「中小企業等海外展開支援事業費補助金」(申請受付期間:11/18~12/3)

subsidy

特許庁は「中小企業等海外展開支援事業費補助金」について発表しました。

海外への事業展開等を計画している中小企業等に対して、海外における発明、実用新案、意匠または商標の権利化のための出願(出願手続)、特許出願に対して外国特許庁から発せられた拒絶理由通知に対する応答(中間応答)、特許出願に対する出願審査の請求(審査請求)に要する経費の一部を交付する補助金事業です。

申請者要件

申請者は、以下(1)~(4)のすべての条件を満たしている者。

(1)中小企業、中小スタートアップ企業、小規模企業、大学等、国際出願関係手数料に係る軽減・支援措置対象である者。(ただし、地域団体商標の出願については、事業協同組合、商工会、商工会議所、NPO法人を含む。)
(2)現地代理人からの請求書等、補助金受給に必要な書類提出について、外国特許庁への手続業務を依頼する国内弁理士等(選任代理人)の協力が得られる者、または自ら同業務を現地代理人に直接依頼する場合には、同等の書類を提出できる者
(3)本事業実施後のフォローアップ調査の提出等に協力する者
(4)暴力団関係企業、違法な行為、または不正な行為を行った者、経済産業省からの補助金交付等停止措置、または指名停止措置が講じられている者、その他事務局が不適当と判断する者でないこと(本補助金実施要領の別紙「暴力団排除に関する誓約事項」も参照)

助成対象経費

・外国特許庁等への納付手数料
・現地代理人費用
・国内代理人費用
・翻訳費用

補助率

助成対象経費の2分の1以内(千円未満の端数は切り捨て)

補助上限額

「出願手続き」
1法人(または1個人)あたり300万円以内
※大学等は1法人あたりの上限額なし
 1申請案件あたり
  a. 特許出願150万円
  b. 実用新案登録出願、意匠登録出願または商標登録出願60万円
  c. 冒認対策商標出願30万円

「中間応答等」
1手続(各国別)あたり50万円
1法人(または1個人)あたりの上限額なし

申請受付期間

出願手続:2024年11月18日(月)~12月3日(火)12:00
中間応答・審査請求:2024年5月30日(木)~2025年2月7日(金)12:00


知的財産はビジネスの重要な資源であり、企業が競争力を高め、収益性を向上させるために欠かせないものです。特許を取得することで、企業は自社の技術や製品を保護し、模倣や侵害から守ることができます。

特許庁の調査によれば、知的財産を保有している中小企業は、保有していない企業に比べて売上高営業利益率が高いことが示されています。これは、知的財産を戦略的に活用することでビジネス成果に好影響があることを示しています。

また、少子高齢化により国内市場の縮小が見込まれるため、海外市場の開拓が多くの業界で重要な課題となっています。こうした海外展開においては、現地での知的財産権の取得が必要であり、これが競争力を保つ要となります。

「中小企業等海外展開支援事業費補助金」は、海外進出を目指す中小企業のために、出願手続きや中間応答、審査請求にかかる費用を支援する補助金です。この補助金を活用することで、費用を抑えつつ海外展開に向けた準備を進めることが可能になります。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ 中小企業 中小企業等海外展開支援事業費補助金 中間応答 出願 商標 外国 実用新案 審査 展開 応答 意匠 支援事業 権利化 海外 海外展開 特許 特許庁 補助金 請求
詳細はこちら

中小企業等海外展開支援事業費補助金(令和6年度 海外権利化支援事業)

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)」助成金
「就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)」のご案内です。 農業への人材の一層の呼び込みと定着を図るため、経営発展のための機械・施設等の導入を地方と連携して親元就農も含めて支援するとともに…
「中小企業省力化投資補助金」第1回公募回スケジュールが公開
「中小企業省力化投資補助金」のご案内です。 IoTやロボットなどの付加価値額向上や生産性向上に効果的な汎用製品を「製品カタログ」から選択・導入することで、中小企業等の付加価値や生産性の向上、さらには賃…
YouTubeを主軸とした中小企業のマーケティング戦略を企画・実行する「マーケティングプラス」に「もりおかSDGsファンド」が出資
2022年9月14日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、FVC Tohoku株式会社と盛岡信用金庫等と共同で設立したもりおかSDGs投資事業有限責任組合(「もりおかSDGsファンド」)から、…
【東京都】「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」補助金 6/28締切
2023年4月23日、公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」の開始を発表しました。 都内中小企業等による優れた製品や技術の開発・改良・実用化を促す支援…
「ジーニー」がマーケティングソフト開発の「ちきゅう」の事業を承継
平成30年4月26日、株式会社ジーニーは、ちきゅう株式会社の「ちきゅう」の開発・販売事業を会社分割により承継することを決議し、吸収分割契約を締結したことを発表しました。 効力発生日は、平成30年6月1…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集