供しています。

無線配車においては、タクシー会社の営業所にかかってきた電話を配車係が受け、最適なタクシーを手配する必要があります。

この業務はタクシー会社にとって大きな負担となっており、とくに人手不足と高齢化が深刻なタクシー業界においては、重要な課題となっています。

タクシー配車をデジタル化するサービスは、電話を中心とした配車業務の効率化を図ることで、タクシー会社の経営を大きく改善する可能性を秘めています。

今後は配車以外にもタクシー事業者の経営課題を解決するソリューションを強化し、タクシー事業者がより効率的で持続可能な運営を実現できる環境を構築していくとしています。

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