注目のスタートアップ

読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」を手がける「Yondemy」が1.2億円調達

company

2025年1月28日、株式会社Yondemyは、総額約1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Yondemyは、読書教育のオンライン習い事サービス「ヨンデミー」を運営しています。

読み聞かせ以後の読書教育をサポートするオンライン習い事サービスです。

AIが教師の役割を担い、独自に分析した2000冊以上の児童書データを活用し、個々人にあった最適なレベルの本を提供しています。

また、本を薦めるだけでなく、本を手に取るきっかけ作りから、読んだ後の感想共有、親子の会話促進など、子どもの読書体験を一貫してサポートしています。

今回の資金は、データ活用のためのシステム開発や、マーケティングに充当します。


こども家庭庁が2024年2月に発表した「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(速報)」によれば、満10歳から満17歳までの青少年のインターネット利用率は98.7%に達し、ほぼすべての人がインターネットを利用していることがわかります。一方で、0歳から満9歳までの低年齢層では、74.9%が利用しており、その中でも通園中(0歳から6歳)の子どもでは68%、小学生(6歳から9歳)になると90%と、特に小学校入学時に利用率が大きく上昇する傾向が見られます。

また、インターネットの平均利用時間は、青少年が約4時間57分、低年齢層が約2時間5分という結果が示されており、幼少期からかなりの時間をインターネット利用に費やしている現状が浮き彫りとなりました。

これに対して、国立国会図書館(国際子ども図書館)が2023年9月に公表した「子どもの読書に関する7年間の追跡調査」によると、小学1年生から高校3年生までの49.0%が平日に全く読書をしていない(0分)と回答しており、読書離れの傾向が見受けられます。さらに、全体の読書時間の平均は、2015年の18.2分から2022年には15.2分へと減少しており、読書習慣が徐々に希薄化していることが確認されました。

インターネットの利用時間が増加する一方で読書時間が減少している現状において、書籍は、信頼できる情報を提供する媒体として引き続き重要な役割を果たしています。読書には、読解力や語彙力の向上、自発的な学習を促す効果があり、子どもの頃に身につけた読書習慣が成人後も継続されるというデータも存在します。このため、子ども期における読書の習慣化は、教育の重要な柱とされています。

このような背景の中、Yondemyは、子どもたちの読書習慣を確立するためのサポートを目指し、ゲーミフィケーションを活用したアプリ「ヨンデミー」を展開しています。同アプリは、子どもが楽しく読書に取り組める仕組みを提供し、読書の価値を高めることに貢献しています。

企業を成長させるには人材の教育も重要です。読書はコストパフォーマンスに優れた学習方法のひとつです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、書店員が選ぶ社員教育に使える本10選を紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Yondemy オンライン データ ヨンデミー 会話 子ども 教育 書籍 株式会社 習い事 親子 読書 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
2024年は上限金額がアップ!東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ビジネス向けコミュニティプラットフォーム「Tailor Works」を提供する「テイラーワークス」が大阪イノベーションハブが実施する「OIHスタートアップアクセラレーションプログラム」第15期に採択
2023年7月25日、株式会社テイラーワークスは、大阪イノベーションハブ(公益財団法人大阪産業局)が実施する「OIHスタートアップアクセラレーションプログラム(OSAP)」第15期参加企業に選定された…
【3/23開催】オンライン説明会「助成事業説明会~製品開発や販路拡大の取組みを支援します~」
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、令和5年度「助成事業説明会」(オンライン)の開催を発表しました。 東京都中小企業振興公社は、都内中小企業者等の新製品や新技術の開発、国内外・オンラインの展示会への…
仮想通貨・ブロックチェーンメディア運営の「CoinPost」が映像製作スタジオ「NOMA」を率いる「EDLEAD」と業務提携
2021年12月2日、株式会社CoinPostは、EDLEAD inc.と業務提携契約を締結したことを発表しました。 CoinPostは、仮想通貨・ブロックチェーンメディア「CoinPost」を運営し…
調剤薬局・零売薬局・訪問看護などを展開する「GOOD AID」が3億円調達
2022年4月28日、GOOD AID株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 GOOD AIDは、2022年5月現在、調剤薬局「おだいじに薬局」を26店舗と、子会社であるセル…
発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」開発・製造の「DAIZ」が18.5億円調達
2021年4月19日、DAIZ株式会社は、総額18億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 これは、2021年3月25日に発表した農林中央金庫からの出資も含まれています。 DAIZは、…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集