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アフリカにおいてタクシードライバー向けマイクロファイナンスを展開する「HAKKI AFRICA」が3.2億円調達

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2023年12月19日、株式会社HAKKI AFRICAは、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

これによりシリーズBの合計調達額は19.1億円(融資含む)となりました。

HAKKI AFRICAは、独自アルゴリズムを用いたクレジットスコアリングシステムを構築し、さらに与信審査を機械的に行うことで、リスクを限りなく抑えた車両購入用のファイナンス商品をケニアで提供しています。

テクノロジーを最大限に活用したクレジットスコアリングを通じ、新興国における「信用」に新たな歴史を作りだし、新興国の人びとの金融包摂実現を目指しています。

今回の資金調達により、管理部門体制を強化し、上場準備を進めます。


日々の生活を支えるための報酬しか得られない状況では貯金が困難であり、自身・子どもの教育や、新たにビジネスを開始するための資金を確保することができません。

また、新興国や途上国では、貧困層がアクセスできる金融サービスが限られており、彼らは新たな事業を始める際の資金や、仕事に必要な機材(車など)を手に入れることができず、これが生活の向上における課題となっています。

マイクロファイナンスは、このような新興国や途上国の貧困層や低所得者の貧困脱出などを目的とした小規模な金融のことです。

グラミン銀行とその創始者であるムハマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞を受賞したことにより、貧困削減の手段として注目を浴び、公的機関、国際機関、企業などが積極的に取り組むようになりました。

さらに、SDGsの推進もあり、社会的課題の解決に取り組む企業や分野への投資を通じて経済的なリターンと社会的なリターンの両立を目指すインパクト投資が世界的に注目されています。こうした背景のもと、マイクロファイナンス事業は、インパクト投資の重要な対象とされています。

こうした中、HAKKI AFRICAは、ケニアにおいて、テクノロジーを最大限に活用した、タクシードライバー向けのファイナンス商品を提供しています。

SDGs(持続可能な開発目標)はビジネス・チャンスとしてみられています。もちろん社会課題を解決しなくてはならないので、ハードルは高いのですが、意義のあるビジネスといえます。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考を知ることは、新たなビジネスの創造・成長にとって役に立つでしょう。

また、事業を拡大するには資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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