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2024年11月14日【消費者庁】「消費生活意識調査」エシカル消費の認知度は27.4%
2024年11月7日、消費者庁は、令和6年度第3回「消費生活意識調査」の結果について発表しました。
「消費生活意識調査」では、消費者の意識や行動、消費者問題等について、その時々のテーマで随時調査を実施しています。令和6年10月は、「エシカル消費」を中心に調査を行いました。
調査方法
全国の15歳以上の男女5000人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施。
ポイント
エシカル消費の認知度
知っていると回答した人(「言葉と内容の両方を知っている」または「言葉は知っているが内容は知らない」と回答した人)の割合は、27.4%であり、昨年度からやや減少しました。
年代別では、10歳代、40歳代の認知度が高いという結果です。
言葉や内容の情報源
「新聞・テレビ・ラジオ」と回答した人の割合がもっとも高く、39.9%でした。
10歳代では、「学校での学習」と回答した人の割合がもっとも高く、58.0%でした。
実践度
エシカル消費につながる行動を実践していると回答した人(「よく実践している」または「時々実践している」と回答した人)の割合は36.1%であり、さくねんどから増加しています。
年代別では70歳代がもっとも高く、若い年代では、20歳代・30歳代よりも10歳代の方が実践度が高いという結果です。
取り組む理由
実践していると回答した人における取り組む理由については、「同じようなものを購入するなら環境や社会に貢献できるものを選びたい(53.3%)」と回答した人の割合がもっとも高く、次いで「節約につながる(50.4%)」、「環境問題や社会問題を解決したい(49.2%)」となりました。
取り組んでいない理由
「エシカル消費を実践していない」と回答した人(「あまり実践していない」または「全く実践していない」と回答した人)に、エシカル消費に取り組んでいない理由について聞いたところ、「どれがエシカル消費につながる商品やサービスか分からない(23.0%)」、「経済的余裕がない(20.1%)」と回答した人の割合が高くなっています。
「参加方法がわからない(15.8%)」と回答した人の割合は前回よりも低くなった一方で、「特に理由はない(40.7%)」と回答した人の割合が高くなっています。
エシカル消費につながる商品の価格の許容度
エシカル消費につながる商品を今後購入したいと回答した約6割の人に対し、エシカル消費につながる商品がどの程度なら割高であっても購入したいか聞いたところ、もっとも許容度の高かった商品は「食料品」で77.0%、もっとも低かったのは「自動車」で60.5%でした。
「エシカル」とは「倫理的な」といった意味合いを持つ言葉です。
SDGs(持続可能な開発目標)の推進に伴い、さまざまな領域でエシカルな商品や、エシカルな消費行動、つまりエシカル消費が注目されるようになってきています。
エシカル消費は、多くは環境保全や地域・社会への配慮といったニュアンスで捉えられています。
たとえば、フェアトレード商品の積極的な購入は、エシカル消費として代表的な例です。
今回の「消費生活意識調査」では、エシカル消費の認知度は27.4%と去年より減少したものの、エシカル消費を実践している人は36.1%と去年よりも増加しており、エシカル消費が市場に浸透してきていることがわかります。
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